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2009年03月10日

懐かしい(*^_^*)

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 ある新聞に載っていた広告です。紙面を見て、思わず懐かしい!って声がでました。

 といっても誰も分からないでしょうね。薪ストーブの宣伝です。ちっとも興味がわかない人がほとんどでしょう。多少興味があっても、それがなに?って言われそう。

 この「院長ブログ」でも時々お話ししているとおり、私の家には薪ストーブがあります。このブログも、私や愛犬を暖めてくれている暖炉の前で書いています。だから、いまさら薪ストーブの広告くらいでどうしたの?って思うのは当然でしょう。

 でも、私にとってはこの広告はとても“意味深い”もの。薪ストーブの宣伝だというだけでもうれしくなりますが、この広告は特別な意味があります。

 それは私の家で以前使っていたストーブが写っているからなのです。断定はできませんが、きっとそうだと思います。「セコイア」と名前のストーブがそれです。

 家を新築した時からずっといっしょに過ごしていたストーブです。十数年のお付き合い。それが、一昨年の秋に故障してしまいました。二次燃焼室の入り口にあるダンパー(扉)が変形し、きちんと燃焼しなくなったのです。

 シーズンオフの間にメンテをしていれば良かったのですが、いいかげんにしていたので、壊れていることに気づいたのが秋の終わり。寒くなってきたのでストーブを使いたくなったときに分かりました。

 すぐに業者さんに見てもらいましたが、“入院治療”が必要だとの診断。半年くらいはかかると言われました。すでに“ストーブ・シーズン”に入っていたので、薪ストーブなしで一冬を過ごすなど考えられず、新しいストーブに交換してもらいました。

 その時に、以前から使っていたストーブは下取りをしてもらいました。業者さんは夏の間に“蘇生”し、新しい命を吹き込んでくれたようです。それがこの広告に写っているようなのです。

 今使っているストーブは鋳物の周りを火山岩のような固い岩で覆ってあります。そうすることで、暖まるまでの時間はかかるのですが、放熱がゆっくりになるので、暖かさが長持ちします。周りにいて受ける暖かさがやわらかく、優しいようです。

 初代のストーブは鋳物だけで作られています。形も無骨な感じがします。胴体は大きくて、一度に入り薪も多いので、パワーは並外れたものがありました。

 今使っているストーブに不満があるわけではないのですが、でも以前のものを見ると、あの力強さを懐かしく感じます。ともにこの家で時を刻んできたのだという思いがあふれてきます。

 しかし、もう“お嫁”にいったストーブです。また新しい家庭に迎えられ、そこでみんなに暖かさを与え、みんなからは愛されながら、第2の人生(?)を歩んでいってほしいと思います。

 ちょっと食いしん坊で(薪がいっぱい必要です)、融通がきかない(暑くなりすぎちゃうこともあります)けれど、とっても良いやつですよ。「気は優しくて力持ち」っていうところでしょうか。

 気に入った方がおられたら、ぜひお買い求めになって下さい。きっと気に入ると思いますよ。

 でも・・正直に言うと、寂しい気持ちもあります。できれば、もう一度帰ってきてほしい。またいっしょに生活がしたい。・・こんな気持ちは、娘を嫁にやるときに味わうのかもしれませんね。

投稿者 tsukada : 2009年03月10日 23:59