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2009年08月31日
スタートライン
昨日の衆議院選挙は事前の民主党の圧勝でした。与党自民党は大惨敗。事前の予想通り政権は交代されることになりました。
一人勝ちになった民主党ですが、これまで政治を担当していたわけではありません。実績はないといっていいでしょう。大量の新人議員が誕生しましたが、政治のことをほとんど知らないのではないかと心配になる人もいます(へんに政治のことを知っていないからいいのかもしれませんが)。
そんな中でも民主党が大勝したのは、ひとえに「自民党否定」によるもの。国民の中に、自民党ではもうどうにもならない、自民党以外の政党に政治を任せてみたい、という考えて大きくなっていたのだと思います。
自民党がこれまでにきちんとした政治を行ってきたら、政権交代はおきなかったはず。選挙に敗北した今でも、今回の国民の声をただ「風が吹いた」からだというようなとらえ方をする向きも自民党内にはあるようですが、そんなふうにしか考えられない体質だから、国民から支持されなくなったのだと気づくことは・・きっとないでしょうね。
民主党の勝利は、ある意味で「敵失」によってもたらされたもの。本物の実力を出し、政治を司り、実績を作るのはこれからです。ようやくスタートラインについた、というべきです。
これから4年間、日本の政治の中心でどんなことをするか、あるいはできないか。国民は中止しています。民主党にかけた期待が大きかった分だけ、もし期待通りではなかった分かったときには、大きな失望に変わるでしょう。
国民の方をしっかりと向き、国民のために政治を行う。そんな当たり前のことをきちんと実行していくことが、新しく与党になる民主党に求められることなのだと思います。
医療、介護などの生活保障の面でも、国民の生活や生命をおびやさす大きな問題がおきています。まずは安心してくらせるよう、政治を立て直して下さい。期待しています。
投稿者 tsukada : 23:59
2009年08月30日
ドン・キホーテなのかな?
厚生労働省は新型インフルエンザの流行予測を発表しました。すでに流行期に入っていて、今後数週間で流行がピークに達し、国民の2割がかかるだろうとのこと。
ピークを迎えるのは9月下旬から10月上旬。週あたり76万人!もの患者が発生。季節性インフルエンザの2倍の患者数になるだろう・・。
地域によって流行の仕方は違うでしょうし、2学期に入ってからのことが心配ですが、学校や保育園などで予防策が功を奏すれば流行が穏やかになるかもしれません(逆もありですが)。
正確なことは分かりませんが(誰にも予測できないでしょう)、でも新型インフルエンザの大流行がやってくることは確実。そして、当初いわれていたような「秋以降に」ではなく、予想以上に早くやってくることもまた確かのようです。
それに対する備えは、けっして十分とはいえません。国民の中にもないでしょうし、私たち医療機関にも十分なものは何もありません。もとをただせば政府にもきちんとしたものがあるとは思えません。
当院では今「隔離棟」を建設していますが、予定では10月末に完成です。これでも建設会社の方にはずいぶんと急いでもらったのですが、それでも間に合わない事態も予想されます。
新型インフルエンザの患者さんで院内がパンク状態にもかかわらず、隣ではまだトントンカンカンと工事が続いている。そして完成したときには新型インフルエンザの流行は穏やかになっている・・まるで笑い話のようなこともおきてしまうかも。
地域のこどもたちを新型インフルエンザ流行から守るためには何でもしよう・・そう決意をして動いてきたつもりですが、結果として何もお役にたてなかったなんてことになりはしないか。そんな不安も感じてしまいました。
あと1か月で「感染爆発」がおきるという予測・・宣戦布告を受けたようなものです。今から大車輪で準備をし、戦う準備をしていきたいと思います。
「隔離棟」も、内装ができていなくても、とりあえずは待合室や処置室としての機能は果たせるようにしましょう。今のスタッフがそのままフルに勤められるようにいくつかの準備をしますが、それでもマンパワーは不足するでしょう。そのための補充も早急に行います。
検査キットや治療薬が不足しないようにしたいと思いますが、すでに政府による流通規制があり、これはなかなかうまくいっていません。「新型インフルエンザらしいと思ったらすぐに受診を」と政府は宣伝しているわけですから、責任をもって対応してもらわないと。確保できるよう、いくつかのチャンネルで交渉中です。
新型インフルエンザの流行規模は季節性インフルエンザの2倍程度だとか。毎年のインフルエンザ流行時にはパンク寸前にまで外来患者数が増えるのですが、さらに多くの患者さんが来られるとしたら同じような診療スタイルでは対応できません。システムの改善・改良のために、ない知恵を絞っている最中です。
持ているすべての力を傾注し、新型インフルエンザ流行に立ち向かっていこう・・そんな気持ちだけは持っています。でも、それは風車に突進するドン・キホーテなのかも。
投稿者 tsukada : 17:03
2009年08月29日
明日は投票日
明日は衆議院選挙の投開票日。長くて暑い戦いが終わります。でも、おそらく・・きっと新しい政権になり、日本の進む方向が大きく変わる日になると思います。「終わり」ではなく「始まり」の日です。
1票を投じることで、政治がこれほど大きく変わるということを、私は経験したことがありません。若い頃は投票に行っても、あまり意味がないように感じていました。与党は圧倒的な力をもっていて、とくに農村部や高齢層には絶対的な支持がありました。
選挙制度を自分たちに都合の良いように変えることもときどき行ってきました。「小選挙区制」はその最たるもの。国の政治にかかわる国会議員を選ぶのに、ほとんど市町村単位に近い小さな選挙区内の争いであれば、政策よりも地域の利益を優先するようになってしまいます。
それでも政権が大きく変わろうとするほど、国民の中にある潮流が目に見える形になってきたのは、それだけこれまでの政治に大きな間違いがあったから。農村が多い地方でも、高齢者の間でも与党のこれまでの政策に大きな怒りが渦巻いているから。いや、もしかしたら農村や高齢者ほど怒りは大きいのかもしれません。それほどに日本の政治は大きな問題に直面しています。
かつて小選挙区制が導入されようとしたとき、少数政党を支持する国民の声が反映されない、などということで反対する意見が多かったです。その中にあって、政治学者の福岡政行氏が逆のことを言っていました。むしろ政権交代は容易になったのだと。
民意のわずかな違いが選挙結果に大きく反映する・・それは2大政党を経験したことのない当時の日本ではなかなか受け入れられなかったし、私も疑問に思ったことでした。
でも日本でも民主党という、保守ではあるが自民党とは違う政党ができ、それが大きく育ってきたことで、福岡市の意見が一挙に現実味を帯びてきました。かれが当時話していたことは、今日本に起きていることを指していたんですね。
小選挙区制が政権交代を現実のものにした・・自民党にとっては、けっきょく自分で自分の首を絞めたようなものかも。
でも民主党にとっても同じことが言えます。次の4年間、良い政治を行い、良い国作りをし、国民生活をより良いものにすることができなければ、次の選挙で再度の政権交代はありうることです。
これはきっと良い緊張状態を生むことでしょう。政治家が、本当の意味できちんとした政治家になるために、しっかりと努力する・・そんな当たり前のことが求められているのだと思います。
最後にもう一度。明日の衆議院選挙には必ず投票に行って下さい。そして、日本の政治にかかわって下さい。それが政治を良くする、そして日本を良くする大きな一歩になります!
投稿者 tsukada : 23:46
今週の感染症情報
●インフルエンザ↑
○マイコプラズマ
△ウイルス性胃腸炎
△水ぼうそう
△ヘルパンギーナ
△溶連菌感染症
×おたふく
×麻疹
×風疹
--------------
新型インフルエンザが全国で「流行期」に入りました。夏場からの流行は、予想外のこと。
これから2学期になり、集団生活が始まると一挙に流行が拡大することも懸念されます。十分に気をつけていて下さい。
もし熱や咳などがあるときには必ずマスク着用をお願いします。受診についてはかかりつけの病医院の指示をあおいで下さい。
その他の感染症ではさほど大きな流行はありません。マイコプラズマがまだ目立っています。ヘルパンギーナ、手足口病などの「夏かぜ」も少数でした。
投稿者 tsukada : 12:41
2009年08月28日
病児保育の取材
今週は2日間にわたってテレビの取材を受けました。夜のニュース番組『ニュース・ゼロ』で特集される予定の「病児保育」についてです。
「小児科医による究極の子育て支援」といわれて久しい病児保育。施設はしだいに全国に増えてきました。そんな病児保育の現状と課題、今後のあるべき姿などについて、全国ニュースで取り上げることになったのだそうです。
当院に併設しているわたぼうし病児保育室は、開設から8年ほど。利用数は年々増加し、ここ数年は年間2,000名弱(1日あたり8名ほど)のお子さんをお預かりしています。専用の施設を作り、保育士6名が携わっています。
施設の規模や利用数は、どうも全国トップクラスになっているようです。地方の小都市の、一小児科医が行っている病児保育は、他と違ったものがあるのではないか・・そんな疑問を記者の方はもたれたようです(あくまでも私の推測ですが)。
2日間、病児保育室の表も裏も(?)すべて見てもらいました。利用者の親御さんに直接インタビューもされていました。私へのインタビューもありました。
さてさて、どんな成果があったことやら。楽しみでもあり、ちょっと怖い気持ちも・・。
お聞きしたところでは今秋の「ニュース・ゼロ」の中で特集される予定だそうです。そのときには、どうぞご覧になって下さい。
投稿者 tsukada : 22:03
2009年08月25日
今朝の「新潟日報」
当地では昨日の甲子園決勝戦が大きな話題になっています。これは地方紙「新潟日報」の1面と36面。つまり見開き2ページを使って大々的に取り上げいます。
これは真ん中の2ページ。まるでスポーツ新聞のようです。一般紙でこれほどの扱いは異例中の異例でしょうね。新潟での盛り上がり方が分かると思います。
投稿者 tsukada : 13:24
2009年08月24日
もしかして優勝?
高校野球の決勝戦・・大きな感動を与えてくれました。新潟の日本文理が最後まであきらめず、1点差まで迫りました。
9回表、10対4というスコアでは、すでに勝負がついていると思いましたが、簡単には終わらせませんでした。相手投手を交代させながら、5者をホームイン。それも2死からの猛反撃でした。
結果としては負けましたが、優勝に匹敵する大活躍。2回戦に進むだけで大ニュースになるほどの“野球の弱い県”だという評判をみごとにひっくりかえしました。
雪国の粘り強さ、最後まであきらめない心意気を私たちに見せてくれました。ありがとう!と言ってあげたいです。
投稿者 tsukada : 23:59
2009年08月23日
決勝進出へ
高校野球で新潟県代表の日本文理高校が準決勝に勝ちました。新潟勢が決勝に進出するのは、春・夏のいずれの大会でもかつてなかったこと。すごい快挙です!!
雪国ですから冬場の練習は十分にできません。最近は屋内練習場を作る高校もできているようですが、それでもグランドで練習するのとは違います。試合はもちろんできません。
新潟の高校野球は弱い・・それを雪のせいにしていたのは、実は言い訳だったのかも。条件の悪いなかでも良い成績をあげているところはあります。もう雪国だから、という言い訳は通用しなくなりましたね。
日本文理が決勝に臨むことになったのは、やはり実力があるのでしょう。投手と捕手が中学生のときからずっとバッテリーを組んでいるのも、強さにつながっているのかもしれません。この話は地元では盛り上がっています。
ある公立中学で野球部にいましたが、一緒に日本一を目指そうと一緒に日本文理高校に進学したのだそうです。そして二人そろってレギュラーとなり、そして甲子園で大活躍しています。夢がかないつつあります。
余談ですが、彼らの出身地のすぐ近くの県立病院に、私は開業するまで勤務していました。地域の中で仕事をし、子育てもしていたので、すっごく懐かしく感じています。それだけによけい応援をしたくなります。
一つ前の試合では、相手チームがインフルエンザにかかった選手がでていて、ベストメンバーではありませんでした。判官贔屓(ひいき)の日本人にとっては、新潟は不評だったかもしれません。でも、実力があることは今日の準決勝戦が証明してくれました。
さあ明日は決勝です。どんな試合をしてくれるか、期待する気持ちとハラハラする気落ちが入り乱れています。仕事にならないかも・・(^^;)
投稿者 tsukada : 17:35
マスク姿は・・
勉強会があり、この週末は東京。田舎暮らしの身にとっては、都会の空気はなかなかなじみません。駅の中でどちらに行けばいいか迷っているとすぐに人にぶつかります。気をつかいますね。
そしてちょっと怖いなと思っているのが新型インフルエンザです。すでに日本中のどこでもまん延に近い状態ですが、それでも感染を受けるチャンスは人の多い地域の方が大きいでしょう。
でも周りをみまわしてもマスクをしている人は見かけません。5月に新型インフルエンザが日本で発生した当初に比べれば、その違いは歴然・・実際には今の方が新型インフルエンザの患者数がはるかに多く、感染の機会が飛躍的に高くなっているのに。
出張カバンの中にマスクと消毒用アルコールを入れてきました。出番かもしれません。
投稿者 tsukada : 08:11
2009年08月22日
今週の感染症情報
○マイコプラズマ
○ヘルパンギーナ
△水ぼうそう
△ウイルス性胃腸炎
△おたふく
●インフルエンザ!
×溶連菌感染症
×麻疹
×風疹
--------------
当院でもA型インフルエンザ患者さんを数名確認しました。季節性インフルエンザの可能性は低く、新型インフルエンザだと思われます。
市内でもいくつかの高校や保育園などで集団発生しています。散発的な発生もおきています。秋以降と言われていた流行が、もうすでに始まった印象です。
2学期が始まると一挙に流行が拡大する懸念があります。注意をしていて下さい。
・・・・
その他の感染症では大きな流行はありません。
今週はおたふくかぜ(流行性耳下腺炎)の発生がありましたが、まだ単発。この子は抗体検査で確認したので診断は確実です。今後流行するかもしれません。
投稿者 tsukada : 12:33
2009年08月21日
取材のオファー
あるテレビのニュース番組から、当院がおこなっている病児保育について取材をしたい、というお話がきています。来週、2日間の予定でこられます。わたぼうし病児保育室のすべてを見てもらうつもりです。
病児保育や病後児保育そのものは、必ずしも目新しいものではありません。全国で自治体や病医院、保育所、NPO法人など、さまざまな団体が実施しています。
数ある中で、わざわざ東京から取材にいきたいと思っていただいたことを、とてもうれしく思っています。
わたぼうし病児保育室は開設から8年ほどがたちました。設立の目的、歴史、現状、そして今後の課題など、いろんなことをお話ししたいと思っています。
たんに事業のことだけではなく、そもそも「子育て支援」とは何か、「男女平等」「男女共同参画」のあるべき姿、日本の少子化問題、あるべき社会像・・そんなところまでテーマが広がるかもしれません。
取材の方にお会いするのが、そしてお話しするのが楽しみです。きっと新しい発見がお互いにあることでしょう。
投稿者 tsukada : 22:20
2009年08月20日
ハスの花
お盆が過ぎて、やっと夏らしい暑さになりました。今日も当地では33度ほどの真夏日。湿度がそれほど高くないようなので、わりとしのぎやすいです。
ハスの花はお盆が過ぎると終わってしまうのですが、今年はもう少し咲いていてくれそうです。
写真は数日前にお散歩した時のもの。ちょっと日数がたってしまいましたが、どうぞご覧下さい。
投稿者 tsukada : 18:05
2009年08月19日
流行宣言、そして・・
新型インフルエンザと思われる流行が各地で拡大しています。政府は沖縄、奈良、大阪などで流行が本格的に始まっているとして「流行宣言」をだしました。
今日は3人目の死亡も報じられていました。80歳代の方で、血液の病気をもっていて、心不全も患っていて、新型インフルエンザによる重症肺炎をおこしてことが死因につながったとみられています。
この方の入院した病院では、入院患者2人、治療にあたった研修医1人、看護師3人の計6人が新型インフルに感染した疑いがあるそうです。院内感染を引き起こしてしまいました。
治療にあたる医師や看護師は「濃厚接触」をするわけですので、二次感染を受ける可能性が大です。新潟市民病院でも研修医ばかり7名が新型インフルエンザの感染を受けました。同じ部屋で机をならべているので、きっと一人の研修医からほかの研修医に感染が拡がったのでしょう。
(ちなみに新潟市民病院は私が研修医時代にお世話になった病院。昨年、新しい建物になりましたが、当時はちょっとお粗末な建物。研修医室は机と書棚をぎっちりとおいてあり、もしものことがあっても出入り口までなかなかたどり着かないような構造でした。あえて「たこ部屋」とは言いませんが・・。そしてこの古い建物を利用して、映画「感染列島」は撮影されました。)
私たち医療従事者は、感染を受けるリスクが高いわけですから、よほど十分な予防対策をしておかなければいけないとつくづく感じています。
そしてさらに気になるニュースがあります。「新型インフル 沖縄・神奈川で子ども4人が重症」(今日の「朝日新聞」インターネット版)です。沖縄で3人(1歳、11歳、13歳)、神奈川で1人(6歳)が新型インフルエンザに感染し、その後重症になり、治療を受けているという内容です。
一人のお子さんは喘息の持病がありましたが、そのほかの子どもたちには基礎疾患もなかったようです。肺炎、心筋炎、脳症など、重症度の高い合併症をおこしてしまったようです。一日も早く回復されることを願っています。
高齢者の死亡が続いていましたが、このような小児の重症化例が発生していることを、小児科医として深刻にとらえています。新型インフルエンザが流行してしまうことはもう避けようのないことです。でも、重症になってしまうことは何としても避けたい。
新型インフルエンザの診断を的確に、早く行い、治療を開始する。重症化している様子がみられたら、高度の治療ができる病院にすぐに搬送する。そういったことを丁寧に行うことで、不幸な結果になる子どもたちを少なくしたいと思っています。
致死率が0.5%ほどといわれている新型インフルエンザ。さほど多くはないように思えるかもしれませんが、季節性インフルエンザが0.1%ですので、その5倍。もし日本国内で1,000万人が新型インフルエンザにかかったとしたら5万人が亡くなります(5,000万人なら25万人の死者!)。感染の規模が大きければその影響は想像を絶絶します。
そしてその死者の中に子どもたちも少なからず入っている・・。次の世代の担う子どもたちが、新型インフルエンザによって命を奪われたり、思い後遺症におちいったりすることは、少しでも回避したいものです。
夏休みという時期でこれだけのトラブルがでています。9月に入り、学校や園が再開して子どもたちが集団生活を始めたら流行が一挙に拡大することは明らかでしょう。本当に心配です。
投稿者 tsukada : 21:43
働くクルマ
増築工事は順調です。今日は基礎部分に生コンクリートを流す作業。朝からコンクリートミキサー車などが到着していました。
日ごろ見慣れない自動車がやってくると、つい嬉しくなって写真を撮ってしまいます。小さな男の子のよう・・。
入れたコンクリートはじきに乾き始め、夕方には人が乗っても大丈夫な固さに。これでまた一歩「隔離棟」の建設が進んだことになります。
投稿者 tsukada : 20:00
2009年08月18日
報道は変わったようです
新型インフルエンザについての報道は、日本で最初に患者は発生し、地域的な流行もおきた5月に大々的な扱いで伝えられました。ワイドショーのように感情的に、あるいは扇情的に伝えるメディアの姿勢には批判も寄せられたほどでした。
6月に入ると発生数の山が超えたこともあり、報道量は極端に少なくなりました。「熱しやすく冷めやすい」という日本人の性格が、ここにも現れていたようです。
患者発生数は、実は6月から上昇し、夏になった7月、そして8月さらに増加し続けています。全国のすべての都道府県で発生していますし、海外や流行地に行ったことのない方でも感染しています。発生数からも、発生の仕方から、日本はすでに「まん延期」に入ったとみなしてもかまわないほど。少なくても大流行の一歩手前であることは確実です。
今月に入り、とうとう亡くなる方も出てきました。今日も2例目の死亡者が報告されています。
メディアでの扱いも、また増加してきたようです。今日のネット上見かけた関連ニュースの見出しを、一部抜き出してみました。
・新型インフル、国内2人目の死者 神戸の77歳男性
・新型インフル、全国で急増 沖縄突出、奈良・大阪続く
・日ハム、インフル集団感染 スレッジら
(以上は「朝日新聞」インターネット版)
・新型インフル、すでに大流行の兆し
・致死率0・5%…新型インフルは意外に強力
・立正大淞南の選手ら4人、インフルA型感染
(以上は「読売新聞」インターネット版)
・新型インフル:「全国的な流行」寸前に 8月に入り急増
・新型インフル:致死率0.5% 「アジアかぜ」並み
(以上は「毎日新聞」インターネット版)
・【新型インフル】異例の近「流行状態」ほとんどが新型
・【新型インフル】千葉の保育園で12人が集団感染
(以上は「産経新聞」インターネット版)
ニュースの本数もずいぶんと増えてきましたが、一方で冷静な扱いをしていることにも気づきます。新型インフルエンザの正体がだんだんと分かってきたということもあるでしょう。事実をきちんと伝え、今後どうすればいいかを、メディア自身が考えながら伝えているようです。
さあ、新型インフルエンザはいよいよ私たちの身の回りに「普通に」に存在するようになりました。その流行の勢いをおさえ、重症になったり亡くなったりする患者さんを少なくする手だてをきちんと考え、実行する時がきています。
投稿者 tsukada : 23:59
季節性インフルエンザ予防接種
新型インフルエンザのことがだんだんと不安になってきました。今日も2名のA型インフルエンザ患者さんを当院でも診療しました(季節性インフルエンザは今は発生していないと考えられますので、おそらく新型インフルエンザなのだと思います)。
でも「季節性インフルエンザ」のことを忘れていては、いずれ思わぬところで足をすくわれるかもしれません。できることをしっかりと、着実に実行していく必要があります。その1つがワクチン接種です。
今年も季節性インフルエンザの予防接種を行います。例年と同様に、多くの方々にワクチン接種を受けていただき、季節性インフルエンザを予防していただきたいと思います。
しかし今年は事情が変わってきました。やはり新型インフルエンザのことが関係しています。いまだ新型インフルエンザ用のワクチンが存在せず(生産中だということですが、まだ製品はできていません)、それがいつできるのか、いつから使えるのか、そして誰に接種をするのか、など大切なことが何も決まっていません。
個人的な予想ではありますが、ワクチンが使えるようになるのは早くて11月、遅ければ12月になるのでは。対象としては小さな子どもたちが選ばれる可能性が大きい(そうなってほしいという願いもありますが、アメリカではすでにそういった方針が出されています)。そうなると、12月以降に新型インフルエンザの予防接種を行うことになりそうです。
その日程を確保するためには季節性インフルエンザ予防接種は早く終わりにする必要がある・・ということで、今年は10月1日から始めて2ヶ月間で終了するという予定を組んでみました。例年より早い実施ですので、ぜひ早めに受けていただくようお願いします。
もう1つ新型インフルエンザが関係しています。それは実際に流行が始まり、そしてそれが大流行になったときにどうなるか・・小児科外来が〝爆発〟し、季節性インフルエンザ予防接種をおこなっている余裕がなくなる可能性もあります。そうなってしまうと、新型インフルエンザ予防接種にも対応できなくなってしまうかも。
そんな最悪のシナリオも頭によぎるのですが、心配だけしていてもしかたありません。そうなった時には、また知恵を働かせて、何とか前に進んでいこうと思っています。
なお、季節性インフルエンザ予防接種の受付は9月4日より行います。詳しくはこのHP内にアップしてありますので、ご覧下さい。(トップページ内からPDFファイルにリンクします)
投稿者 tsukada : 18:45
2009年08月17日
小児科医の出番
夏休みが終わり、今日からまた診療。休み明けということで、通常より多い患者さんにお越しいただきましたが、幸い新型インフルエンザの発生はなかったようです。
時節柄、熱を出している患者さんをみかけると心配になります。インフルエンザの迅速検査もずいぶんとしましたが、今日はみんな「空振り」・・ことインフルエンザに関しては私の勘がはずれたほうがいいですよね。
でも難しいです。季節性インフルエンザが流行している時期では、症状(例えば突然の高熱があり、寒気が強い)と所属(どの園や学校で流行しているかどうかはだいたい分かります)でおおざっぱな診断がつきますが、今の段階では新型インフルエンザがそれほどには流行していません。なかなか推測がつきにくい。
患者発生のあった園などの情報がその都度、保健所などから届きます。でも、その園などに在籍しているからといって、ただちにインフルエンザの診断をつけられるわけでもありません。やはり迅速検査をしてみないと・・。
しかし、本当にインフルエンザだとしても、発症からさほど時間がたっていないと迅速検査では見逃すこともあります。症状から心配だと思える患者さんには、翌日くらいにまた来ていただき、必要に応じて再検査してみることにも。
そんなこんなで、なかなか診療がスムーズに行かないことがあります。季節性にしろ新型にしろ、インフルエンザの発生、そして流行はいやなものですね。
しかしそんな時だからこそ、小児科医の出番!・・そう思って、明日からもまた診療にのぞもうと思っています。
投稿者 tsukada : 23:59
2009年08月16日
新型インフルエンザで死者
医院では例年、お盆のころに数日の夏休みをいただいています。今日でその休みが終わり、明日からは通常の診療です。よろしくお願いします。
新型インフルエンザのことが気になっています。当院でも先週、1名のお子さんを新型インフルエンザの疑いとして治療しました(ご両親が迅速検査でA陽性であるので、間違いないと思います)。
当院が休診中にも、当地域で数名の発生があったと聞いています。このお盆の間で、都会から多くの方がやってきていますし、地域の中で活発に人々が行き来しています。一挙に流行・・などということにならなければいいのですが。
ニュースで取りあげらることがまた多くなったようです。先週には日本でも死者が1名でました。50歳代の方で、心臓の持病があり、人工透析も受けていたそうです。
新型インフルエンザの「毒性」が、季節性インフルエンザに比べてさほど強くないと言われていますが、季節性インフルエンザでも流行時には死亡者数がそうとう増えるものです。今後新型インフルエンザの流行が拡がると、やはり死亡者や重症になる方がずいぶんと出てくることでしょう。
子どもたちで心配なのは脳症、または脳炎。すでに数名の子どもたちが脳症などで入院治療を受けているとか。こちらもやはり心配です。
夏というのに新型インフルエンザは減りません。それどころか、ますます元気に(?)なっているよう。暑さが好きなのか、と思ってしまうほど。亡くなった方も沖縄県の方ですが、実際に沖縄県は日本でもっとも患者発生数が多くなっています。暑さとは関係のない、何か事情があるのでしょうか。
もし暑い方が伝染力が強い・・新型インフルエンザにそんな性質があるのであれば、秋以降は下火になるという仮説が成立するのですが。それはきっと「夢物語」でしょうね。暑いのも平気だけど、寒いのが一番好き・・きっとそうでしょう。
さて明日の外来はどうなるか・・心配です。インフルエンザの患者さんがでないことを願っています。
投稿者 tsukada : 22:42
2009年08月14日
お盆休み
ただいま医院は夏休みをいただいております。ご不便をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
先日より始まっていた医院の増築工事も、お盆休みに入りました。基礎のコンクリート打ちができているので、その養生もかねているようです。
少しずつ形になってきています。まだ平面的ですが、この基礎の上に建物が立ち上がっていきます。イメージがだんだんできてきました。
医院本館とは渡り廊下で行き来します。壁をくりぬいて新しく開口部を作りました。工事が終わるまでは閉鎖してありますが。
今回の増築工事は新型インフルエンザの流行に備えるため。10月末までには完成の予定ですが、はたして間に合うか、気になってきました。
夏場というのは、全国で新型インフルエンザがそうとう発生しています。当院でも今週に1名、新型インフルエンザと思われる患者さんを治療しています。当院にとっては初めて。市内のある高校では集団発生がおきたとも聞いています。
このお盆休みで〝民族大移動〟があり、さらに発生が増えてくることでしょう。そして秋以降・・もしかしたら秋の早い時期に大流行になる可能性も・・。
そう考えると、やはり工事の進展が気になります。感染棟の完成を心待ちにしているところです。
投稿者 tsukada : 12:12
2009年08月13日
元気になる壁面アート
医院の処置室に新しい壁面アートが登場しました。製作したのは当院の保育士さん。病児保育室での業務のかたわら、医院に来ている子どもたちのことを思って作ってくれました。
病気のために点滴や処置を受けた子どもたちが元気になってくれるといいな・・そんな思いが込められています。
きっとお母さんの手作りのお弁当なのでしょうね。とっても美味しそう。元気が良いのは食べる方だけではないよう・・トマトがころころと逃げていってしまいました(^^;)
☆製作者です↓↓
ありがとうございました。
投稿者 tsukada : 15:42
2009年08月11日
静岡で大地震
早朝におきた静岡での大地震にビックリし、目を覚ましました。といっても地震の揺れを感じたわけではなく、ニュースで伝えてる内容に驚いたからです。
最大震度6弱の大きな地震。その場所が静岡だと聞くと、もしやしてかねて発生が予想されている東海地震なのかもしれない、もしかしてこれが余震でその後の巨大地震が襲ってくるのかもしれない・・。
そんな心配は杞憂だったようです。場所がちかいというだけで、地震のメカニズムは違うものだそうです。エネルギーは1/100ほど小さいし、全壊や半壊した家屋がなく、人的被害もあまりなかったとのこと。一安心です。
東海道新幹線が混乱し、東名高速道路が一部で崩壊したために通行止めになるなど、被害がまったくないわけではありません。そして一番大変だったのは地元の方々でしょう。早朝の大地震で、さぞ驚愕され、あるいは恐怖を抱いたのではないかと思います。
夜もふけてきました。何も心配することなく、ゆっくり休んで下さい。本当に大変な一日でした。お疲れ様でした。
投稿者 tsukada : 20:08
2009年08月09日
今年もオクトーバーフェスタ
ドイツビールのお祭り=オクトーバーフェスタの季節がやってきました! ホントのフェスタは、その名前の通り10月なのでしょう。でも多少の違いはかまいませんよ、楽しめれば(*^_^*)
毎年、ドイツから日本にやってきています。本物の楽団、本物の食べ物、そして本物のドイツビール。なかなか日本ではお目にかかれないものばかりです。
全国のいくつかの都市で開催されますが、とても希望が多くて、毎年同じところで行っているわけではないようです。
当地(新潟県上越市)は昨年に初めて開催されました。盛況だったので、今年も誘致に成功したのでしょう。私は昨年は会期中(5日ほど)毎日のように飲みに行っていましたので、私の貢献度はそうとうでしょう(^^;)
今年は梅雨があけたような、あけてないようなお天気が続いていて、あまり良いコンデジションではありませんでしたが、昨日はとても大勢の方々が美味しい食べ物と飲み物を堪能していたようです。
子どもたちも楽しそうにしていました。来年もまたやってくれるといいな。私の夏のお楽しみですから。
投稿者 tsukada : 17:02
2009年08月08日
今週の感染症情報
○マイコプラズマ
△ウイルス性胃腸炎
△水ぼうそう
△ヘルパンギーナ
△溶連菌感染症
×インフルエンザ
×おたふく
×麻疹
×風疹
--------------
今週も感染症の大きな流行はありません。
マイコプラズマによる気管支炎はまだ目立ちます。水ぼうそう(水痘)、溶連菌感染症、ウイルス性胃腸炎な
ども少なめ。
ヘルパンギーナなどの夏かぜもあまり見かけていません。
--------------
当院ではまだ確認していませんが、新型インフルエンザの発生がし だいに多くなっています。夏休み中なので、運動部などの合宿や大会で感染が拡がっているよ うです。
夏場の発生は、秋以降の本格的流行の前触れでしょう。十分に注意をしていく必要があると思います。
当院では大流行に備えて「隔離棟」の建設を始めました。10月末には完成予定です。
投稿者 tsukada : 12:37
2009年08月06日
オバマ大統領をヒロシマ・ナガサキに
今日8月6日は広島に原爆の落とされた日。今から64年前、第二次世界大戦末期の1945年(昭和20年)に、アメリカ軍は広島市に原子力爆弾を投下し、たった1発の兵器で約14万人が亡くなったものです。その後9日は長崎市にも原爆が落とされました。
戦争の中で核爆弾が使用され、多数の死傷者がでたのは日本がほとんど唯一の体験国です。そのため、恐ろしい大量破壊兵器である核爆弾を世界中から無くそうという声がずっと続いているのは、皆さんの周知のことだと思います。
通常の戦争という行為も認めがたい。さらにもっと悲惨な結果をもたらす・・場合によっては地球が滅亡するほど破壊されるかもしれない核兵器を、それを作ることのできる知恵をもっているのであれば、それを廃棄し、永久に作らないでいるという決断をすることもできるはずです。
しかしそんな願いを、とくにアメリカ、ロシアなどの核大国は踏みにじってきました。小国が核兵器を作ろうとすると血眼(ちまなこ)になって阻止しようとするくせに、自分たちが作って有意な地位を棄てようとしない。「核軍縮」や「核拡散防止」は叫んでも、「核廃絶」を唱えることはありませんでした。
でもすこし地球上の風はちがう方向に流れ出したようです。アメリカ合衆国の新大統領・オバマ氏が、核廃絶こそ必要なのだと公式の場でスピーチするようになりました。
アメリカの真剣度や実現性についてはまだよく分かりません。核廃絶が目標といいながら、実行ある核軍縮すらまだ行っていないのですから。でも、私たちが見つめている核のない地球という、未来への道筋がちっとも間違ってはいないということを、世界一の核大国=アメリカの大統領が認めたということです。
その意味合いは大きいものがあります。原爆の被害というものが、通常兵器とは全く違うのだということを、もっと知って欲しいと思います。
今年の原爆記念日にはオバマ氏はお呼びできませんでしたが、ぜひ来年の今日、あるいはナガサキの9日、ぜひ原爆慰霊碑の前にたち、高らかに核廃絶への強い決意を宣言することを、切に願っています。
きっと世界の人々は目覚めることでしょう。そして核のない世界への大きな一歩をしるすことでしょう。
投稿者 tsukada : 21:48
2009年08月04日
箸供養?
今日は「箸(はし)の日」だそうです。「8月4日」の語呂合わせからきたのでしょう。
いつも箸にはお世話になっています。お弁当を食べるときに使うという本来の役割(?)のほかに、冬場に大きなお仕事があります。それは薪ストーブの焚き付け(たきつけ)。
この「院長ブログ」ではときどき紹介していますが、薪ストーブは私の冬場のお楽しみ。それがあるから、雪国の寒くて暗い冬を生きていけます(ウソ、そんなオーバーなことはありません)。
今は薪ストーブ派にとっては「オフ・シーズン」。せっせと薪割りにいそしんでいます。丸太を割ってできる薪は、それなりに大きい物。でもそれだけでは薪ストーブは働いてくれません。
小さな火種から始まり、最初は細い枝に火を付け、その後しだいに太い薪を燃やしていきます。マッチ1本から始めて、ストーブがうまく暖かくなってくれる様子を見るのが「幸せ」を感じる瞬間ですが、その時に活躍するのが「割り箸」です。
丸めた新聞紙の上に数十本の割り箸をおき、マッチで火を付けます。最初の焚き付けにちょうど良い太さと、燃えやすさを兼ね備えていて、最高の材料なのです。
こんな使い方をしている人はほかにもいるようで、ある雑誌(薪ストーブ専門というのもあります)に、ラーメン店からもらってくる割り箸は油がついているので、燃え方がもっといいのだと紹介されていました。
割り箸というと、木を伐採し、地球温暖化を悪化させるということで悪者にされがち。たった1回の使用で棄てられるということで、エコに反するとも。
実際には割り箸にするのは間伐材が大半のようです。森林を維持し、より大きな木を育てるために途中で「間引き」される木です。間伐材の利用がすすまないと、値段が高くならず、結局森林の維持管理をする費用がまかなえません。だから割り箸は大いに使った方がいいのだ、としている人たちもいます。
私の場合は、一度使った割り箸にも、もう一度出番を用意しています。本当に重宝していますよ。
今日は「箸の日」・・でも誰が決めたのでしょう。お世話になっている箸に感謝して「箸供養」などしているのでしょうか。
少なくとも私は割り箸に感謝をしなくてはいけませんね。個人的に「箸供養」を企画することにしましょうか・・。
投稿者 tsukada : 23:59
やっと梅雨明け!
今日、新潟県を含む北陸地方に「梅雨明け宣言」が出されました。ようやく、です。平年より13日も遅いそうです(でも昨年より2日早いとのことで、昨年も冷夏だったのですね)。
ニュースによれば、先月の日照時間はとても短く、上越市では65.2時間と、平年の39%。これまでの最短だった2003年の68.4時間をさらに下回り、過去最短でした。
4割ほどしかない日照時間では作物の出来が大いに心配。もしかしたら・・大凶作になってしまう?
秋には新型インフルエンザが大流行するかもしれません。私たちの生活をダブルでゆさぶってくるかも(>_<)
投稿者 tsukada : 22:34
増築工事
新型インフルエンザの流行にそなえるための増築工事がいよいよ始まります。
医院の西側(患者さん玄関の裏側)に「感染棟」を作ります。今は駐車場になっている部分です。
今日は工事のエリアを閉鎖するためにフェンスや、プレハブのハウスとトイレを設置しました。これでいよいよ工事が始まるぞ!という雰囲気になりました。
このブログでもこれまで「感染棟を作ることに決定」などと紹介してきました。医院の中でもそのようにお話しています。職員にも。
図面を作ったり、役所に届け出たり、契約をしたり・・そんな工程は目には見えにくいもの。本当に作るの?といった見るむきもあったかも。
でも本当に作るんです。今日、工事に着手し「オオカミ少年」ではないことがやっと証明されたような気持ち・・かな。
冗談はさておき、感染棟は10月末までには完成させるよう業者さんに急いでもらっています。正味3か月。お盆や夏休みも入るので、きっと大変だとは思います。
ずいぶんと無理をいっていますが、新型インフルエンザの本格的な流行に備えるために是非必要な施設!という「社会的意義」があります。どうぞよろしく!
投稿者 tsukada : 17:26
2009年08月03日
梅雨明けはまだ・・
梅雨明けしないまま8月に入っています。東海などでは今日梅雨が明けましたが、北陸地方はまだです。体にまつわりつくような、どんよりとした空気といつまでつきあっていけばいいのかな。
それでも今日の日中は青空を仰ぐことができました。外来のない昼過ぎの時間を使って、職員総出で大掃除をしました。来週後半は夏休みをいただきますが、その前にすっかり院内がきれいになりました。頑張ってくれた職員に感謝です!
ところで、院長はどこに?
その後も午後の外来があり、夕方まで気が抜けません。だから疲れることは極力避けて、体力を温存する必要があるのです・・。ウソです、たださぼっていただけ。
みんな大汗をかきながらお掃除をしていたのに、すみません。部屋で休んでいました。その分、また別のときにしっかり働きますからね。
投稿者 tsukada : 23:59
2009年08月02日
「通信」最新号
毎月発行している「こども通信」をHP内にアップしています。どうぞお読み下さい。
<今月の内容>
●日本の医療をどう守る?
●【子どもの救急】暑い時の水分補給
●日本はこのまま流行せずにすむ?
●【特殊検査】血液型(1)
1990年の開院から19年がたちました。開院の年から欠かさず発行してきました。今回は通巻で224号になります。
「継続こそ力なり」を信じて、多少の(かなりの?)マンネリ化をものともせず、へこたれずに作り続けています。
内容はともかく、そんな心意気を感じて下さいね。(本当は内容こそが大切なのですが・・)
投稿者 tsukada : 12:56
2009年08月01日
今週の感染症情報
○マイコプラズマ
△水ぼうそう
△ウイルス性胃腸炎
△溶連菌感染症
△ヘルパンギーナ
×インフルエンザ
×おたふく
×麻疹
×風疹
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大きな感染症の流行はおきていません。マイコプラズマ感染症はまだ多めです。
夏かぜウイルスの1つであるヘルパンギーナがいましたが、まだ少数です。
・・・・
当地では梅雨があけないまま8月になりました。不順な天候がまだ続きそうです。
新型インフルエンザは市内でも少しずつ発生。新潟市では集団発生もあるようです、注意をお願いします。今月から一般の病院でも診療できるようになりました。
もし新型インフルエンザらしいと思ったら、電話をして指示をもらって下さい。
投稿者 tsukada : 12:44