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2010年05月20日
口蹄疫
宮崎県で発生した家畜の口蹄疫は、大変な騒動になっています。感染を拡大しないためにすでにそうとうの数の家畜が処分されていますが、今後も数十万頭が対象になるのだとか。
家畜業者をはじめ、関係の方々のご心配やご苦労を思おうと心が痛みます。一日も早く終息することを願っています。
この「口蹄疫」・・ある種のウイルスによる感染症です。昨年からの新型インフルエンザといい、この口蹄疫といい、人間や動物にとってウイルスはときに脅威の存在になることを実感します。
今私たち小児科医が精力的に取り組んでいる「日本脳炎予防接種」も、同じくウイルスの病気。最近日本に導入された「子宮頚癌予防のワクチン」も、この癌がウイルスによっておきることを逆に利用した予防方法。
いずれもワクチンによってそうとうの効果をあげることができます。
口蹄疫に対するワクチンはすでに作られているのだとか。であれば、ワクチンによって予防したり、流行を阻止することは可能ではないのか、と考えてしまいます。ワクチンの効果や副作用など、多面的に考えなくてはいけないし、物事はそれほど単純ではないのでしょうが・・。
ワクチンに対してマイナスのイメージをもっている方が多いのですが、うまく使うことで病気とのつきあい方ががらりと変わってきます。口蹄疫ワクチンが今の状況を打開してくれることを期待しています。
投稿者 tsukada : 2010年05月20日 23:59