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2010年01月31日

今日も出張

 年末年始を除いて、何も仕事の入っていない日曜日は実に2か月ぶり。今日こそはゆっくり・・

 そう思っていたら、親戚に不幸があり、葬儀にでかけることになりました。1週間ずれていたら参列できず。あるいは1日違っていたら、身動きできません。

 人間が亡くなるのに良いタイミングというのは不謹慎な話ですが、自分の思うとおりに休みがとれない開業医としては、ついそう言ってしまいます。

 そんな日を選んでいただいたということであれば(そんなはずはないですが)、ご葬儀に出かけないわけにはいきません。最後のお別れをしっかりさせていただきました。

投稿者 tsukada : 17:22

2010年01月30日

今週の感染症情報

○ウイルス性胃腸炎↑
○インフルエンザ↓
○マイコプラズマ
△水ぼうそう
△りんご病(伝染性紅斑)
△おたふく↑
△溶連菌感染症
×麻疹
×風疹

--------------

 新型インフルエンザの流行は年末年始で下火になり、新学期に入ってまた増大していましたが・・。今週は勢いが減じています。しかしこのまま流行が終わることはないでしょう。さらに季節性インフルエンザが加わるかも。やはり注意は必要です。

 胃腸炎の発生が増えてきました。例年よりは少ない発生ですが、今後はさらに増加する可能性があります。

 おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)も目立つようになりました。ワクチン接種で予防できる感染症です(任意接種)。

投稿者 tsukada : 13:49

2010年01月29日

ありがと(^_-)

2010012901.jpg

 わたぼうし病児保育室でおあずかりした子どもたちが作ってくれました。インフルエンザのために登園できなかったのですが、もう熱が下がり、元気よくなっていました。保育士と一日楽しく過ごせたようです。

 こんなプレゼントをしてもらうと目尻が下がります。小児科医になって良かったな、って思う瞬間です。

 子どもたち、ありがとうね。来週は元気に保育園に行って下さい。

投稿者 tsukada : 16:19

2010年01月28日

痛っ!

 指先が痛い! 何本かの指にひび割れができています。ちゃんとケアしていないから、できちゃったんでしょう。

 毎年冬場にはとくに出来やすく、毎年困っています。水仕事をしているわけでもないのに・・。

 私の場合はまずはアルコールが問題。患者さんの診察をするたびにアルコールを浸したガーゼで手を拭きます。そのため、ハンドクリームをつけてもすぐに乾いてしまいます。

 そしてひび割れた指に、アルコールがよく沁みます。ときには涙がでるほど。

 最近は一日中キーボードをたたいているので、よけいになりやすいようです。傷んだ指で打っているので、指先はさらに傷つきやすくなります。

 数本の指に、傷治療用のシートを貼っているのですが、なかなかよくなりません。それに、指先の感覚がにぶくなるので、キータッチに違和感が。

 電子カルテにしたことで、ボールペンによる手首の痛みから解放されましたが、でも指先の痛みは「想定外」でした。

 こんな状態がきっと春先まで続きそうです。

投稿者 tsukada : 21:57

2010年01月26日

0歳児への接種

 新型インフルエンザ予防接種については、国は優先対象者以外にも接種をしてかまわないという方針を出しました。それを受けて、各都道府県は地域の実情にそって、接種スケジュールの前倒しをしています。

 新潟県では20日より「65歳以上の高齢者」や、優先対象ではなかった「健康成人」に対しても接種を行えるようにしています。このことはすでにお伝えしているとおりです。

 これで「0歳児をのぞくすべての方」が接種できるとご案内していましたが、この点が実は間違いだったことに今日気付きました。厚労省の方針にそうと、0歳の赤ちゃんにも接種が可能になっていました。例外なく、すべての国民が対象です。

 今日、ネットで新聞社のニュースを見ているときでした。読売新聞のサイトに「新型ワクチン、0歳児にも」という記事を見つけ、ビックリしました。それも21日付けですから、先週の話です。うっかりしていて、この記事を見のがしていました。

 0歳児を優先対象にしていなかったのは、接種しても効果が弱いから。代わりに親御さんに接種を受けていただき、家族内で感染しないよう「間接的な予防」をすることになっていました。

 逆に、接種をしても副作用が起きやすいとか危険だということではありません。季節性インフルエンザワクチンは以前から0歳児にも行えるようになっています。(実際には、生まれたすぐの赤ちゃんにはやはり効果が弱いので、生後半年くらいから行っていることが多いですが)

 でも・・他の新聞社の記事にはなっていないようです。厚労省のHPにも、それらしい通知は載っていません。もしかして、ガセ? もし間違った情報なら、そのままHPに掲載しているのはよくないこと。新聞社に連絡して訂正してもらう必要があるかも。

 そんな思いで、県庁に電話してみました。担当者に質問をすると、返事は「その記事の通りです」とのこと。厚労省はこれまでの優先対象に限るという制限を外したわけだから、健康成人だけではなく、0歳児も含まれるという解釈です。

 あらためて厚労省のHPを見てみました。今回、新型インフルエンザ予防接種についての要綱などを改訂していますが、その中に「0歳児も対象とする」とは出てきません。でも、優先対象以外の接種も行うと書かれています。逆に、そこに「成人に限る」などと文言があるわけではありません。けっきょく解釈は「0歳児も対象」とするのが自然です。

 ただし・・この先が問題なのですが・・これまで効果が期待できないとされていた0歳児に、新しく効果が確かめられたということではありません。あくまでも「接種してもかまわない」ということです。積極的におすすめしているわけではありません。

 季節性インフルエンザ予防接種を同じように、生後半年以降、あるいは1歳のお誕生近くにあり、効果の点では不確かだということも承知していただいたうえで、それでもご希望されるようでしたら、受けていただく、ということになります。

 当院で発行している案内が不正確でしたので、この点を訂正し、再度作成しました。このHPのトップページからリンクしていますので、ご覧下さい。

 それにしても・・お役所仕事ですね。これまで制限していて、それを解除したという話をするだけで、誰に対して、どのように接種をするのか、お薦めするのか、逆にお薦めしないのか、そういった細かいところ、そして一番大切な説明を省略しています。勘違いするのは、ちゃんと通知を読まないからだとでもいいたげです。

 こんなお役所仕事を改革するのが、新しい政権の役割なのではないのかな。そんなことまで期待するのは無理なのかな。自分たちのカネについても、ちゃんと説明できない(しようとしない)のだから、当然なのかもしれません。残念なことです。

投稿者 tsukada : 22:55

2010年01月25日

雪国の朝

 雪国の朝は、静かです。しんしんと降る雪は、音もたてずに天から降りてきます。

 積もった雪は、街の音を吸収し、消してくれます。自動車のタイヤの音も、路面の雪が消しているようです。

 いつもなら遠くから列車の音が聞こえることもありますが、届いてきません。港の汽笛も、聞こえません。

 騒々しいカラスも、エサがないからか、街の空を飛んでいないようです。屋根の上で走り回る音もしてきません。

 雪国の朝は、静かです。時に「無音」と感じることもあります。

 でも・・雪国の朝は、うるさいです。そんな日もあります。除雪車が働いているからです。

 夜の間に雪が降っていると、朝早くから(時には深夜から)除雪作業が始まります。大型重機が路面の雪をかき分けていきます。

 自宅の隣はある施設の駐車場になっていますが、出勤してくる職員のために、早朝から除雪を行います。悪いことに舗装されていないので、雪だけではなく砂利も混じっています。重機のエンジン音だけではなく、ほとんど土木作業のような音。

 おかげで朝早く目が覚めることがよくあります。そしてそんな日は、自宅前の雪を手作業でどけるのが一日の始まりです。

 けっきょく・・雪国の朝は、静かで、にぎやか。そして早く始まります。

 さて明日の朝はゆっくりと寝かせてくれるかな。お天気予報では「雪」になっていますが。

投稿者 tsukada : 23:59

2010年01月23日

不良在庫

 それは突然の知らせでした。「新型インフルエンザ予防接種を、健康成人にも行います」との発表。新潟県では今週水曜(20日)からの実施です。

 国産ワクチンが大量に余り始めているようです。県内には30万回分(成人)ものワクチンが「不良在庫」になっているのだとか。

 わずか1か月前には、考えられない事態がおきています。年齢などによって細かく「優先接種対象者」が決められ、さらに実際に予防接種を行うのは都道府県がGOサインを出したあとから。

 ワクチンそのものも完全に「割り当て制」でした。医療機関は都道府県の指示に従い、都道府県は国の指示に従ってワクチンの納品が決まります。それもなくなりました。不足分は問屋からも買っていいと。

 どの都道府県でも同様な扱いになっているようです。わずか1か月で、ずいぶんと様変わりしたものです。

 昨年の、奪い合うような騒動がウソのよう。こんなにもワクチンが余ってしまうなんて、当時は想像もしていませんでした。でも国のお役人達はどうだったのでしょう。やっぱり予想していなかったのでしょうか。

 新型インフルエンザワクチンは今でも生産が続いています。一挙に、大量に作ることができないので、一定の数量をコンスタントに作ります。だから、当初はワクチンが不足していた・・。今は生産が順調に進み、ワクチン接種を受ける人たちが少なくなったので、余るようになってきた・・。

 そんな説明を聞くと納得してしまいそう。でもおかしいです。もし生産がもっと早く始まるか、あるいは一度に作れるワクチンの量が多ければ、こんな事態にはなりませんでした。

 日本でインフルエンザワクチンを製造する業者は限られています。かつては(今から数十年前まで)もっと多くの業者が製造していました。学童などの集団接種を行っていたころです。しかしインフルエンザ予防接種が個別接種になり、法律で定める接種から希望者だけが受ける任意接種になったあと、ワクチンの使用量が激減。当然生産量も減り、いくつかの業者は生産しなくなりました。

 数年前から新型インフルエンザによるパンデミック(世界的大流行)にどう対応すべきか、大きな課題になっていました。ワクチンはその中枢に位置づけられていたわけですから、生産能力を増大すべく、手を打っていなくてはいけなかったはず。

 実際には業者まかせにしていたようです。昨年春、新型インフルエンザが発生してから、慌てて製造量を増やそうとしたけれど、十分な効果がなかった、というのが、今回のワクチンをめぐる混乱の真相です。

 思いだす言葉があります。昨年夏に沖縄で新型インフルエンザが流行したときに、当時の厚労大臣・桝添さんが、どうして流行が始まったのかと記者に問われて発した言葉です・・「国民に慢心があったのでは」。マスクやうがいといった個人予防をしっかりしていなかったから流行が始まったのだと言いたいようです。

 沖縄で流行した原因は分かりません。マスクなど、みんなが予防に努めていても流行する時には流行します。それがインフルエンザです。医学的なことに踏み込んで発言するのは、慎重にしてほしいと思ったものでした。

 そして、「慢心」していたのはむしろ国ではないかと。ワクチンについては数年前から議論になり、時間的な余裕はあったわけですから、その間に製造ラインを増加するなどして製造能力を高めておくことは可能だったはず。それをせずにいたのは、まぎれもなく国の怠慢です。私にはそう思えました。

 今、ワクチン騒動が一段落し、むしろ余るような事態になってきました。国産ワクチンですらそうです。

 9000万回分の輸入ワクチンは、1本も使われることなく捨てられてしまうかも。異常な事態です。

投稿者 tsukada : 14:31

今週の感染症情報

◎インフルエンザ
○ウイルス性胃腸炎
○マイコプラズマ
△溶連菌感染症
△水ぼうそう
△りんご病(伝染性紅斑)
×おたふく
×麻疹
×風疹

--------------

 インフルエンザの流行が続いています。季節性の発生はなく、新型のみのようです。集団生活が始まり、発生数が次第に増えているようです。今後、天候が厳しくなり、大きな流行になる可能性もあります。

 また、季節性インフルエンザが加わるおそれも。引き続き十分に警戒していて下さい。

 胃腸炎は今シーズンの発生は少ないのですが、発生がないわけではありません。集団発生した保育園もあります。やはり注意は必要です。

 新型インフルエンザ予防接種は、国産ワクチンに余裕ができたことから、年齢などの制限がいっさいなくなりました。成人の方も対象です。ぜひ接種を受けて下さい。

投稿者 tsukada : 14:16

2010年01月22日

除雪→排雪

 先週から降り積もった雪が、医院の駐車場で大きな山になっていました。いつもの年なら、春になれば自然に溶けてくれます。

 しかし今年は違います。駐車場の1/4ほどを占め、これからも大雪が続けばさらに駐車できるスペースが小さくなってしまいます。

 前面の道路除雪のために積み上げられた雪のため、交通の支障にもなっています。医院を利用される方や、近隣の方の安全を確保するためにも、雪を少なくする必要があると判断しました。

 専門の業者の方にお願いし、大型の重機とダンプカーを投入。半日かかって、排雪作業を行ってもらいました。

2010012201.jpg

 完全に雪を取り除いたわけではありませんが、ボリュームをそうとう減らしたので、いずれまた大雪になっても、慌てないですみそうです。

 どれだけの雪が医院の敷地内に積もったか、計算してみました。積雪は最大1メートル。敷地は約100坪。3.3平方メートル×100坪×1メートル=330立方メートル。

 これだけではどれくらいなのか、分かりづらいですね。1メートル四方の面積に積み上げたら330メートル。東京タワー(333メートル)と同じ高さになります。

 重さで考えると分かりやすいかも。雪は水の1/3ほどの比重。330×0.33=約100トン。普通自動車は約1トンですから、100台の自動車が天から降ってきたような重さです。

 地下水の散水で溶けたり流れていった雪や、屋根や庭などにそのまま残っている雪もあります。今回処理したのは、全体の半分かそれ以下でしょう。

 それでも数十トンあります。ずいぶんな量です。大型のダンプが、雪捨て場まで何往復もしていたはずです。

 やっぱり雪は怖いです。・・そして、いずれ送られてくる請求書も怖いです(>_<)

投稿者 tsukada : 16:48

2010年01月19日

希望される方のすべてに

 新型インフルエンザ予防接種についての新しいお知らせです。

●新潟県では優先接種対象である65歳以上の方だけではなく、優先対象になっていなかった健康成人(19〜64歳)の方についても、1月20日より接種を行うことを決めました(1月19日)。今後は希望する方すべてが接種を受けられます(0歳児をのぞく)。

●小児は2回(1〜4週間隔)の接種、13歳以上の方は1回の接種です。

●料金は1回目3,600円、2回目2,550円(他の医療機関で1回目を接種された方は3,600円)。

●ワクチンは国産のものを使用しています。

※全国的にワクチン供給が十分になり、同様に健康成人に対しても接種を行うところが出てきました。それぞれお住まいの都道府県の様子については、保健所などにお問い合わせ下さい。

投稿者 tsukada : 18:50

2010年01月18日

集団接種

 昨日は上越市で行っている新型インフルエンザの集団接種にでかけてきました。医師会員が持ち回りで出務することになっています。

 新型の予防接種は個々の医療機関で行うのが原則です。でもスムーズに進みませんでした。当初はワクチンの供給量が少なく、一方で希望者が多くて、予約をとるだけで大混乱になりました。

 受けられない方が多いこともあり、市では幼児を対象に集団で接種するように計画しました。12月下旬から始まり、今月いっぱい続きます。

 接種の希望者を募ったところ、市が予想した人数の半数以下。ワクチンが余ることになったので、対象を小学3年生まで拡大したという経過があります。

 希望者が少なくなったのはいくつかの要因があるでしょう。すでに個別に医療機関で受けた方が、市の予想より多かったのでしょう。新型インフルエンザに罹患してしまい、予防接種を受ける必要がなくなった方も多かったのかも。あるいは、ワクチンの必要性を感じず接種を受けさせないでいるご家庭もあるのでしょう(実際にはそれほど多いとは思えませんが)。あるいは、経済的な負担から、接種をあきらめた方もいるかもしれません。

 当初の見込みより大幅に少なくなったのがどうしてなのか、ぜひ知りたいところです。

 実は私はこの集団接種に対しては、やや複雑な思いを持っています。接種の機会を広く提供し、より多くの子どもたちにワクチンを受けてもらえるという意味では、大賛成です。

 しかし、当初のワクチン不足がそもそもの問題でした。新潟県では12月初めから幼児に対する接種を始めましたが、十分なワクチンが提供されませんでした。全体としてはワクチンはあったのかもしれませんが、肝心な小児科に集中してワクチンを供給するという施策はとられず、すべての診療科に幅広く、漫然とワクチンを供給していました。

 この集団接種について協議するある会議で、この点が大問題になりました。私だけではなく、他の小児科医も、ワクチンさえあればもっと多くの子どもたちに接種ができると訴えました。供給の「公平性」についても問題にしました。集団接種をするだけのワクチンが別にあるのなら、それを小児科にまわすことはできないのか、とも。

 それに対する行政の返事は、集団接種に使うワクチンは国から別枠で配分されるものだということでした。県としてはどうしようもないのだと。どうも行政の論理が分かりません。

 ある方が発した言葉で、最後は決まりました・・「ワクチンがあったら、小児科で全部できるのか」と。

 確かにその時、事態はすでに泥沼化していました。ワクチンが足りないことから、予約すら受けることができず、そのため、よけいに保護者の不満は高まっていました。きっと市の担当課へは、そんな声がたくさん寄せられていたことでしょう。

 すでに議論をしている段階ではない、という認識では一致していました。そしてその一言で会議は実施方法の検討に移りました。

 でも、すっきりした議論ではありませんでした。小児科医の努力が足りないから、集団接種をせざるをえなくなった・・そんなふうにも聞こえました。そんな趣旨での発言ではないのは分かっているのですが、でもしっくりこない。どこかでボタンを掛け違えてしまったように感じていました。

 そして昨日、私は集団接種に出務。市の予想通りにはなりませんでしたが、それでも多くの子どもたちが接種に訪れていました。診察をしながら、ワクチンを受けられて良かったね、という気持ちもいだきました。

 その一方で、あの会議での発言がまた頭をよぎりました。もっと早くワクチンが小児科医に集中的に供給されていれば、かかりつけの小児科医のところで接種を受けられたのではないのかな。集団接種をする必要もなかったんじゃないかな。

 そんな複雑な思いをもちながら、帰宅しました。

投稿者 tsukada : 16:49

2010年01月17日

雪庇

 雪の降り方は小康状態。でももうたっぷり降りました。一冬分の全てがここ数日で降ってきたようです。

 屋根にもたっぷり積もっています。その屋根も先には、大きな雪の固まりがのっかり、ぶら下がっています。

2010011701.jpg

 「雪庇(せっぴ)」と呼んでいます。雪でできた庇(ひさし)という意味です。

 登山をする方は、冬山で稜線の風下に突き出るようにしてできているものをこう呼んでいるようです(雪庇の下は空洞ですから、その上に乗り、もし崩れたら奈落の底に落ちていきます)。

 屋根の雪庇は風がなくてもできます。降り積もった雪が屋根の傾斜で少しずつせり落ちてきます(急勾配だとそのまま落下しますが、落ちた雪が人や物にぶつかったり、家を押しつぶすこともあるので、敷地にそうとう余裕がない限り、通常はむしろ雪が屋根から自然落下しないようにしています)。

 風がない日のほうが屋根の雪庇はできやすいようです。少しずつせり出してきた雪庇に、降り続く雪がさらにくっつき、成長していきます。

 サラサラしていると思われている雪ですが、寒い時にはくっつきあい、固まりになります。粘性があります。

 そのために、こんなに大きくなり、そうとうな重さになっているはずなのですが、なかなか崩れません。いずれさらに大きくなった時に崩れ落ちるでしょう。あるいは晴れの日に、気温が高くなって溶け出して落下するかもしれません。

 その時・・家を壊してしまうことがあります。雨樋はしょっちゅう壊れます。自宅の雨樋も一部が壊れています。昨年の夏に気付いたのですが、直しても次の冬にはまた壊れるだろうと思い、そのままにしていました。破損箇所を見たら、さらに傷が深くなっていました。

 春になったらやっぱり修理しなくっちゃ。雪国に住むだけで、お金がかかるものです。

投稿者 tsukada : 12:54

2010年01月16日

雪の中

2010011601.jpg

 医院も雪に覆われました。今朝の写真です。

 医院のある直江津地区は海岸に近いので、同じ上越市でも積雪量はいつも少なめ。でも今年は違います。やはり大量の雪が降りました。

 駐車場は地下水による融雪と、大型重機による機械除雪を併用。そうとう降雪があっても診療に支障がでないようにしています。

 でも・・昨日は前面道路が終日渋滞。先の国道にでる信号からずっと自動車の列がならんでいました。こんな光景を見るのは、夏祭りの花火大会が終わったあとくらいです。

 早朝までに主な道路は除雪がきちんとされ、朝は渋滞もなく通勤することができました(土曜日なので、交通量が少ないということもありますが)。医院の駐車場も、すっきりと除雪が完了です。

 今日の午前は通常の診療。そして午後は恒例の「ワクチン外来」。多くの方が来院されます(その大半は自家用車)が、交通の問題も、駐車場も問題もなく、スムーズに受けてもらうことができました。わずか1日か2日の違いで、こうも違うのですね。

投稿者 tsukada : 17:00

今週の感染症情報

◎インフルエンザ
○ウイルス性胃腸炎↑
○マイコプラズマ
△溶連菌感染症
△水ぼうそう
△おたふく
△りんご病(伝染性紅斑)
×麻疹
×風疹

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 冬休みでいったん下火になっていた新型インフルエンザは、新学期に入り、また発生が多くなってきました。先週の43人に対し、今週は62人。昨年11月・12月の多い時には週あたり100人を越えていたので、その半分程度。今後、寒さが厳しくなり、再度流行がぶり返してくる可能性があります。さらに、これまで発生していなかった季節性インフルエンザがどうなるか、心配です。

 ウイルス性胃腸炎は今シーズンは目立った流行がおきていません。しかし、今週はやや発生は増えているようです。

 その他では大きな流行はおきていません。

 数年ぶりの大雪になりました。受験シーズンにもなっています。体調の管理に十分気をつけて過ごして下さい。

投稿者 tsukada : 15:27

2010年01月15日

この雪の下に・・

 大雪がまだ続いています。かつて豪雪地帯として有名だった上越地方ですが、ここ数十年、あまり降らない年が多くなっていました。

 でも、今冬の降り方は半端ではありません。もしかしたら、雪下ろしが必要かも。

 帰宅したところ、我が家は完全に雪の下でした。(上越市の高田地区)

20100115.jpg

 本当によく降りますよね。もう少し雪が降り続いたら・・屋根の雪下ろしもしなくてはいけないかもしれません。

 『北越雪譜(ほくえつせっぷ)』という江戸時代の書には、この雪の下に高田がある、という記述があるそうです。それほど、昔からの豪雪地域。

 ここしばらくは少雪に慣れていましたが、こんな降り方が「高田らしい」のかもしれません。

投稿者 tsukada : 23:59

HP更新

 このHPを少しだけですが更新しました。

 「院長の著作集」に2題追加です(「当院での病児保育の現状と課題」、「鉄欠乏性貧血」)。またHL(ヘルスレター)に「鉄欠乏性貧血」を加えました。

 どうぞ、参考にされてください。

投稿者 tsukada : 23:58

2010年01月14日

雪に埋まりました

 当地(新潟県上越市)でも大雪になっています。昨日からの24時間降雪量は1メートルと超えたとか。

 医院もすっぽりと雪に覆われています。診察室から見えるはずの空が、屋根に積もった雪のためにだんだんと小さくなってきました。

2010011402.jpg

 別の屋根はからはベローっと、舌のように雪が垂れ下がっています。

2010011401.jpg

 珍しい光景なので、写真に撮ってみました。

投稿者 tsukada : 11:51

2010年01月13日

大雪

 今冬が暖冬少雪だと予報したのは誰だったのでしょう。日本列島がこれほど雪に埋もれてしまっては、もう信じられません。

 新潟も大雪になりました。平野部でもすでに3-40センチは積もっているでしょうか。外は一面、白い世界に変容しました。

 今日の午後は新型インフルエンザのワクチン外来。ほとんどの方が自家用車でやってきますが、さぞ大変だったことでしょう。渋滞で多少遅れたりする方もおられましたが、それでも来院をあきらめる方はおられなかったようです。

 アクシデントもありました。予防接種を終え、帰宅しようとしたとき、お子さんを車内に閉じこめてしまった方がおられました。エンジンをかけ、暖房も入れて出発できるようにしたあと、自動車に積もった雪を取り除こうとしていた時、お子さんが中からドアのロックをしてしまいました。

 外から開けようとしても、キーはすでについたまま。自宅の鍵も、それを入れたバッグが車内に。お子さんには外から話しかけるのだけれど、ロックの解除をしてはくれませんでした。

 運良く、当院の看板工事をしていた作業員の方が気づいて、窓を下げたりしようと努力していただきましたが、残念ながら今の自動車は簡単には開かないようになっているのですね。

 JAFに電話しましたが、出動依頼が集中しているようで、2時間待ちとのこと。自動車販売店の方が来てくださり、窓を少しだけ下げることができ、そこから針金状の棒を入れてドアロックを解除。ようやくドアを開けることができました。この間2時間ほど。

 見ていてハラハラしましたが、大事に至らずに良かったです。ほんのちょっとしたことで、大きなトラブルになるものだと、改めて感じました。これも雪が降っていなかったら起きなかったことなのでしょう。

 夕方の帰宅時もまだ雪や降り続いていて、大通りは渋滞。途中で買い物にスーパーマーケットに寄った時も、数分駐車していただけなのに、フロントガラスはもう雪で覆われ、運転し出すのにまた数分がかかるという状態。

 自宅に帰って真っ先にしたことは雪かき。そして・・明日の朝も雪かきをしなければ車を出すことができないでしょう。いつもより早く起き、早く出発しなくてはいけないでしょう。

 こんな生活がしばらく続きます。雪と付き合うのは、雪国の人間の宿命なのでしょう。うまく付き合っていきたいと思っています。

投稿者 tsukada : 23:19

引き出しの中から

 診察机の引き出しを整理したら、ボールペンが出てきました。

20100113101.jpg

 どれももう使い終わったもの。でもまだ捨てられずにいます。それは・・3色のうち、青がでなくなっているだけだからです。

 当院では一昨年の秋から紙カルテをやめて電子カルテにしました。基本的にはキーボードをたたいて、パソコンの画面に入力していきます。ペンの使用頻度は極端に減りました・・いや、減るはずでした。

 実際には電子カルテに記載するのは「結果」が主。診療前や途中の情報をメモっておくのは、やはり紙が一番。患者さんの訴えや所見を書きながら、診断や治療方針などを考えています。

 紙カルテという形はなくなりましたが、一人ずつの患者さん用に、診療上の情報を打ち出したり、書き込める紙を使っています(院内では「診療チャート」と呼んでいます)。最終的にはそこに書かれた情報は電子カルテに整理された形で入力するわけですが、紙媒体をなくすことはできませんでした。

 ボールペンの使用頻度は確かに減りました。以前は数日で1本使ってしまうほど。お気に入りのドクター・グリップという製品をつかっていないと、腱鞘炎のような症状がでてしまうくらい。

 今はそれほどではないのと、私が書いたということが分かるように、他の職員とは色を区別し「青」を使うようにしました。3色ボールペンが手元に多めにあったので、それを使い始めました。

 ということで、私のところには青だけがなくなり、黒と赤がまだ使えるボールペンが残ってしまうというわけです。もったいなので、第二の人生(?)を送ってもらおうと職員に渡しました。実質2色ボールペンですが、どうぞよろしく。

投稿者 tsukada : 11:14

2010年01月11日

チェーンソーに誘われて

 珍しく晴れ渡った休日になりました。風が少しありましたが、こんな日は雪国にとっては貴重。何かしたくなるものです。

 ベランダの雪囲いをしました。もう雪が降っているのにようやく・・。例年は秋の終わり、11月下旬にはしておくのですが、今シーズンはそのころからずっと休みなし。するべきことを先延ばししていました。

 忙しかったというのは半分は言い訳かも。やろうと思えばできたかも。それくらいの時間は作れたはずです。怠け癖が出たというのが事実なのでしょうね。

 そもそも昨年は、年末にかけてめちゃくちゃ忙しくなるのは分かっていたわけですから、もっと前に冬の準備を進めておけば、困ることはおきなかったはず。そんな意味では、物事の見通しができていなかったということも、また事実でしょう。

 いずれにせよ、今シーズンの雪囲いが遅れていたのは確か。これでやっと我が家の愛犬は、雪が降ってもベランダで遊べるようになりました。

 散歩にもでかけました。もちろんワンちゃんと一緒。公園の中は雪道でしたが、小1時間、ぐるりと回ってきました。このごろ室内生活がながかったワンちゃんですが、きっと気分転換になったことでしょう。

 散歩の途中で気になるものを見つけました。折れた大木です。

2010011101.jpg

 樹齢100年以上はありそうな老木です。根本からポキンと折れています。おそらく強風や雪の重みで一挙に折れたのでしょう。

 この木ではないようですが、外仕事をしているときに公園の方からチェーンソーの音が聞こえていました。きっと雪で倒れた木の枝を落としたり、幹を切ったりして、運びやすいようにしているのでしょう。

 そんなチェーンソーが使われていると思うと気になります。これはどこかで木が倒れたのではないか・・。

 なんだか不幸を喜んでいるようでヘンだと思われそうですが、そこに薪があると思うと、ついにやけてしまいます。

 以前にも公園内で倒れた木をもらったことがありました。今は十分すぎるほど薪が確保できているので、これ以上もらい受ける必要はないのですが、でもやっぱりほしいな・・。

 倒れてしまった木には申し訳ないのだけれど、薪としてもう一度命を与えることができるのでは・・などと勝手な想像をしながら、眺めていました。

 そんなチェーンソーの音に誘われての散歩でした。風情がありますでしょうか。

投稿者 tsukada : 23:59

2010年01月10日

休日診療所

 日曜日の今日、私は休日診療所にいました。患者さんとして・・などということはなく、もちろん医者として。ときどきまわってくる当番です。

 冬休みがあけたばかりで、新型インフルエンザの流行はやや下火のまま。それでもやはりインフルエンザの患者さんは少なくありませんでした。

 内科・小児科は通常は1人の医者が対応するのですが、冬場は繁忙期。そして新型インフルエンザのパンデミックもあり、今は2人体制になっています。

 内科の先生と一緒の勤務になったので、私も助かりました。単純に診察する患者さんの数が半分になっただけではなく、子どもたちを診ることに専念させてもらうことができました。

 正直にいって、大人の診療は苦手です。お年寄りが診察にこられたら、いったいどうすればいいか、とまどってしまいます。昔はそうではなかったのですが・・

 私は小児科医になる前は内科医を目指していました。研修も大人の方を相手に、内科で行っていました。ただし、大人しか診られない医者になるのはいやだったので、小児科の研修を特別に加えてもらいました。

 志半ばで(?)内科医から小児科医に転向してしまいましたが、それまでの研修がとても活きていて、「大人も診られる小児科医」になれたような気がしていました。病院の勤務医時代には、当直で大人の患者さんをみても、さほど困ることはなかったように覚えています。

 でも小児科医院を開業してそろそろ20年。ときには大人の方も診ますが、その多くは子どもの感染症をもらってしまったり、喘息などで子どもの頃からずっと診療を続けている方。純粋な(?)大人の患者さんは、めったにはこられません。

 ふだん診察していないと、腕はにぶるものです。そして、敬遠する気持ちも生まれてきてしまいます。もちろん、一人で休日診療所に勤務しているときには誰でもウェルカムなのですが、今日のようにお願いできる医者が一緒にいるとつい頼ってしまいます。

 その分、子どもがきたら全部私が診るからという話にもなっています。お互いが得意分野を診ることで、今日は最強の布陣になったのでは・・などと勝手におもっているのでが、さて本当はどうだったでしょう。

投稿者 tsukada : 23:59

2010年01月09日

今週の感染症情報

◎インフルエンザ↓
○マイコプラズマ
○ウイルス性胃腸炎
△水ぼうそう
△溶連菌感染症
△手足口病
△おたふく
△りんご病(伝染性紅斑)
×麻疹
×風疹

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 2010年初めての情報提供です。

 冬休み中に新型インフルエンザの流行は下火に向かってきました。しかしこのまま終息することはないでしょう。例年、季節性インフルエンザの流行が本格化するのは1月から2月。やはり当分は注意をしていて下さい。

 その他の感染症では、大きな流行をおこしているものはありません。冬場には胃腸炎や溶連菌感染症などの発生が増大するものですが、今シーズンはめだった流行にはなっていません。

 これから受験シーズンにもなります。とくに受験生は早めに新型インフルエンザ予防接種を受けておかれるようお薦めします。体調管理もお願いします。

投稿者 tsukada : 16:59

2010年01月08日

3学期

 短い冬休みが終わって、3学期が始まりました。朝の出勤時に、登校する子どもたちの姿をまた見かけるようにもなりました。

 子どもたちが街にいるって、やっぱりいいですね。にぎやかだし、元気がつたわってくるし。子どもたちが少なくなってはいますが、それだけによけい子どもたちが貴重な存在に見えてきます。

 それにひきかえ・・・医院は静かです。外来を訪れる子どもたちが、めっきりすくなくなりました。

  長期の休みがはいると感染症の流行がいったん下火になるのが普通です。そして、新学期の始まりは、子どもたちも親御さんも何かと忙しいので、受診が少なくなるのも、いつものこと。

 年末まで流行していた新型インフルエンザも同じ。発生数が少なくなりました。でも完全になくなったわけではありません。これからまた増えてくるでしょう。どうぞご注意を。

 ということで、時間帯によっては患者さんより職員の方が多い日を過ごしました。子どものいない小児科外来は、寂しいですね。(子どもたちが病気になることを望んでいるというわけではないのですが)

 明日は休み前(学校は3連休の初日)ですし、午後からは新型インフルエンザ予防接種の外来もあります。また多くの子どもたちを出会えることでしょう。

投稿者 tsukada : 23:59

2010年01月06日

新型ウイルス!?

 新しいウイルスによる被害がでていると、ニュースで報じています。ウイルスといっても本物ではなく、インターネット上で悪さをするコンピューター・ウイルスのことです。

 「ガンブラー」という名前のこのウイルスが、企業のHPに仕掛けられ、そのサイトを閲覧しただけで感染を受けてしまうそうです。その後どうなるのかは、ニュースでは詳しくふれていませんが、けっして良いことがおきるわけではありません。おそらくインターネットを介して、ほかにどんどんとばらまかれていることになるのでしょう。

 そんなウイルスがHPに仕込まれていないかどうかを確認するよう、専門家は求めているそうです。私も「kodomo-iinn.com」というサイトを運営していますが(今ごらんいただいているこのHPのことです)、それがどうなっているのか、正直にいってよく分かりません。

 サイトはレンタルサーバを使っています。その会社が、こういったウイルスについても対応してくれているのかな、などと勝手に思っているのですが、どうなんでしょうか。あとできちんと確認してみたいと思います。

 もっとも、ちいさなHPを改ざんしたところで、ハッカー(?)にとってはさほど面白みはないでしょう。大きな企業のHPや、閲覧数がとても多いHPをねらってくるはず。だから大丈夫・・そんなふうに思うのは、楽観的すぎるでしょうか。

 本物のウイルスといい、ネット上のウイルスといい、急激に「自己増殖」し、人やその社会活動に大きな悪影響をもたらすのは同じ。そしてワクチンがある程度有効なのも、また同じです。

 そして、どんなに頑張っても、完全になくすことができないことも同じでしょう。うまいつきあい方を考えていかなければいけないのかもしれません。

 「ウイルス」という単語に敏感に反応してしまいました。これは小児科医の習性なのでしょうか。

投稿者 tsukada : 23:59

2010年01月05日

高校3年生限定ワクチン・プログラム

 新春早々、日本列島を強風が吹き荒れました。新潟県内では大型トラックが横転するという事故もありました。台風のような低気圧が通り過ぎていったからです。

 そして明日にかけて大雪になるとか。冬本番を迎えているのですね。

 今週は高校3年生を対象に、新型インフルエンザ予防接種を特別に行っています。来週の週末にはセンター試験が控えて、受験生はきっと心配されていることでしょう。

 不安のたねは一つでもつみ取っておいたほうが良いですよね。もっともワクチンを受けたからといって、新型インフルエンザにかからないというわけではありません。日頃からの健康管理を、ぜひお願いいたします。

 小児科医院に高校生がやってくるのは、珍しいこと。幼い頃に受診でおとずれていたけれど、しだいに来なくなり、ずいぶん久しぶりに来院したという方も多いようです。小さな頃にはどんなふうに見えていたのでしょうね。

 私たちにとっても、また珍しいです。もうすっかり大人になっている高校生をみて、成長ぶりに驚かされます。体つきだけではなく、言葉遣いもそう。私へねぎらいの言葉をかけくれた高校生もいました。うれしいですね。

 私もつい先日のように、自分自身の受験のころを思い起こしていました。30年以上たっていても、受験前の不安な気持ちでいたことをよく覚えています。ワクチン注射をするときに、ワクチンの説明をするだけではなく、受験頑張ってください、と声をかけていました。

 玄関には子ども用のスリッパも置いてあります。それを見て、昔はこっちを履いていたんだよ、と子どもに話しているお母さんもおられました。親御さんにとっても、感慨があったのかもしれません。

 高校3年生に特化したワクチン・プログラムもまた珍しいのかもしれません。今日は地元のメディアの方が取材にこられていました。

 今週いっぱいはこのプログラムを続けていきます。多少余裕がありますので、もしご希望される方がおられれば、医院までご連絡下さい。

投稿者 tsukada : 23:59

診察室の壁に・・

 私の仕事場である診察室に、こんなアートが誕生しました。当院の保育士さんたちの手作りです。

20100105185452.jpg

 説明するまでもなく、私こと院長が主人公。若く見えるようにしてね、と頼んだのですが、その通りになりました。気をつかってくれたのかな。ありがとうね。

20100105194204.jpg

 そして・・短い足が、これまたそっくりだという話も(^^;)

投稿者 tsukada : 19:36

2010年01月04日

仕事始め

 今年の診療を今日から始めました。昨年は新型インフルエンザをめぐっての波乱に満ちた一年でしたが、さて今年はどんな年に? それを教えてくれるようなハプニングがありました。

 私が出勤して5分ほどした時、それは起きました・・突然の停電! 室内の照明が消え、各所に置いてある何台もの無停電装置が一斉に警報音を鳴らしました。

 診療前だったのが幸いだったのでしょう。患者さんは院内にはおられず、避難誘導などは必要なし。まずは2基の非常電源をスタートさせ、とりあえずの灯りと電源を確保。

 同時に停電の状況を把握するために、職員を隣家に行かせましたが、普通に電気は来ていると。停電は医院だけなので、原因は院内にあるのは明らか。

 でもブレーカーが落ちてはいないようなので、原因不明。電力会社に問い合わせてみたところ、やはりブレーカーのトラブルではないかと言われ、ブレーカーのスイッチを入れ直したら、ちゃんと電気は復旧しました。

 この間、約10分。ゴタゴタとしましたが、一年の初めの日の、さらに診療を始めるその直前に、災害訓練をすることができました。

 しかも仕事始めにあたり、恒例の年頭挨拶を予定していて、ほとんどの職員が出勤していました。お正月気分が一挙に吹き飛び、いきなり仕事モードに突入することになりました。

 吹き飛んだのはおとそ気分だけではありませんでした・・私の頭にあった挨拶も、停電騒ぎで消去されてしまいました。

 それでもカッコを作らなくてはいけません。私は職員に向かって「いつ何が起きるか分からない、日頃から十分に備えを」と話しました。それは、直前の停電トラブルの感想そのものでした。

 ということで、こんなバタバタ劇を演じながら、今年も診療を続けていくことになるのでしょう。それを占うような仕事始めの一幕(前座?)でした。お粗末様でした。

投稿者 tsukada : 23:59

2010年01月03日

冬景色

 お正月の三が日、新潟は雪が降り続きました。庭は雪で真っ白になっています。

2010010302.jpg

 きれいな風景ですね。雪の白さには独特のものがあります。雪に魅せられる人たちが多いのも、分かる気がします。

 でも多くの日は厚い雲で覆われています。日中でも薄暗く、吹雪いてくると自動車はライトを点けて走ります。「鉛色の空」と呼んだのは、「放浪記」の林芙美子だったでしょうか。

 こんなお天気がこれから2か月は続きます。ときどき気が滅入ることもあります。でも、だからよけい春の訪れが嬉しく感じるのかもしれません。

 医院のお正月休みは今日まで。明日は仕事始めです。気持ちを入れ替え、子どもたちのために頑張ろうと思います。

 今年もいろんなことがおきることでしょう。まずは新型インフルエンザの予防接種と診療が待っています。

 たっぷり休ませていただきました。明日からいきなりトップギアに入っても大丈夫だと思います、きっと・・いや・・多少メタボって、むしろ息切れしたりして(>_<)

投稿者 tsukada : 21:35

2010年01月01日

謹賀新年

 新年あけましておめでとうごいます。2010年という新しい年が始まりました。皆さんがお幸せに過ごせるよう、心よりお祈りいたしております。

 さて今年はどんな年になることでしょう。子どもにとって明るい未来が約束できるよう、世の中が大きく変わってくれるといいのですが・・

 いや、変わってくれるなどというような受け身の言い方はよくないですね。今生きている私たちが、今のこの世の中を変えていかないと。

 さて私に何ができるか・・。やはり小児科医としての自分にできることは限られています。その中で、できることを丁寧に、ときには大胆にやっていこうと思っています。

 そんな思いをまたこの「院長ブログ」を通して発信し続けていこうとも思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

投稿者 tsukada : 23:29