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2010年08月25日
猛暑の影響
今朝のこと、当院のFAXが使えないことに気づきました。昨日の夕方に当地では落雷があり、広範囲に停電事故が発生。もしかしたらその影響なのかもしれない、と思いました。
もっとも当院は瞬間停電。ほんの一瞬、電灯が暗くなり、院内の各所においてある無停電装置のアラームが鳴り出しましたが、すぐに復旧。電子カルテをはじめとしてコンピューター関係はほぼすべて、停電に備えて無停電装置を通して電力供給をおこなっているので、全く問題なし。その他の機器も、一点大丈夫と思っていたのですが・・。
まず最初に疑ったのはFAXの器械です。コピーなども兼ねた複合機で、コンピューターそのものといった器械です。パソコンの動作がおかしくなってくると、まずすることは立ち上げ直しですね。複合機の電源をいったん切り、再度オンにしてみたのですが、変化なし。他の器械でやってみましたが同じでした。
となると回線が問題になります。NTT本体は大丈夫と確認したので、医院の建物内外での問題。ISDN回線を使い、室内のTA(ターミナルアダプター)によってFAX用にアナログ回線を作っています。その途中でのトラブルということになります。
これ以上は「素人探偵団」には分からず、NTTから技術者に来ていただくことになりました。いろいろ見てもらうと、TAには問題なし。その先のアナログ回線を別の部屋においてあるFAXでも使えるようにするための「切り替え器」が犯人でした。
内部でリード線にサビのようなものができていて、絶縁状態になっていました。普通はこんなことにはならないのだけれど、この器械を交換して修理は終了。FAXは無事使えるようになりました。
これですべて解決のはずだったのですが、「サビ」ができる原因が別にありました。その上に設置してあるエアコンのホースから水のしずくが垂れていて、それがこの切り替え器を直撃していたのです。
次に電気屋さんに来ていただき、エアコンの配管を見てもらいました。冷媒などのホースはその周囲を断熱材でおおってありますが、それ自体には異常なし。エアコン本体でできた水分を外に捨てるドレーンに穴が開いているということもありませんでした。
断熱材の表面に水滴が付き、それが配管カバーから漏れ出ているという状態でした。器械や設備の異常ではなく、想定を超える湿気が、トラブルの最大の原因。この猛暑が根本問題だった、というわけです。
電話線の切り替え器の下には電源のコンセントなどもあり、もしこのままにしていて、さらに多くの水が落ちてくると、電気のショートをおこしたり、発火する可能性もありました。そんな意味では、この程度のことで原因が分かり、対応できたのは良かったことなのかもしれません。
それにしても雷被害のあった翌日の電話回線のトラブル・・てっきり雷による被害と思いこんでしまいましたが、違っていました。いや・・雷も湿気をたっぷりと吸った雨雲のためですから、気象条件としては同じ原因だったようです。
いつ終わるのか、先が見えない猛暑の影響が、考えつかないところでも起きていました。そんなことを実感した一日でした。
投稿者 tsukada : 2010年08月25日 22:59