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2010年03月24日

発達の節目

 今日は当地では公立小学校の卒業式が行われました。小雨が降り、あまり良いお天気ではなかったのが残念ですね。

 子どもたちの成長ぶりに、あらためて感慨深いものを感じられた親御さんも多いことでしょう。毎日接していると変化には気づきにくいものです。

 病児保育を始めるとき、保育の継続性がないことを心配していました。保育園には子どもたちそれぞれの発達の課題があり、日々の保育の中で子どもたちを観察し、発達をうながすなどの働きかけをしていきます。

 学期ごとや年度ごとに課題の到達度などを評価することで、子どもたちがどれくらい成長したかを把握していきます。そして、子どもたちの成長を知ることが、保育士にとっても自身の仕事の評価になりますし、仕事のやりがいにつながります。

 一方で、病児保育には保育の継続性がありません。病気になった時にしか保育しません。その時にも、具合が悪い状態です。保育士としての専門性が発揮しづらいかもしれない、という心配がありました。

 でも実際はそうではありませんでした。同じお子さんが何度も利用されます。病気になるのは、子どもたちのとって当たり前のことですから。

 そしてある程度の期間をへて利用するので、前回との違いがよく分かります。一段と発達している様子を知ることができます。

 日々の継続がないけれど、その分、かえって発達の進み具合をとらえることができるようです。

 そんな意味でも、子育ての中で「行事」というのは大切なのだな、と思っています。お子さんの発達を、それぞれの節目で感じることができるから。

 今月は親御さんにとって、そんな日を経験されていることでしょう。

投稿者 tsukada : 2010年03月24日 23:59