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2009年08月18日

季節性インフルエンザ予防接種

 新型インフルエンザのことがだんだんと不安になってきました。今日も2名のA型インフルエンザ患者さんを当院でも診療しました(季節性インフルエンザは今は発生していないと考えられますので、おそらく新型インフルエンザなのだと思います)。

 でも「季節性インフルエンザ」のことを忘れていては、いずれ思わぬところで足をすくわれるかもしれません。できることをしっかりと、着実に実行していく必要があります。その1つがワクチン接種です。

 今年も季節性インフルエンザの予防接種を行います。例年と同様に、多くの方々にワクチン接種を受けていただき、季節性インフルエンザを予防していただきたいと思います。

 しかし今年は事情が変わってきました。やはり新型インフルエンザのことが関係しています。いまだ新型インフルエンザ用のワクチンが存在せず(生産中だということですが、まだ製品はできていません)、それがいつできるのか、いつから使えるのか、そして誰に接種をするのか、など大切なことが何も決まっていません。

 個人的な予想ではありますが、ワクチンが使えるようになるのは早くて11月、遅ければ12月になるのでは。対象としては小さな子どもたちが選ばれる可能性が大きい(そうなってほしいという願いもありますが、アメリカではすでにそういった方針が出されています)。そうなると、12月以降に新型インフルエンザの予防接種を行うことになりそうです。

 その日程を確保するためには季節性インフルエンザ予防接種は早く終わりにする必要がある・・ということで、今年は10月1日から始めて2ヶ月間で終了するという予定を組んでみました。例年より早い実施ですので、ぜひ早めに受けていただくようお願いします。

 もう1つ新型インフルエンザが関係しています。それは実際に流行が始まり、そしてそれが大流行になったときにどうなるか・・小児科外来が〝爆発〟し、季節性インフルエンザ予防接種をおこなっている余裕がなくなる可能性もあります。そうなってしまうと、新型インフルエンザ予防接種にも対応できなくなってしまうかも。

 そんな最悪のシナリオも頭によぎるのですが、心配だけしていてもしかたありません。そうなった時には、また知恵を働かせて、何とか前に進んでいこうと思っています。

 なお、季節性インフルエンザ予防接種の受付は9月4日より行います。詳しくはこのHP内にアップしてありますので、ご覧下さい。(トップページ内からPDFファイルにリンクします)

投稿者 tsukada : 2009年08月18日 18:45