2009年11月17日
新型ワクチンQ&A
新型インフルエンザ予防接種については、いろんなご質問をいただいています。その中からいくつか。
(1)妊婦さんへの接種は、専用ワクチン(防腐剤をふくまない)が用意されていますが、納品されるのは産婦人科に限られています。さらにその生産が遅れていていて、なかなか接種を受けられない方が多いようです。
しかし通常のワクチンの接種を受けることは可能です。防腐剤が入ってはいますが、ごく微量であり、幼児などにも普通に使っています。過剰な心配は無用でしょう。
通常のワクチンであれば産婦人科以外でも比較的多く納入されています。当院でも接種が可能です。
専用ワクチンでの接種がすぐにできず、ご心配な方は検討されてみてはいかがでしょうか。
(2)基礎疾患のある方に対する接種は、基本的には主治医のところで受けていただくのが一番良いでしょう。もし事情によってそれができないときには「有線対象者証明書」を発行してもらうことで、他の医療機関で受けることができます・・正確には、できるはずです。
しかし、実際には注射を希望しても受け入れたもらえないというお話をときどき聞いています。ある新聞の投書欄にも、同様の問題を指摘する意見が掲載されたことがあります。
かかりつけの方以外の接種を受け入れるとしている医療機関では、原則は断ることができないはずです。しかし実際にはかかりつけの患者さんを優先し、そうではない方へは接種を見合わせている医療機関も少なくないようです。
主な理由は、ワクチン供給の少なさです。自院に通っている子どもたちに行うだけのワクチンすら十分に納品されていない状況では、希望される方の全てを受け入れることはできない、ということなのでしょう。
一方では、かかりつけ医療機関で接種できず、さらに他に接種してもらえるところが見つからない方にとっては、大変なことです。「ワクチン難民」ともいえる方ができてしまうのは、やはり問題。早急に十分なワクチンの供給と、きちんとした見通しを医療機関にしめしてもらいたいものです。
ちなみに、当院では現在「基礎疾患のある方」や「妊婦さん」への接種を行っていますが、まだワクチンに多少の余裕があります。ご希望の方はお問い合わせ下さい。
投稿者 tsukada : 2009年11月17日 23:59