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2009年05月22日

中高年パワー

 新型インフルエンザについては毎日、多くのことが報道されています。今日はその中でも興味のあるものを見つけました。

 それは「1957年以前に生まれた人は、新型インフルエンザに対する免疫をもっているようだ」という内容です(アメリカCDCの発表)。

 メキシコやアメリカなどでの患者は若い人たちに多く、高齢者は少ないことが分かっています。日本でも今のところ高校生が中心です(日本の場合は、行動パターンの特異性によるものかもしれませんが)。

 以前から新型のインフルエンザが発生すると高齢者が重症化しやすいから心配だと言われていましたが、今回の豚由来の新型インフルエンザではそれがあてはまっていません。

 同じH1N1型のインフルエンザが「スペイン風邪」として流行していました。そこに「アジア風邪」が1957以降流行するようになり、それまでのスペイン風邪は地球上から姿を消していきました。

 つまり、1957以前に生まれた人たちはすでにスペイン風邪の“洗礼”を受けていて、免疫を持っている・・それが今回の新型インフルエンザに対する免疫になっている、というものです。

 1957年というと昭和32年。私の生まれた年であります。現在51歳または52歳以上の方には「朗報」といえるでしょう。

 もし日本で大流行となったさいには、医療関係者も感染する可能性が少なくありません。若いお医者さんや看護師さんがかかって、さらに重症になってしまっては大変。ここは中高年の出番!

 世の中の中高年諸君。歳をとるのもあながち悪いことではなかったですね。安心してくらして下さい。そして「中高年パワー」を結集して、新型インフルエンザに立ち向かっていきましょう!!

投稿者 tsukada : 2009年05月22日 23:59