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2009年09月30日
9月最後の日
9月末日になりました。新学期が始まって1か月・・インフルエンザの流行が一挙に拡大することも予想されていましたが、かならずしもそうはなりませんでした。
都市部では流行が大きくなっていますが、当地では逆に減少傾向。でも・・このままなくなってくることはとうてい考えられません。
やはり新型インフルエンザの流行が間近に迫っていると考えて対処した方がよさそうです。
さあ来月はいったいどんな月になるやら。季節性インフルエンザ予防接種も始まりますので、バタバタと忙しくなることは確実でしょう。
投稿者 tsukada : 23:59
2009年09月28日
カウントダウン
一昨日から始まった「トキめき新潟国体」では、県内の各会場ですばらしい競技が繰り広げられているようです。当地(上越市)で新体操、ソフトテニスなどが行われています。
多くの市民が観戦に訪れているとのこと。予想以上の人気に、主催者側は大喜びだということです。
でも心配なのが「観戦」→「感染」です。多くの方が一か所に集まると、どうしても新型インフルエンザの流行につながってきそうです。
国体が終わり、そのあとどんと新型インフルエンザの大流行がやってくる・・そんなシナリオも頭に入れておかないといけないのかもしれません。
あと1週間・・来週の月曜からは当院も「隔離棟」を利用できるようになります。今は院内の一部を区分けしながらやりくりしています。しかし、多くの患者さんが訪れるようになると、手狭であることは否めません。
独立して診療できる「隔離棟」は、大きな武器になるものと思っています。使い方については、その時々の患者さんの発生具合、流行の度合い、他の患者さんとの兼ね合いなどをみながら、その場その場で判断していきます。
現在は発生数が少ないので、疑いがあり、迅速検査をする方に利用してもらおうと思っています。しかし、いずれ大流行になれば、疑いがある患者さんには直接「隔離棟」に入ってもらうこともあるでしょう。
今週は工事は最後の大詰め。ほとんど形はできてきました。公的機関や消防署の検査を受けたあと、いよいよ引き渡しへのカウントダウンです。
投稿者 tsukada : 21:59
2009年09月27日
絵に描いた餅
当院の隔離棟が完成するまであと1週間。幸いなことに、当地では現在は新型インフルエンザの流行は本格化していません。先週は当院では患者発生はゼロでした。
でもこのまま流行することなく過ぎていくなどということは考えにくい。やはり流行することでしょう。問題はその時期、そして激しさ。
今シーズンでは国民の2割が感染すると予想されています。これは季節性インフルエンザの2倍で、2,000万人以上が新型インフルエンザにかかるだろうというのです。(さらに3倍だという予想もあります)
それだけの患者が短期間に、一挙に発生してしまうと、医療体制はそれに応じることができません。開業医を中心とした外来診療もなりたたなくなりますし、重症者を受け入れることも難しくなります。医療が崩壊し、救える患者さんも救えなくなってしまうでしょう。
そんな事態にならないよう、国も、自治体も、そして私たち医療機関もそれなりの準備をしているところです。当院が隔離棟を建設しているのも、新型インフルエンザ患者を空間的に分離し、院内での感染拡大を防ぐという意味合いがあります。
新型インフルエンザが発生してからの国の対応は、必ずしも適切なものではないと、この「院長ブログ」では現場からの声として指摘してきました。時期を逸していたり、不十分であったり、見当違いであったり。またしても、私は国の対策に怒りを覚えています。
それは「電話による診察とファックスによる処方箋発行」です。通常の診療は、医師が患者さんを直接診察した上で処方することになっています。電話などで診療の代わりをすることはできません。また医療機関から処方箋をファックスで送ることは禁じられています。
しかし新型インフルエンザと思われる症状があり、周囲で流行している場合には、できれば自宅で待機をしてほしい。医療機関を受診したり、外出したりしないでほしい。そうすることでさらなる流行を流行をすこしでも抑えることができるはず。医療機関に集中しなくなれば、診療にもさほど支障をきたさなくてすむようにもなります。
そう考えると「電話診療、ファックス処方箋」というのは、けっこうすぐれば武器になります。すでにイギリスでは、大流行時に同じような対応をし、効果があったと言われています。
5月に厚労省は、新型インフルエンザのまん延している地域でそれを認めるという通知を出しました。さらに8月には、新型インフルエンザが全国でまん延していることから、地域によるしばりをなくし、どこでもこの方法が可能だという通知をだしています。
先週には、過去の通知が医療機関に伝わっていないとして、都道府県に対して徹底するように求めています。新聞でも大きくとりあげられました。
しかし、どのような場合に「電話診察、ファックス処方箋」が可能かのか、社会保険担当の部署に問い合わせをしてみると、保険診療としては認められない、このようなケースはないでしょう、とのつれない返事。いったいこれはどういうこと!! 同じ厚労省で、言っていることが全く逆ではないか。
その部署の方には、ではどうしてあのような通知が出されているのかと聞くと・・新型インフルエンザに熱心に取り組んでいるというポーズを作る必要があるのでしょうね、という返事。まあ正直だといえば正直な返事です。
今日の朝日新聞にも「電話診療・処方を容認」という大きな記事が載っています。国民に対してこれだけのことを言っておきながら、実は実効性はゼロ。「絵に描いた餅」というのはこのことをいうのでしょうか。
政権が分かり、厚労省の大臣も交代しました。この問題にもきちんと対応してもらう必要があります。何かのアクションをおこしたいと思っています。
投稿者 tsukada : 20:27
2009年09月26日
今週の感染症情報
●インフルエンザ
○マイコプラズマ
△手足口病
△ヘルパンギーナ
△おたふく
△ウイルス性胃腸炎
×溶連菌感染症
×水ぼうそう
×麻疹
×風疹
--------------
当院では今週はインフルエンザ患者はゼロ。先月よりもかえって下火になりました。しかしこのまま流行しないですむということはないはず。
すでに東京などでは「流行注意報」が出されるほどに患者数が急増しています。引き続き十分な注意をお願いします。
他にもとくに目立った流行はなし。夏かぜの手足口病やヘルパンギーナも減少しました。
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)患者を確認。まだ散発的な発生ですが、日本ではワクチン接種がすすんでいないために、今後大きな流行になる可能性あります。任意接種ですが、ぜひ予防接種を受けておいて下さい。
現在「季節性インフルエンザ予防接種」の予約を受付中です。来月より接種が始まりますので、早めにご予約下さい。
投稿者 tsukada : 12:36
2009年09月25日
明日から国体
秋の大型連休が終わり、また普通の生活が戻ってきました。学校や園が再開し、新型インフルエンザが急に流行するのではないかと、ヒヤヒヤした思いでいます。
東京では患者数が大幅に増加し、「注意報」が出されたとか。学校などでの流行が活発になっているようです。
当地では、今のところひっそりとしています。今週は今日までのところでは、当院でインフルエンザ患者は確認していません。
保健所からはいくつかの学校で少数の発生があると連絡がきていますが、学級閉鎖になるほどの多さではないようです。このまましばらくなりを潜めていてくれるといいのですが。
明日から新潟国体が開かれます。朱鷺(とき)にひっかけて「ときめき国体」と呼んでいるのだそうです。その国体を通じて・・新型インフルエンザが一挙に流行してはこないかと心配です。
当院の「隔離棟」建設は、現在は電気配線や水道関係の工事が進められています。昨日も今日も、遅い時間まで残って工事をしていただいています。早く完成させようと頑張っていただいていることを、とても嬉しく思っています。
10月5日より隔離棟を利用することができるでしょう。新しい施設を使って、新型インフルエンザの診療をきちんと行えるよう、いろいろと考えています。モノはできたけれど、有効に活用することができないのでは、急いでもらった意味はありませんから。
私にはトンカチをもって大工仕事をすることはできませんが、ペンをもって新しいシステム作りをしていこうと思っています。大流行になって診療を続けられる強固なシステムを目指して、頑張ります!
投稿者 tsukada : 22:47
2009年09月23日
シルバー・ウイーク
秋の大型連休が終わります。明日からはまた普通の生活・・学校や園も始まり、インフルエンザ流行が活発になってこないか、心配です。
この連休、誰が呼んだから「シルバー・ウイーク」なのだとか。てっきりお年寄りのための週間なのかと思いました。「敬老の日」が真ん中にあるのですから。
ずいぶんと日本は高齢者に優しい国になったんだな、政権が変わったから? などととんちんかんなことを考えていました。
聞いてみれば春の大型連休を「ゴールデン・ウイーク」と呼んでいるからなのだとか。なるほど、金と銀なのですね。
シルバーとくれば「高齢者優先席」だと思いこんでしまう私が、視野が狭いということなのでしょう。でも、この際、そんな意味合いの一週間にするのもいいのでは。
もう少ししたら(?)お仲間にいれてもらう予定の院長からのメッセージでした。
投稿者 tsukada : 22:22
2009年09月21日
隔離棟工事
順調に進んでいる「隔離棟」建設。内装工事に移ってきました。
連休中にですが、ガス、水道、電気の本館とのつなぎこみも完了。壁紙も貼られてました。明日はクッションフロアも敷かれる予定。
世の中、秋の大型連休というのに、工事を急がせてすみません。業者のみなさん、引き続きよろしくお願いします。
投稿者 tsukada : 19:12
秋の風
良いお天気に誘われて、自転車で出かけてみました。心地よい汗をかきました。
田んぼでは稲刈りが進み、河原にはススキが。秋の気配を感じました。
でも「行きはよいよい帰りは怖い・・」。出かけるときには軽くペダルをこいでいたのですが、実は追い風だったようです。帰りになったら急にペダルが重くなりました。向かい風(>_<)
疲れてきたこともあるのでしょう。バイクでは、帰りのこともちゃんと考えて乗ることにしましょう。「バイクも計画的に」ということです。
投稿者 tsukada : 19:11
2009年09月20日
強い味方
先日「下駄の工場から廃材をいただけることになった」ことを院長ブログに書きました。その後、実際にいただいてきました、それも大量に。
とても大きな袋(1辺が1メートルほど)に入れて医院に運んでもらったのですが、その重いこと! 簡単には運べそうにありません。家までどうして持って行こうかと、ちょっと困っていました。
そんな時、ホームセンターで見つけました! リフト・テーブルという機械です。油圧で1メートルちょっとの高さまで持ち上げてくれます。
さっそく使ってみました。
私の自動車はときに薪運搬車になります。リフト・テーブルのおかげで、この冬も大活躍してくれそうです。
秋になったばかりですが、早く寒くならないかな、などと季節がぐんと進むことを楽しみにしている院長です(^^;)
投稿者 tsukada : 17:26
2009年09月19日
第3回「わたぼうし広場」開催
今日も多くの子どもたちや親御さんにご参加いただき、楽しく過ごしていただくことができました。
今日のメニューは<ワクワク・ドキドキ宝探し> <バルーン・アート>など。その一部を写真で紹介いたします。
投稿者 tsukada : 21:51
今週の感染症情報
●インフルエンザ
○マイコプラズマ
△手足口病
△ヘルパンギーナ
△ウイルス性胃腸炎
△溶連菌感染症
△水ぼうそう
×おたふく
×麻疹
×風疹
--------------
心配している新型インフルエンザの流行は、今のところはおだやか。今週当院で確認したのは2名にとどまっています。
しかし都会を中心に流行の拡大している地域もあり、今後はやはり流行が進むでしょう。引き続き注意をしていて下さい。
その他で目立った感染症の流行はありません。手足口病、ヘルパンギーナといった夏かぜがやや多めでした。
水痘が1名、今後発生が増加するかもしれません。
・・・・
「新型インフルエンザ予防接種」は11月くらいから始まるようです。子どもたちへの接種は12月以降になります。それまでに「季節性インフルエンザ予防接種」をすませておいて下さい。現在予約を受付中です。
投稿者 tsukada : 14:51
2009年09月18日
工事のおまけ
隔離棟の建設が進んでいます。診療に大いに役に立つと思うと、とても心強いものがあります。さらに私にとって「おまけ」があって、うれしいのです。
それは工事で出てくる廃材です。薪ストーブに使うにはもってこいの材木。すでに乾燥させてありますし、適当な大きさに切ってあるので、そのまま使えるものが大半です。
冬用に薪を集めていますが、丸太をもらうとそれをチェーンソーで切ったり、薪割りをしたりと、けっこう大変。それはそれで楽しいのですが、だんだん年寄りになってきた身にはつらい作業(T_T)
もらってくるだけでそのまま使える廃材は、大歓迎です。
先日は下駄を作っている工場から、やはり廃材をもらってきました。自転車でフラフラと市内を走っていたら、その工場を見つけました。下駄の材料を切ったときに出てくる廃材が、山のように積まれていました。
「産業廃棄物」の廃材ですが、私にとっては「宝の山」。ヨダレがたれてきそうでしたよ(^^;)
今年の冬は、たくさんの薪を燃やして、暖かく過ごせそうです。
投稿者 tsukada : 18:05
快い音
診察中にトントンという金槌のリズミカルな音がしてきます。破壊的な騒音は困りますが、建物を造っている音は快く感じるものです。
それが新型インフルエンザ診療のために活躍するはずの「隔離棟」なので、心強く感じてもいます。
今日は外壁のサイディングが貼られて、いよいよ建物の全体がはっきりしてきました。
当院は小児科医院なので、これまでは外壁は優しさや明るさを出すためにパステルピンクを使ってきました。でも今回は方針変更。「隔離棟」という建物の性格から、むしろキッチリとした色を選びました。
サイディングの形状も変えてあります。医院全体の統一性がとれていないといわれるとそうなのですが、建物のコンセプトがある程度分かるようにするという意味合いです。いかがでしょうか。
これからは内装工事が主。あと2週間ほどで完成予定です。新型インフルエンザの流行が一挙に拡大するまえに利用開始になりそうです。
投稿者 tsukada : 16:00
2009年09月16日
新内閣がスタート
先の総選挙で国民が選んだ「政権交代」が、今日の新内閣発足によってそのスタートを切りました。民主党の鳩山代表が総理大臣になり、民主党が中心となり内閣を作りました。
閣僚の多くはお名前を知っている方でした。これまでの自民党政権や官僚体制に対して批判し、提言をしてきた方々も少なくないようです。
夜遅くになって各大臣の記者会見が始まりました。鳩山首相の会見からも感じたことですが、これまでの政治のあり方と大きく変わりそうだという強い予感を与えてくれます。
それぞれの大臣が自分の言葉で、自分のめざすものを伝える・・そんな様子をみると、とてもフレッシュに感じました。そして頼もしくも感じました。
でも、それって当たり前のコトなんですよね。政治家なのですから、自分の考えがあって政治に臨んでいるはず。それができていなかったというのは、これまでの自民党中心の政治家が自らのすべき仕事をしていなかった。あるいは、政治家としての基本的な能力がなかった、ということになるのでしょう。
もっとも言葉がうまいのは政治家の常。今日の会見がリップサービスで終わることがないよう、注視していきたいと思います。
それでもやっぱり「ノー原稿で演説」って、かっこいいです。それがきちんとできる人は、ちゃんと物事を考えている人だと思います。
投稿者 tsukada : 23:59
2009年09月14日
新しい仲間
当院の新しい仲間を紹介します。スティッチとティンカーベルです。
ディズニー・ストアで見つけて、即購入。さっそく診察室に飾ってあります。
かわいいですね。今年のハロウィンは楽しくなりそうですよ。
投稿者 tsukada : 23:59
2009年09月13日
日本海
昨日の雨があがり、午前中は晴れ。海岸まで行ってみました。でもものすごい強風。
この写真のもう少し左手でビーチバレーをしていましたが、砂の混じった猛烈な風が吹いていてたどり着きませんでした。
目も開けられないくらいなのに、ちゃんと試合ができてたのかな。気象条件に左右されるのもビーチバレーの面白みなのかもしれませんが、ずいぶん過酷なスポーツのようですね。
投稿者 tsukada : 19:38
2009年09月12日
今週の感染症情報
●インフルエンザ
○マイコプラズマ
△手足口病
△ヘルパンギーナ
△ウイルス性胃腸炎
△溶連菌感染症
×水ぼうそう
×おたふく
×麻疹
×風疹
--------------
インフルエンザの発生はここ1週間では微増。新学期に入り急激に感染が拡大することも心配していましたが、今のところは「小康状態」。
手洗い、うがいなどお子さんの健康管理を厳重に行っているからなのかもしれません。引き続きご注意下さい。
その他で目立った感染症の流行はありません。手足口病、ヘルパンギーナといった夏かぜがやや多くなりました。
ただいま「季節性インフルエンザ予防接種」の予約受付中です。幼児への新型インフルエンザ予防接種が12月になる予定ですので、先に「季節性」をすませておいて下さい。
投稿者 tsukada : 12:17
2009年09月11日
順調です
隔離棟の上棟式からほぼ1週間。すでに屋根が貼られ、柱が壁になり、その姿がますますしっかりとしてきました。
毎日多くの大工さんが作業に入り、急ピッチで工事が進められています。ご苦労様です。
今の所はインフルエンザ患者さんの発生が急増しているわけではありません。2学期が始まってから急に流行が進むかもしてないと心配していましたが、大丈夫のようです。きっと保護者の方々がきちんとお子さんの健康管理をされているのでしょう。
でもいつ流行の勢いが増すか分かりません。やはり備えはしっかりとしておきたいと思っています。
投稿者 tsukada : 18:31
2009年09月10日
二刀使い
私の診察机の上です。雑然としていてすみません。診療に必要なものをすべておくと、どうしてもこんな感じになってしまいます。
昨年から電子カルテを導入しているので、パソコンの端末がおかれています。これまではデスクトップの端末を1台使っていました。きのう、さらにノートブックを1台増設。「二刀使い」になりました。
今回の増設は「新型インフルエンザ・パンデミック(大流行)」に対応するため。現在建設を急いでいる「隔離棟」の診察室で使用できるように、新しい端末を購入しました。
まだ隔離棟はできていませんが、パソコンに慣れるためにも、そしてパソコンが私の仕事に慣れるためにの今から使っておこうと思い、常時使う診察室で2代目の端末として働いてもらうことにしました。
デスクトップとノートブックではキーボードの使いごこちも違います。ディスプレーも大きさが違うので、そのレイアウトも異なってきます。文字の変換は「学習機能」がついているので使用頻度の高いものが先に選択されるようになってきますが、それも使っていなくては学習されません。
隔離棟で電子カルテを使って診療するのは、新型インフルエンザがそうとう大規模に流行した時でしょう。その時になって、ふだん使っていないパソコンに向かったのでは効率が悪いでしょうし、診療の間違いにつながってしまうかもしれません。
そんなふうに考えてると、日ごろから使い込んでおくことが大切。ということで、診察机の上に2台のパソコンが並ぶことになりました。
今日から使い始めたのですが、やはり慣れるまではしばらくかかりそう。業者さんにはデスクトップとできるだけ同じように使えるようにいろいろと事前に作業をしてもらっていますが、実際に使ってみると微妙なところでとまどってしまいます。早く新しいマシンにも慣れて、「いざという時」にフルに機能が発揮できるようにしようと頑張っているところです。
実際に使って良いこともあります。きょうだいで受診される方も多いのですが、紙カルテであれば記載が終わらなくても別のお子さんの診察にとりかかることもできます。2人の診療がおわってからまとめて書き込むこともよく行っていましたが、電子カルテになってからはなかなかうまくいきませんでした。
1台の端末では1人の処理しかできません。次の患者さんに移る時には必ず前の方の電子カルテを閉じなくてはいけません。次の方が終わったら、また前の方の電子カルテを開きます。この作業に少々時間がかかっていました。2台の端末を使えるようになり、2人の電子カルテを同時に開いておくことができます。
医者が1人しかいないので、同時に2つの電子カルテに書き込むことはできませんが、開けっ放しにしておくことはけっこう役にたちます。きょうだいで同じ感染症になることもありますが、他の子の診療情報を同時に見ることも容易です。
新しいノートブックの端末を使い始めて、まだ不慣れではありますが、利点もだんだんと見えてきた一日でした。
ところで診察室には、電子カルテとは関係のないパソコンがもう2台あります。私の大好きなアップル社のiMacです。さまざまな仕事に使用していますし、この「院長ブログ」を今書き込んでいるのもそのパソコンからです。主に使っているのは1台ですが、院内の大型印刷機を使うためにやや旧式のパソコンも同時に使っています。
ということで、わずか6畳の診察室に合計4台のパソコンが置いてあります。その他にはテレビも1台(院内の防犯カメラの映像が見られるようにしてあります)。いったいここはどこ? 株取引をしているデイトレーダー顔負けかも。
小児科医としては子どもたちに対して「メディア漬けにならないように」などとお説教がましく話をしていますが、自分はどうなのって言われそうです(^^;)
投稿者 tsukada : 19:14
2009年09月08日
朝日新聞(新潟県版)
朝日新聞インターネット版でもご覧いただけます。下のアドレスへどうぞ。
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000000909080004
投稿者 tsukada : 10:36
2009年09月07日
Xデー
新型インフルエンザの流行が次第に活発化しています。先日公表された「予測」では9月下旬から10月上旬にそのピークが訪れると。あと数週間で大きな波にのみこまれてしまうのかも・・。
今週発売の「週刊AERA」(朝日新聞)では、そのXデーを「10月4日」と推測しています。その日は、当院の「隔離棟」が完成し、引き渡されるというまさにその日です。ホールインワン?
地域によって流行の動向には差があるでしょう。早く流行が始まるところ、遅くなるところ・・。ぴったり10月4日にXデーがやってくるわけではないはずですが、さて私のいる新潟県ではどうなるか、誰にも分かりません。
季節性インフルエンザ流行は大都市とその周辺から始まる傾向があるように思います。新潟はやや遅れて流行が始まることが多いので、新型インフルエンザ流行についても同じようになるかもしれません。これは「希望的観測」であり、勝手な思い込みかもしれません。
しかし、もしかしたら新潟県でもっと早く流行が始まるかもしれない、と思わせることもあります。それは国体(国民体育大会)です。全国のスポーツマンが集まり、競技のために地域から多数の人たちが応援などに出かけていきます。
今年の国体開催は新潟県。そして今月26日から始まります。新型インフルエンザの大流行がいよいよ始まろうという時期です。その最初のきっかけが新潟県での国体だった・・「隔離棟」の供用が流行に間に合わなかった・・そんなことがないといいのですが。
Xデーがいったいいつになるか、誰もわかりません。主人公?のインフルエンザ・ウイルスすらも分かってはいないことでしょう(>_<)
投稿者 tsukada : 22:20
上越タイムスより
本日の「上越タイムス」に、当院「隔離棟」に関する記事が掲載されました。
投稿者 tsukada : 17:27
2009年09月05日
工期大幅短縮
新型インフルエンザの流行にも対応できるよう急いで建設を進めている「隔離棟」ですが、先日の厚生労働省の発表では流行のピークが9月下旬〜10月上旬になるかもしれないとのこと。
当初の完成を10月末としていましたので、この「予想」が当たれば「隔離棟」はその出番がなくなってしまうことに。それでは困るので、工事を早めてはもらえないか・・。そんなお願いを先日から建設会社にしていました。
今日その回答をいただきました。大幅に工期を短縮し、10月4日(日)に引き渡しができるようにする、ということでした。
10月5日・・ちょうど今日から1か月後に「隔離棟」として使用することができることになりそうです。これはすごいこと。
上棟から1か月で建物を作ってしまうのですから、これは〝業界〟としてはありえないことでしょう。まさにサプライズです。
でも、この建物の直接の目的は新型インフルエンザ流行にそなえるもの。そんな意義を、建設会社の方にご理解いただけたのだと思います。
これから工事が急ピッチで進みます。通常より職人さんの人数を多くしたり、段取りを見直したり、同時にいくつかの工事を平行して進めたりと、いろんな工夫をしながら仕事をすすめていって下さることになります。
あまり無理をかけては申し訳ないという気持ちもありますが、期待する気持ちも同時にあります。どうぞよろしくお願いします。
でも、事故などがおきないよう、安全にはくれぐれも注意して下さいね。
投稿者 tsukada : 22:10
「隔離棟」建設に至るまで
本日、報道関係の方々にお配りした資料です。当院の「隔離棟」建設についての概要を書きました。
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<経 過>
平成21年5月 国内でも新型インフルエンザが関西を中心に集団発生。当初は特定の医療機関のみが対応することになっていたが、流行の拡大にともない、一般の医療機関での対応も求められるようになってきた(ただし、他の患者と「時間的、または空間的に区分」し、感染が拡大しないような対応が必要)。
6月9日 院長より「隔離棟」建設の意向を設計士に連絡し、コンセプトを説明。
6月10日 設計士と初打ち合わせ
6月16日 初めての設計図が出来。以後数回の打ち合わせ
7月22日 建築確認済証交付
7月30日 上越保健所長より医院増築を認可
8月1日 (株)たなか建築設計と「建築設計監理業務委託」を契約
8月4日 丸運建設(株)と「工事請負」を契約
同日 工事着工
9月5日 上棟
10月31日 完成引き渡し(当初予定)
<建築物>
○名称:「隔離棟」
○目的:新型インフルエンザ流行時、他の患者と空間的に区分して診療するため。(非流行時には小児科特有の感染症診療のために利用)
○面積:59.62平方メートル(約18.1坪)
○構造:地上1階、木造。
○施設:隔離患者専用の診察室、処置室、待合室、洗面所、トイレ、玄関。
投稿者 tsukada : 21:49
上棟式
本日、塚田こども医院「隔離棟」の上棟式がぶじ終了いたしました。
メディアの方も取材にいらっしゃっていました。近いうちに記事になるかと思います。その時はまたご紹介いたします。
※テレビ取材もありました。新潟県内の放送局「UXテレビ」(テレビ朝日系列)です。来週のローカル番組で取り上げていただけるのではないかと思います。県内の方は、もし機会があればどうぞご覧下さい。
投稿者 tsukada : 21:13
もう屋根まで
投稿者 tsukada : 16:00
今週の感染症情報
●インフルエンザ
○マイコプラズマ
△ウイルス性胃腸炎
△水ぼうそう
△ヘルパンギーナ
△溶連菌感染症
×おたふく
×麻疹
×風疹
--------------
新型インフルエンザの流行動向が心配です。新学期に入って、各地で学校などでの集団発生が報告されています。
当地でも発生があり、今後一挙に感染が拡大する懸念があります。流行の状況について、情報把握に努めていてください。
その他で目立った感染症の流行はありません。夏かぜも少なめ。新型インフルエンザがなければ、例年はおだやかに過ごせる季節です。
投稿者 tsukada : 12:55
柱がたちました
投稿者 tsukada : 10:58
上棟へ
今日は上棟にむけて一挙に工事が進みそうです。朝からクレーン車が入り、大工さんも多数の方が作業をしています。
今日中には棟上げをし、夕方、簡単な「上棟式」をする予定です。
投稿者 tsukada : 08:48
2009年09月04日
コールセンター
当院では今日から季節性インフルエンザ予防接種の予約受付を行いました。今年は新型インフルエンザ予防接種をいずれ実施することになりそうなので、例年より早く10月1日より始め、11月中には終わりにしようという計画です。
午後1時より電話での予約受付開始。フリーダイヤルになっている電話は、その瞬間から鳴りっぱなしでした。複数の回線を用意していますが、受話器をおくとすぐに着信がある状態。まるでコールセンターのよう(^^;)
こんなことは、ここ数年ありませんでした。
今から10年ほど前には確かにありました、受付初日から予約が殺到したことが。当時はまだインフルエンザ・ワクチンの生産量が少なく、その一方で日本人の子どもたちにインフルエンザ関連脳症がおきやすく注意が必要だということがだんだん分かってきてころです。(ちなみに、治療などが進んだ今でも、毎年100〜200人ほどの子どもたちがインフルエンザのあとに脳症にかかっています。)
そんな“熱気”はしだいに冷めてきました。ワクチンの生産量が多くなったこともあるでしょう。予防接種の効果が、必ずしも十分ではないという知識がひろまったからかもしれません。でも、おそらくはただ単に“冷めた”のだと思います。
それが今年はまた“熱く”なっているようです。やはり新型インフルエンザとの関係がそうさせているのだと思います。
ご承知のように、季節性インフルエンザと新型インフルエンザは予防接種が違います。季節性インフルエンザ予防接種を受けたからといって、新型インフルエンザにかかりにくくなる、というものではありません。
それなのになぜ? ・・それはできることは何でもしておきたいという気持ちの現れなのだと思います。新型インフルエンザと季節性インフルエンザが同時に流行することもあるでしょう。そんなときに、少しでも子どもたちを守りたいと思う気持ちがあれば、まずは季節性インフルエンザ予防接種を早くすませておきたいと思うのは、当然のことなのでしょう。
そんな親御さんの気持ちがひしひしと伝わってくる一日でした。予約受付初日にいただいた予約数は、昨年の6倍でした!
さて明日は「隔離棟」の上棟です。今日は床貼りが行われていました。柱、壁、天井、そして屋根まで一挙に形ができることでしょう。「隔離棟」の姿を現実として見ていただけるようになります。
子どもたちを新型インフルエンザから守りたい・・そんな思いは私たち小児科医と小児科医院に勤めているスタッフにも共通です。親御さんと全く同じです。
明日は、その思いに大きく近づく日になりそうです。
投稿者 tsukada : 23:18
2009年09月03日
小康状態
新学期が始まっています。子どもたちの元気な登校風景を見ていると、すがすがしい気持ちになります。
新型インフルエンザの流行が心配されてはいますが、今のところは小康状態なのでしょう。極端に多くの患者さんがでているわけではないようです。ご家庭や学校で熱心に対策をとっているからなのでしょうか。
しかし、このまま何事もなくすむ、などということは考えられません。やはり来るべきものは来る。できれば来て欲しくないけれど、ただ祈ってばかりではことはすすみません。
当院で建築中の「隔離棟」も、完成時期を早めてもらえないかどうか、工事の関係者と相談中です。政府の「予測」どおりになるとは限りませんが、やはり10月の遅くない時期には使用したい。新型インフルエンザの流行がピークを迎えるときに、しっかりと対応できるようにするためにぜひ必要なのだと説明し、お願いしているところです。
今週土曜には「上棟式」が行われます。いくつかの地元メディアから取材の申し込みも来ていて、隔離棟建設が注目されています。その式の中で、完成の時期、そして使用可能になる時期をお伝えできるのではないかと思っています。
基礎工事はほぼ終わり、現在は周囲に鉄パイプで足場を組んでいます。紙の上に書かれた設計図が、少しずつ形を成してきました。完成の時が待たれます。
投稿者 tsukada : 23:59
2009年09月01日
新学期
今日から9月。多くの学校などでは2学期が始まっています。今年は新型インフルエンザの流行が懸念され、いつもとは違った学校生活になっているようです。
できるだけ多くの子どもたちが集まらないようにしようと、始業式も体育館ではせずに、校内テレビで行ったところもありました。
さきほどNHKのニュースで、インタビューに応えた子どもが面白いことを言っていましたよ。「早く終わって良かった。」・・大笑いしました。正直でかわいいな。あとで親や先生から叱られなかったか、ちょっと心配になりましたが。
当地(新潟県上越市)の教育委員会では、もし一人でも新型インフルエンザ患者が発生したら、そのクラスは学級閉鎖にするという方針を出しています(4日間)。とても厳しい基準です。
今後の流行をできるだけ遅らせたり、規模を小さくさせようという考えなのだとは思いますが、あまりに厳しいと親御さんの負担はとても大きくなりそうです。
さらに、もし学級閉鎖になった時には、誰のために・・などという話が子どもたちや親の間で出ては来ないでしょうか。5月にはこういった話がときどきあったように思います。
新型インフルエンザが流行しないにこしたことはありません。しかし、こういった規制を厳しくするだけで実現するとは思えません。
日本では初期に空港での検疫を非常に厳しく行いましたが、世界中からは「人権侵害」ではないか、とも指摘されました。現在はすでに「流行期」に入っています。どのような対策をどのように行うか・・難しい判断が迫られています。
投稿者 tsukada : 21:33