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2010年04月05日
逆隔離という発想
インフルエンザの患者発生はほとんどなくなりました。当院では先週はわずか1名。全国的にも流行が沈静化しているとされています。このままいったん収束に向かってくれそうです。
流行が下火になるにつれて、当院では「困ったこと」がおきています。それは「隔離棟」の利用です。
昨年、新型インフルエンザのパンデミックを想定して作った建物。新型インフルエンザの予防接種と流行時の診療には大活躍しましたが、今は「用済み」状態。 私も隔離棟に行かない日が多くなりました。
使わないにこしたことはない・・そうは思うのですが、でももったいない。建設費数千万円。さらに業者さんに無理をいって突貫工事をしてもらいました。
インフルエンザの流行していない季節(それが1年の4分の3くらい)でも使う方法がないか、考えてみました。そして見つかりました! それは「逆隔離」。
予防接種で訪れた方を、通常の患者さんとは分かれていただくのに使うことにしました。待合室、診察室、処置室・・ほとんど完全に分かれていただけます。
予防接種専用の時間帯は現在のやり方で問題はありませんが、夕方など、診療の途中で予防接種を行う際には、この「逆隔離」が大いに役立ちそうです。
さっそく今日から実施し、とてもスムーズにできました。受診者の方にもおおむね好評だったようです。
健康な方を、病気などで受診の方から「逆隔離」するという発想・・文字通り「逆転の発想」の産物です。
いや、本当は「もったいない精神」なのかも。
投稿者 tsukada : 2010年04月05日 22:17