« ご注意下さい! | メイン | ラジオ出演 »

2009年05月18日

一挙に拡大

 新型インフルエンザの流行が、国内で一挙に始まり、拡大しています。先週末からはまるで押し寄せる嵐のようです。

 患者数は今日はすでに100名を超えました。毎日その数が増えています。いや、ニュースをときどき見ていると数時間でしたたっていなくてもカウンターはどんどん進んでいました。

 新型インフルエンザとして遺伝子レベルまで確実に確認された患者数が公式発表されています。実数はその数倍かそれ以上いることは容易に想像できます。ある専門家は、日本でもすでに数千人の規模になっていると言っています。

 ちなみにアメリカ合衆国では数年人の患者が確認されていますが、CDC(疾病管理センター)は10人を超えていると推測しているのだとか。少なくとも米国では、流行の仕方も、政府や人々の認識の仕方も“普通のインフルエンザ”になりつつあるようです。

 日本では今兵庫県や大阪府が大変な状況になっています。感染拡大を防止するために、ここ1週間、学校や保育園・幼稚園などを休みにさせました。修学旅行も中止。お祭りなどもイベントもなくなりました。

 子どもたちなどの集団で感染が拡大していくことは確かですが、では今回の対策でどれくらい効果があるのか・・。流行の仕方は弱まるかとは思いますが、でも生活がどうなのでしょう。

 「健康のためなら死んでもいい」という名言(迷言?)がありますが、「新型インフルエンザが拡がらないためなら、生活がなりたたなくてもいい」とはなりませんか。

 今や日本のどこでも流行が始まってもおかしくありません。日本中で学校や園を休みになるのでしょうか。杓子定規なマニュアルの運用は問題でしょう。

 医療面でもそうです。当面は新型インフルエンザの診療は「発熱外来」や「特定医療機関」に限り、一般の病医院では診てはいけないことになっています。でもいずれは普通に新型インフルエンザの患者さんが受診することになるでしょう。

 建前通りにはいかないものです。実態に即した対策に転換させなければ、何のための方策か分からなくなります。

 いずれにせよ今週いっぱいは関西では学校などの休みが続きます。本当に大変なことだと思いますが、まずは堪え忍んでください。

投稿者 tsukada : 2009年05月18日 23:59