2009年05月05日
子どものいない社会
「こどもの日」の今日、恒例の発表がありました。子どもたちの数です。各新聞の1面にその数字は載っています。14歳以下の子どもたちは1,714万人だそうです。
日本の人口の13.4%で、その比率は28年連続で減少。1950年には35.4%で、約60年で22ポイントの激しい減少。このままのスピードでは20年ほど日本は子ども人口がゼロになってしまう!?
正確さには欠ける数字ですが、日本の少子化傾向がそうとうなものだというのが実感してもらえるでしょう。
それにしてもどうしてこうも子どもたちの数が少なくなったのでしょう。
コウノトリが赤ちゃんを運んでくる時に、日本は安心して任せられないと思っているのでしょうか。ほかに国にお願いした方が、幸せに育っていくと思っているのでしょうね。
確かに日本では子育ては大変そうです。産婦人科医が少なくなり、安心して産めるような状況ではなくなっています。小児科医も足りずに、子育てに不安があります。
何より、子育て支援の制度や政策が貧困です。父親は仕事ばかりで家庭をかえりみず、社会全体にも子育てをともにしていくという環境が十分整っているとはいえません。いきおい子育ては母親だけが抱え込むことになってしまいます。
これではコウノトリが日本を嫌うのは当然かもしれませんね。
でも、せっかく日本を選んでくれた子どもたち・・これから豊かな大人に育っていってください。そのためにも本当に豊かな社会になるように、私たち大人が努力していかなくてはいけませんね。
もちろん「豊か」というのは経済的な意味だけではありません。いくら今は不況だとはいえ、日本の経済はそれなりに豊か。これまでの経済的に成長してきましたが、少子化はいっそう進んできています。
本当に豊かだというのは、心の面なのだと思います。そして、子どもたちを大切にすることは、すわなち今の日本を豊かにすることにつながるのだと思います。
投稿者 tsukada : 2009年05月05日 22:15