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2009年08月16日

新型インフルエンザで死者

 医院では例年、お盆のころに数日の夏休みをいただいています。今日でその休みが終わり、明日からは通常の診療です。よろしくお願いします。

 新型インフルエンザのことが気になっています。当院でも先週、1名のお子さんを新型インフルエンザの疑いとして治療しました(ご両親が迅速検査でA陽性であるので、間違いないと思います)。

 当院が休診中にも、当地域で数名の発生があったと聞いています。このお盆の間で、都会から多くの方がやってきていますし、地域の中で活発に人々が行き来しています。一挙に流行・・などということにならなければいいのですが。

 ニュースで取りあげらることがまた多くなったようです。先週には日本でも死者が1名でました。50歳代の方で、心臓の持病があり、人工透析も受けていたそうです。

 新型インフルエンザの「毒性」が、季節性インフルエンザに比べてさほど強くないと言われていますが、季節性インフルエンザでも流行時には死亡者数がそうとう増えるものです。今後新型インフルエンザの流行が拡がると、やはり死亡者や重症になる方がずいぶんと出てくることでしょう。

 子どもたちで心配なのは脳症、または脳炎。すでに数名の子どもたちが脳症などで入院治療を受けているとか。こちらもやはり心配です。

 夏というのに新型インフルエンザは減りません。それどころか、ますます元気に(?)なっているよう。暑さが好きなのか、と思ってしまうほど。亡くなった方も沖縄県の方ですが、実際に沖縄県は日本でもっとも患者発生数が多くなっています。暑さとは関係のない、何か事情があるのでしょうか。

 もし暑い方が伝染力が強い・・新型インフルエンザにそんな性質があるのであれば、秋以降は下火になるという仮説が成立するのですが。それはきっと「夢物語」でしょうね。暑いのも平気だけど、寒いのが一番好き・・きっとそうでしょう。

 さて明日の外来はどうなるか・・心配です。インフルエンザの患者さんがでないことを願っています。

投稿者 tsukada : 2009年08月16日 22:42