2009年10月13日
連休明けの小児科は・・
連休明けの今日、小児科の外来はやはり混み合いました。これはいつものこと。休み中に熱を出したり、具合が悪くなった子どもたちがみんなやってくるからです。
このところ、急に気温が下がってきたことも関係あるかもしれません。やはり感冒などの一般的な感染症が増えています。さらに喘息発作をおこしている子どもたちも・・季節の変わり目は要注意なのです。
そして「新型インフルエンザ」のことがあります。今日は当院では新しい新型インフルエンザ(正確にはA型インフルエンザ)の患者さんはおられませんでした。まだ流行にはいたっていないということでしょう。
しかし、それでも新型インフルエンザは大きく影響しています。それは、少しでも熱があったりするだけで、新型インフルエンザのことが心配になるからです。親御さんもそうですが、園や学校の先生方もそうとう神経質になっているようです。
新型インフルエンザにかかっていないか心配になるのは当然でしょう。でも・・その結果、外来が混み合い、実はインフルエンザではないにもかかわらず、待合室などでインフルエンザにかかってしまったら、親御さんの思いとは逆の結果になってしまいます。
新型インフルエンザに対してきちんと対応するのは必要ですが、それが不必要なまでに過剰になってしまうと、かえって感染を拡大することにもつながりかねません。
新型インフルエンザは基本的には季節性インフルエンザと同じような症状です。だるさや寒気を伴って、急に高熱になります。子どもたちにとって、おそらく微熱や無熱ですむような新型インフルエンザはないでしょう。
インフルエンザかなと思ったら早めに受診した方がよいとお勧めしていますし、親御さんもそう思っていることでしょう。でも、お子さんの様子にさして心配なことがなければ、半日や一日待っての受診でもかまわないはず。
やはり基本は、お子さんの状態が、急を要するほど重いのか、ゆっくり待っていてかなわない程度の軽さなのか、見分けることなのだと思います。
これから寒い季節に向かいます。インフルエンザに限らず、いろんな感染症が流行してくるでしょう。お子さんの様子をきちんと見てあげることで、一つひとつの病気を乗り切っていってください。
投稿者 tsukada : 2009年10月13日 23:59