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2009年12月08日

夜のワクチン外来

 今日、当院にとって初めての経験をしました・・夜の新型インフルエンザ予防接種。二つの意味で「お初」です。

 まずはその時間帯。通常の外来が終わってから、夜にもう一度外来を開きました。もちろんこれまでも「時間外受診」や「休日受診」はあります。でもそれは臨時のことであり、院長一人で対応しています。

 今日はあらかじめワクチン接種を予約していただいた方たちのために行いました。外が真っ暗になってから、数十人の方が次々とおとずれ、注射を受けた行かれました。スタッフにも数名残っていただき、接種の体制を作りました。

 閉館後の博物館でおきる出来事をえがいた「ナイト・ミュージアム」という映画がありますが、今夜の当院はさしずめ「ナイト・クリニック」といったところでしょうか。すてきな出来事だったのかどうかは分かりませんが・・。

 もう一つの「お初」、それは対象の方です。ゼロ歳の赤ちゃんをお持ちの親御さん方に接種を行いました。新潟県では子どもたちへの接種を前倒しして、12月前半から行っています。持病のない1歳以上の幼児と小学生がその対象。

 そして乳児のご両親への接種も前倒ししました。これは全国的にも珍しいのではないかと思います。行政の強い思いに対応しようと、当院でも接種の時間帯を工夫して追加の予約をとりました。それがこの「夜のワクチン外来」です。

 今週と来週、合計4回の外来をもうけました。今日はその1回目。その意味でも「お初」になりました。

 ワクチン不足が深刻ですので、十分な対応ができているわけではありませんが、それでも当院なりに精一杯努力して結果をだせたのではないかと思っています。

 ところで・・私は「ナイト・クリニック」がけっこう好きです。といって患者さんの診療のためではなくて、自分の仕事をするために残っている時間帯ですが。

 種々雑多な仕事があって、日中の時間帯だけではこなせません。本業(?)は医者ですし、医院には医者は私一人だけ。診療の合間に、副業(?)である院長(または理事長)としての管理的な仕事をしていますが、まとまった時間をとるのは難しいです。

 外来が終わり、職員が帰ったあと、一人で残った仕事を片付ける・・ときには集中して行うことで、いつもと違う見方ができたり、思いがけずいいアイデアが浮かんだりすることもあります。

 ブログを書くこともありますし、ネット上でいただいた質問に答えることもあります。日中の診療以外で、何かこれをしたというものがあると、一日のしめっくくりが気持ちよくできるようです。

 そんな「ナイト・クリニック」に新しいページが加わった・・そんな日になりました。

投稿者 tsukada : 2009年12月08日 23:59