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2009年07月09日

新型インフルエンザ対策はゴーグルから

 新型インフルエンザの日本で確認された患者数は2,000名を超えました。補足されていない患者もそうとういるはずなので、実数は数千名にもなるかもしれません。

 夏場は発生が少なくなると言われていましたが、どうもそうではないようです。今でも毎日数十人ずつ増加しています。一挙に流行が拡大しているわけではなく、日本中に静かに、そして確実に拡がっています。

 日本とは季節が逆である南半球では新型インフルエンザが大流行中。季節性インフルエンザを混在しながらの流行ですが、州によってはインフルエンザの大半が新型だということです。少ない州でも半数は新型で占められています。

 日本でもどこかで、ドンと大流行が始まりそうです。徐々に患者数が増え、寒さなどの要因が加わると一挙に“燃え上がる”・・いや“爆発する”のかもしれません。

 そんな新型インフルエンザをどう迎え撃つべきかを考えています。一つの医院だけでできることは限られていますが、できることは何でもやっておこうと思っています。

 先週作ったのがこのめがね。私が診察や処置をするときに使います。

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 私はふだんでもめがねをかけていますので、ある程度は感染予防になっているはず(患者さんからの飛沫が直接、結膜に入り込むことを防いでくれている)。新型インフルエンザの患者さんの処置をするときには防護用のゴーグルをかけたほうがよいとされています。

 しかしゴーグルをしっかりかけると、なかなか仕事になりません。視野が遮られますし、顔も動かしづらい。その上、じきに曇ってきます。子どもたち相手の仕事をしているのに、マスクの上にさらにばかでかいゴーグルでは、子ども受けしそうにはありません。

 “強毒性”であれば仕方ありません。自分が不便でも、子どもたちに不評でもガマンしなくてはいけませんが、“弱毒性”なので完璧でなくてもいいかと思いました。

 眼鏡店にいって相談したところ、すすめてもらったのが“花粉症対策のめがね”。外から花粉が目にはいってきにくいように、めがねのフレームのまわりにカバーがついています。完全ではないまでも、ウイルスなどの飛沫がある程度は防げそうです。

 この“特殊めがね”のレンズを、近眼用の度付きレンズに変えてもらって仕上がったのが、この写真のゴーグルです。さほどいかめしい感じは与えませんし、仕事の上でもそれほど支障はありません。

 実に良いものを手に入れました。嬉しいですね。新型インフルエンザに限らず、伝染力の強い感染症の診療ではさっそく使いだしています。

 気になるお値段ですが、レンズを変えたのでずいぶんお高くなってしまいました。本体価格の約3倍。もし私が“めがね族”でなければ安く手にいれることができたのですが。余計なことをしたばかりに、余計な出費になってしまいました。

投稿者 tsukada : 2009年07月09日 15:31