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2009年05月11日
日本はどう変わる?
民主党の小沢氏が党の代表を辞任しました。秘書の逮捕から、政治資金のあり方についての不信や批判の声が国民の中にわき起こっていました。辞任すべきとの声に抗しきれなくなったということなのでしょう。
確かに今回の検察の捜査については批判があります。企業からの政治家や政治団体への金の流れそのものははっきりしています。裏金を作って“闇資金”を渡していたわけではありません。虚偽記載ではあるかもしれないけれど、形式的な意味合いが強いのでしょう。
一方では政権党のある政治家に裏金が流れているのではないか、と指摘されています。もしそのようなことがあれば、虚偽記載とはくらべものにならないほど悪質だといえます。
もちろん、企業からの献金そのものに問題の根本があります。企業のために動いてほしいと考えているから政治家や政治団体に金を渡しているわけです。いやそうではない、純粋に政治家を応援したいためだ・・などと経営者が言えば、株主の利益にならないとして株主から訴えられる可能性もあります。
その議論は今後必要ですが、いずれにせよ企業からの資金提供をオープンにして行うか、裏にまわってこっそり行うかでは全く意味が違います。
小沢氏は秘書の逮捕直後の記者会見では検察を強く批判していました。民主党からは“国策捜査”ではないか、といった声も上がっていました。政権奪取をめざしている第2政党の代表の追い落としをねらった、あるいは民主党そのものをつぶしにきた、と思ったのも当然なのかもしれません。
小沢代表の辞任によって民主党がどうなるでしょうか。全党が一丸となって、政権をとれる党にパワーアップしていくでしょうか。逆に強いリーダーが去って、さらに弱体化してしまうでしょうか。(もしそうなったら、検察の思うツボ?)
私自身もかつてこの「院長ブログ」で、小沢氏の政治手法を批判し、辞任すべきだと述べたことがあります。その通りになったわけですが、それによって政治体制が変わらず、官僚機構も生きながらえる(検察も官僚組織の一つ)ことになったら、それもまた問題です。
まずは誰が民主党の代表になり、どんな党にまとめあげていくのか、注視していたいと思います。それによって、もしかしたら日本の政治がかわるチャンスになるかもしれないからです。(逆に言えば、ちっとも政治が変わらないという結果になるかもしれませんが)
投稿者 tsukada : 2009年05月11日 23:58