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2010年04月21日

ピンクの絨毯

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 今朝の公園です。ソメイヨシノは散り始め、歩道をピンクの絨毯に変えていました。

 延長されていた観桜会も今日まで。名実ともにお花見が終わろうとしています。

 ソメイヨシノは可哀想な木だと思うときもあります。普通は先に葉を茂らせ、太陽の光を浴びて光合成をすることでその体内に栄養分をつくり、蓄えます。そのあと花を咲かせ、実を実らせ、子孫を残していきます。

 しかしソメイヨシノは葉より先に花・・前の年の養分を使って。光合成を行わない冬の間にも栄養は使われていますから、カラカラに乾いた状態で花を咲かせているのかもしれません。

 もしかしたらソメイヨシノにとって花とは、もう余力のないなかで、それでも私たち人間たちに見せてくれているパフォーマンスなのかもしれません。

 さらに実を作り子孫を残すことができません。江戸時代に作られた1本の桜の木が、挿し木で新しい木を作りながら、全国で、世界で生きつづけています。すべてのソメイヨシノは同じ遺伝子をもっています。その年齢は百数十歳になります。

 これだけ見事に花を咲かせてくれても、交配はできていません。ただ花を咲かせるだけのために人工的に作られた品種・・。

 そんなことを考えると、ソメイヨシノが哀れ。お疲れさまと声をかけてあげたくなります。もう人間たちのためのショーは終わりにしていいですよ。これからは葉をたくさん茂らせ、光をいっぱい浴びて、栄養をちゃんと作ってくださいね、自分のために。

投稿者 tsukada : 2010年04月21日 23:59