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2009年09月10日
二刀使い
私の診察机の上です。雑然としていてすみません。診療に必要なものをすべておくと、どうしてもこんな感じになってしまいます。
昨年から電子カルテを導入しているので、パソコンの端末がおかれています。これまではデスクトップの端末を1台使っていました。きのう、さらにノートブックを1台増設。「二刀使い」になりました。
今回の増設は「新型インフルエンザ・パンデミック(大流行)」に対応するため。現在建設を急いでいる「隔離棟」の診察室で使用できるように、新しい端末を購入しました。
まだ隔離棟はできていませんが、パソコンに慣れるためにも、そしてパソコンが私の仕事に慣れるためにの今から使っておこうと思い、常時使う診察室で2代目の端末として働いてもらうことにしました。
デスクトップとノートブックではキーボードの使いごこちも違います。ディスプレーも大きさが違うので、そのレイアウトも異なってきます。文字の変換は「学習機能」がついているので使用頻度の高いものが先に選択されるようになってきますが、それも使っていなくては学習されません。
隔離棟で電子カルテを使って診療するのは、新型インフルエンザがそうとう大規模に流行した時でしょう。その時になって、ふだん使っていないパソコンに向かったのでは効率が悪いでしょうし、診療の間違いにつながってしまうかもしれません。
そんなふうに考えてると、日ごろから使い込んでおくことが大切。ということで、診察机の上に2台のパソコンが並ぶことになりました。
今日から使い始めたのですが、やはり慣れるまではしばらくかかりそう。業者さんにはデスクトップとできるだけ同じように使えるようにいろいろと事前に作業をしてもらっていますが、実際に使ってみると微妙なところでとまどってしまいます。早く新しいマシンにも慣れて、「いざという時」にフルに機能が発揮できるようにしようと頑張っているところです。
実際に使って良いこともあります。きょうだいで受診される方も多いのですが、紙カルテであれば記載が終わらなくても別のお子さんの診察にとりかかることもできます。2人の診療がおわってからまとめて書き込むこともよく行っていましたが、電子カルテになってからはなかなかうまくいきませんでした。
1台の端末では1人の処理しかできません。次の患者さんに移る時には必ず前の方の電子カルテを閉じなくてはいけません。次の方が終わったら、また前の方の電子カルテを開きます。この作業に少々時間がかかっていました。2台の端末を使えるようになり、2人の電子カルテを同時に開いておくことができます。
医者が1人しかいないので、同時に2つの電子カルテに書き込むことはできませんが、開けっ放しにしておくことはけっこう役にたちます。きょうだいで同じ感染症になることもありますが、他の子の診療情報を同時に見ることも容易です。
新しいノートブックの端末を使い始めて、まだ不慣れではありますが、利点もだんだんと見えてきた一日でした。
ところで診察室には、電子カルテとは関係のないパソコンがもう2台あります。私の大好きなアップル社のiMacです。さまざまな仕事に使用していますし、この「院長ブログ」を今書き込んでいるのもそのパソコンからです。主に使っているのは1台ですが、院内の大型印刷機を使うためにやや旧式のパソコンも同時に使っています。
ということで、わずか6畳の診察室に合計4台のパソコンが置いてあります。その他にはテレビも1台(院内の防犯カメラの映像が見られるようにしてあります)。いったいここはどこ? 株取引をしているデイトレーダー顔負けかも。
小児科医としては子どもたちに対して「メディア漬けにならないように」などとお説教がましく話をしていますが、自分はどうなのって言われそうです(^^;)
投稿者 tsukada : 2009年09月10日 19:14