2009年11月09日
濃厚接触者
インフルエンザ患者さんが家庭にでたとき、お仕事を休まなくてはいけないのか、よく尋ねられます。「濃厚接触者」という扱いですが、当初、新型インフルエンザがもしかしたら強毒性かもしれないという時には1週間ほど休むように指導されました。しかしその後「弱毒性」であることが分かり、さらに流行が拡大してまん延の状態になったことから、自宅待機などの対応は必要ないとされています。
もちろん健康管理には気をつけていて下さい。さらに熱がでるなど、インフルエンザらしい症状があれば仕事にいったりせず、受診をして下さい。
外来では今でも、家族に患者がでたら出社するなと言われたという方がおられます。どうも情報がきちんと伝わっていないようですね。当初厳重に行われた感染拡大予防策が、今でもまだ変更されずにいるようです。
もっとも厚労省からの通知や通達は山のようにたくさん出ています。それもしょっちゅう変わります。現場の医療機関に直接届くものは多くありません。県や医師会と通じてときどき届くのですが、必ずしも新しいものとはいえず、またよくかわるのですが、その全てがきちんと伝えられていないために、どの通知が生きているのか、分からなくなることがあります。
厚労省のホームページに最新のものが載っているので、それを毎日のようにチェックしています。でも・・こんなことで、厚労省の考え方が浸透するのか疑問です。必要は情報は発信している・・知らないのは自分で見にいかない現場が悪いのだ・・そんなふうに言っているようにも思えます。
典型的な「通知行政」です。振り回されて四苦八苦している現場のことは、目に入っていないのでしょうか。
投稿者 tsukada : 2009年11月09日 23:59