2010年03月04日
児童虐待
このところ、虐待のニュースが多いように感じます。虐待で子どもが亡くなったり、親が逮捕されたり。
どうして虐待を防ぐことができなかったのか、初期の段階で止めさせることができなかったのか・・事件がおきるたびに「検証」がされていますが、しっかりと活かされているとはいえないようです。
虐待は犯罪であり、しっかりと対応できるのは公権力を行使できる立場の機関だけでしょう。教育や保育、医療の現場にいる者は虐待を疑うことができても、家庭という閉ざされた場所に踏み込んでいくことはできません。
警察でも無理かもしれません。必ずしも明確は犯罪の証拠があるわけではないでしょうから。
やはり児童相談所の役割はとても大きなものがあります。専門のスタッフがいるはずですし、それなりの権限ももっています。
ただ、残念ながらその活動は非力といわざるをえないようです。名前の通り「相談」業務が主であり、子どもを虐待から守り、救いだすという役割がきちんと実行されているとはいえません。
大幅に人員を増やす必要もあるでしょう。専門のスタッフをきちんと養成し、地域に厚く配置することも必要でしょう。権限が不十分であれば、法律改正もしなくてはいけないでしょう。
「相談所」という名前もやめましょう。新しく「児童保護局」とか「児童福祉局」などという、強い力をもち、頼りがいのありそうな名前にするのはどうでしょうか。
もっとも「看板の付け替え」だけで終わってしまってはいけません。建前だけ変えて、内容は変わらないというのは、日本の政治や行政でよく見聞きすることですから。
いずれにせよ、子どもたちを虐待からどう守っていくか、本当に真剣に考えてほしい。これ以上、悲しいニュースに接することがないことを祈っています。
投稿者 tsukada : 2010年03月04日 19:46