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2010年08月23日

夏ならでは患者さん

 夏休みもあと1週間ほどというのに、いっこうに涼しくなる気配がありません。天気予報では秋の訪れは遅くなるのだとか。

 まだまだ夏が続きます。体調に十分気をつけて過ごしていて下さい。

 このところ、いかにも夏らしい患者さんを見かけています。

 一人は熱中症。屋外でキャッチボールをしていたら具合が悪くなったということです。フラフラするという程度で、まだ初期の段階だったようです。点滴しながら少し休んでいたら回復し、元気に帰ってもらえました。

 火傷の子もわりと多いですね。熱湯や湯気などは一年中ですが、今の季節は花火もあります。火そのものが原因なので、けっこう深くなっていることもあります。十分に気をつけて下さい。

 釣り針を指にさしてしまい、とれなくなった子もいました。何でも来るのが小児科医院。こういった外傷もOKです。

 釣り針は「返し」があり、簡単にはずれないようになっています。魚に逃げられないようにする仕掛けですが、これが災いして、引き抜こうとしても抜けません。局所麻酔を使い、針の返しのある方の皮膚を切開してから引き抜きます。指や足などに深く刺さっている場合には、時にはそのまま反対側に突き抜けさせるという「荒技」をすることもあります。

 実は私は「釣り針とり」のベテラン。若い頃、佐渡や粟島という離島で少々働いたことがありますが、夏場は毎日のように釣り針を刺してしまった患者さんが来ていました。そんな経験が、今になって活かされるなんて思ってもいませんでした。

 そんな患者さんには「魚の気持ちが分かったでしょ」などと、冗談で話していたのが、懐かしくなりました。

 まだまだ「夏らしい患者さん」で忙しくしていそう。早く秋風が吹くようにならないと、私も夏バテで倒れてしまうかも・・

投稿者 tsukada : 2010年08月23日 22:17