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2009年11月04日

新潟県も・・?

 新型インフルエンザの本格的な流行が始まっています。日本中で、子どもたちの入院患者が増え、そして残念ながら亡くなる子もけっして少なくありません。

 完璧な予防にはならないかもしれませんが、それでもワクチン接種を一日でも早くしてあげたい。接種計画を前倒ししてもらえないだろうか。

 小児科医としてそんなことを声を大にして叫んでいますが、県庁にも伝わったのでしょうか。今日、県知事が記者会見で「早く接種できるよう見直す」と話したそうです。

 実際にはワクチンの供給量や、接種する医療機関の対応など、課題があるのは承知しています。でも議論している時間はもうないのでは。

 新潟県のスケジュールでは、幼児などに対しては12月後半からとなっています。せめて国が示している12月前半、そしてできることなら東京都が決めた11月後半から接種するよう、スケジュールをぜひ見直しを。

 当院では現在、接種の対応を再検討中です。当初は県のスケジュールに従って12月後半から予定を組んでいました。もし半月前倒しになるのであればそれを完全に受け入れ、12月にはいって直ちに接種できるよう対応が可能でしょう。(そもそも当院では、11月末までに季節性インフルエンザ予防接種を終わりにし、12月からは新型インフルエンザ予防接種を行えるように計画していました)

 さらに11月後半からのスタートになるのなら・・季節性インフルエンザ予防接種と平行して行うので、やや難しい面もあるのですが、それでもできる限り対応するつもりです。

 さあ、現場は着々と準備を進めています。あとは行政が意思決定するだけ。子どもたちを新型インフルエンザから守るために、思い切った対応をお願いします!

投稿者 tsukada : 2009年11月04日 21:27