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2010年09月30日
現代のオオカミ少年?
昨日のブログに正確さを欠いた点がありました。昨日おきた福島県での地震に関連して、上越市の防災ラジオからは地震の警報は鳴らされませんでした。実家の話を書きましたが、電話で聞いた内容を私が勘違いしてしまったようです。
市役所に問い合わせたところ、市内で大きな揺れが予想される場合だけ警報を出すというシステムになっているそうです。なるほど。それが正しいですね。
ふりかえってみると、携帯電話にはいった警報は無駄でした。というより間違いでした。気象庁が震度5弱以上の揺れが観測された場合に出される警報だそうですが、まず震度予想が実際は「4」でしたので、もともと警報を発する基準に達していませんでした。ただ、瞬時に判断しなければいけないので、不正確さはある程度はやむをえないでしょう。
問題はその警報をどの範囲に伝えるか、です。仮に福島県で大きな地震が起きても、その周辺の地域で大きな被害がでることは少ないでしょう。地震波が到達するまでの時間が長いほど、警戒警報が出されてから実際に地震がおきるまでの時間に余裕があるので、その効果が高まります。一方で、距離が離れれば地震そのものの大きさは小さくなり、警戒警報の必要性は低くなります。
つまり、もともとこの警戒システムはその有効性に限界があることになります。「夢の地震対策」にはならないわけです。
そして今回のように、震源地から相当離れた地域・・さほど大きく揺れることはないと思える地域に警報を出したことは、システムそのものの信頼性を損なうものだということにはなりませんか。
その地域に大きな揺れが予想される時にだけ警報を発する・・そのようなシステムが必要です。もし今回のような空振りが何度もくり返されると、「オオカミ少年」になってしまいますよ。
投稿者 tsukada : 23:59
2010年09月29日
緊急地震速報
初めての体験でした。地震到達前の警報です。
外出中に携帯電話がけたたましたく鳴りました。メールの受信なのですが、これまで聞いたことのない音と激しいバイブでした。
開いてみると「緊急地震速報」とあります。文面は「福島県で地震発生。強い揺れに備えて下さい(気象庁)」。時刻は17:00ちょうど。
その後数分しても何も感じません。自動車の中だから分からないのかもしれないと思い、医院にすぐに向かい、病児保育室の保育士に聞いたところ、まったく揺れてはいなかったとのこと。(ちなみに自動車に乗っていても強い揺れなら横揺れをして分かるもの。新潟県中越地震の時に実際に経験しています)
テレビをつけると、福島県で震度4の地震があったと報じています。新潟県は強いところで震度3。当地は2か1だったようです。
なるほど、こんな形で携帯電話に知らせてくれるのか。地震が少し離れていれば役にたちそうだと、実感しました。
上越市では、市内の施設や過程に防災ラジオを無料で配っています。電源が入っていれば、こういった緊急放送を自動的に流してくれることになっています。
私に実家にも今日、このラジオが届きました。そして、私が実家に行き、使えるようにセットしたのが午後3時50分くらい。なんとその約1時間後に地震がおき、そして緊急放送が流されたのです。
めったにあることではないので、なんという偶然でしょう。よい経験になりましたし、防災ラジオの真価を知ることができたようです。
ところが・・院内にもこの防災ラジオは設置してあるのですが、なぜか何も放送されませんでした。これはいったいどうしたことか。月2回行われる試験放送はちゃんと傍受していたということなのですが。
せっかくのモノがときに役にたたないこともある・・そんなことも経験した一日でした。
投稿者 tsukada : 22:56
2010年09月28日
感謝状
不肖塚田次郎、「感謝状」などというものをいただくのは、おそらく生まれて初めてのことでしょう。そして、一生でこれが最後かもしれません。
上越市長さんからいただいた感謝状です。担当の部長さん方がわざわざ医院までお越し下さり、手渡ししていただきました。本当にありがたいことです。
「感謝状」などというものは、私には縁のないものと思っていました。世の中を渡っていくのは不器用ですし、権威とか権力には関心がなく、むしろ反抗することが多くあります。きっと嫌われ者なのだろうな、って思うこともたびたびです。
もし表彰されるとしたら、そろそろ人生の終盤・・最後の締めをするときなのだろうな、なんて思ってもいました。
ところで「感謝状」の文面にある「多額の寄付」って何なのか、誰も分かりませんよね。私が市に何かを寄付したって、そんな新聞記事が出たこともありません。もともとニュース・バリューのあるような話でもありません。
それは、次の写真にある看板がその理由です。
この大きな看板がおかれているのは、市が運営している子育て支援施設。そこに、市が行っている「病児・病後児保育事業」を宣伝するために、新たに看板を作製し、設置しました。その費用の全額を、私(正確には医療法人塚田こども医院)が負担した、ということなのです。
当院に併設し、市から委託を受けている「わたぼうし病児保育室」だけではなく、ほかの2つの病後児保育室についても宣伝しています。
このような形で市が行っている子育て支援事業を取り上げたということで、行政に携わっている方々に喜んでもらえたのではないかなと思っています。
零細中小企業である当院にとっては決して少なくない出費でしたが、市にとって、そして何より市民にとってお役にたてたこと実感しました。
このお話があった当初は、「感謝状」なんてもらう立場じゃないよ、などと言っていましたが、でも実際にいただいてみると、やっぱり嬉しいものですね。
投稿者 tsukada : 21:19
2010年09月27日
小さなボランティア
当院には患者さんにご利用いただくよう、飲み物の自動販売機を2台設置しています。患者さんやご家族の方にお使いいただきやすいよう、飲み物のラインアップにも気をつけています。
販売機は業者が管理していますが、当院へのマージンを電気料金相当だけの低額にすることで、販売価格を低めにしてあります。こういったことによって、多くの方にご利用いただいています。
今回、そのうちの1台を入れ替えました。
飲み物の品揃えをさらに豊富にしようということが1つの狙い。コーラなどの炭酸入りも、実は今回初めて登場しました。職員にも好評で、コーラを買った第1号のお客さんは・・私です。実に久しぶりにコーラを飲みました(^^)/
もう一つの目的があります。それは小児がんの子どもたちのための募金活動に役立てるためです。販売した中から一定の額を、NPO法人に寄付するシステムになっています。
医院でジュースを買っていただくことが、小さなボランティア活動になっています。なかなかすてきでしょ。
どうぞよろしく!
投稿者 tsukada : 23:59
2010年09月26日
お葬式で日中関係を学ぶ
この週末、親戚の方が亡くなり、お葬式に参列させていただきました。故人の方もそうですが、お集まりになられた方々にはずいぶん懐かしい思いをいだきました。まだ子どもだった頃の私の記憶しかなく、すっかり変わった様子に驚いて声をかけていただいた方もおられます。
お葬式は故人を偲ぶだけではなく、この世にまだ生をもっている人たちのつながりを強くする機会になるものだと実感しました。
あまり形式ばったことが好きではない私です。お経の意味することも分からず、何となく有り難いものだとしか思っていない不心得者です。きっとバチがあたることでしょう。
そんな私ですが、お坊さんのお話(ご説法? お説教?)には心を打たれるものがありました。故人はとても信心深く、お寺のために尽くしていたなどという生前のエピソードは、初めて知るものでした。
お話の中で、ちょうど日本中を騒がせている中国漁船船長の逮捕と釈放について触れられました。日中の関係がこんなふうでいいだろうかという、強い懸念を持っておられる様子でした。
お坊さんはこんなふうにお話しされました。日本はいにしえの昔から中国のお世話になってきた。漢字を代表として、中国の文化から日本の文化や社会ができてきた。日中戦争では日本が大変な目にあわせてしまった(侵略のこと)。その戦争が終わったとき、日本人はやむなく多数の子どもたちを中国に残してきたが、そんな孤児の面倒を見てくれていたのは中国の人々。いまこのようにしていがみあっているけれど、それでいいのか、もっと大きな歴史の流れの中で考え直す必要がある。(←私の記憶をもとに「再現」したので、言葉としてはこの通りではありませんが、このような意味合いだったと思います)
本当にそうだよね、って思いました。確かに中国の態度は強硬であり、日本にとっては不愉快極まりないものです。でも、そんな中国に対して、日本は先進国として、民主主義社会の先輩として、諭すように態度を改めさせることができればよかったのに、とも思います。
理不尽な要求であっても、でかい声を出し、同じことを言い続けたものが勝ってしまうようです。それに対向しようとして、同じような態度をとったら、残念ながら相手の態度をよい方向に変えていくことはできないでしょう。
日本の憲法を思い出しました。その前文は私のお気に入りです。次のような一節があります。
「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。」
国際関係のトラブルを、力まかせに解決することはしないという、とっても理想的な考え方です。日本の憲法なのですから、やっぱり大切にしましょう。
9条はあまりに有名です。
「第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。」
向こうが武力をちらつかせ、声高(こわだか)に非難してきても、日本はきっぱりとその立場を明確にし、国際的に公平で公正なルールに基づいて行動しましょう。難しいことではありますが、でもそうしなければ、いつまでも同じことの繰り返しでしょう。
緊張している日中関係について、そして国際社会における日本のとるべき立場についても教えられたご葬儀でした。有り難いご説法に深謝です。
投稿者 tsukada : 22:18
2010年09月25日
今週の感染症情報
○マイコプラズマ
△おたふく
△胃腸炎
△ヘルパンギーナ
△手足口病
△溶連菌感染症
※インフルエンザ
×水ぼうそう
×麻疹
×風疹
--------------
今週も大きな流行を起こした感染症はありません。
マイコプラズマはやや目立ちます。
気管支炎や肺炎をおこし、咳がとても強くなります。
ときに喘息発作をひきおこします。
おたふくかぜ、水ぼうそうは今週は少なめ。
いずれもぜひワクチン接種を受けていただきたい感染症です。
インフルエンザの新しい患者発生はありませんでした。
昨年の今頃は新型インフルエンザが脅威でしたが、今シーズンはどうなるでしょうか。
季節性インフルエンザと同じような振る舞い方をするとなると、やはり12月くらいから流行が始まりそう。
インフルエンザ予防接種が来月から行われます。
ぜひワクチン接種を受けて、予防につとめて下さい。
「新型」が加わって1種類のワクチンになっています。
12歳以下は2回、13歳以上は1回です。
投稿者 tsukada : 13:16
2010年09月23日
昼と夜が同じ長さの日
昨日までの残暑から一転、今日は肌寒い一日になりました。気温が10度も下がったようです。
秋雨前線が発達。大雨にもなりました。収穫前の稲穂も雨に濡れ、元気なくうなだれているかのよう。
今日は秋分の日。昼と夜の時間が同じです。これからは夕暮れがどんどん短くなっていきます。
猛暑が続き、今年はいつまでも夏が終わらないのではないか・・そんな思いは、ただの思い過ごしでした。まさか直ちに冬になるとは思えませんが。
小児科の外来は、例年より「冬」が早くやってきているかのようです。風邪ひきさんが目立って増えてきています。気管支炎や肺炎の子もいます。喘息発作もすくなくありません。
もしここにインフルエンザの流行が始まったら大変なことになります。全国的にもそのような気配は今のところはありませんが、油断は禁物。十分に心しておきたいと思います。
投稿者 tsukada : 23:02
2010年09月22日
涙の一日
ニュースを見ながら何度か涙を流しました。無罪が確定し、職場に復帰することができた厚生労働省の村木さんのニュースが流れてくるたびにです。
当然ですが、本当に嬉しそうです。先日裁判で無罪を言い渡された時とはまったく違う笑顔のように思えました。裁判で「勝った」といっても、それだけではすっきりしていなかったのでしょう。争いがあったのは確かですから。
しかし実は今回の嫌疑そのものが、実は検察のでっち上げである可能性が濃厚になりました。つまり争うべき事実そのものが、本当は存在していなかったということになります。
冤罪事件でした。裁判官に認めてもらっただけではなく、完璧な無罪。そこには一点の曇りもありません。
検察は上告しないことを決め、会見で村木さんに謝罪。そして復職も決まりした。
久々に登庁した厚労省の玄関では、多くの職員が温かく迎えていました。彼女の集めていた人望がいかに大きかったかもよく分かります。
そんな歓迎を受け、村木さんは心の底から嬉しかったことでしょう。きっと職員にとっても、嬉しい日になったに違いありません。
村木さんの喜んでいる様子をテレビを見て、私まで嬉しい涙を流してしまいました。
投稿者 tsukada : 23:59
2010年09月21日
目的が分からない
怖い話です。検察官が、こともあろうに証拠隠滅罪で逮捕されました。
厚生労働省の役人が関わっていた郵便不正事件で、ニセの書類を作るよう指示したとして逮捕され、本人が一貫して否認しているのもかかわらず訴追された村木さんの「事件」のなかで、証拠の改ざんがおこなわれました。
報道では、書類を作った役人が保存していたFDディスクの日付を変えたとのこと。元々は6月1日だった「最終変更日」を6月8日に書き換えたというものです。
検察は上司からの指示が6月上旬にあったというストーリーを持っていましたが、元の日付のままではそれが成り立たないために、日付改ざんに至ったという推測がもっぱらです。
しかし疑問があります。「作成日」が6月1日のままでは、仮に上司からの指示があったとしてもそれ以前だということになります。どうせ改ざんするならそこまで徹底してやらなくては意味がないのでは。
そのことに気づいたために、実際の裁判に証拠として提出しなかったのではないか。
とすると、この主任検察官はいったい何をしようとしていたのか理解できません。彼の目的は今後の捜査を待つことになりますが、ぜひ解明していただきたいです。
証拠がほとんどなく、本人も否定しているにもかかわらず、取り調べを続け、そして起訴にまで持って行ったことにも、改めて驚き、呆れます。ここでも疑問に思うのが、検察の組織としてどうだったのかという点です。
道を踏み外した検察官が一人いても、それを捜査の中で正すことが出きなかった・・チームとして捜査にあたっていた他の検察官は何をしていたのでしょう。
国家の代理として検察は一人の人間を起訴するわけですが、組織としての意思決定はどうやってなされたのでしょうか。
今日逮捕された検察官が全て不正を一人で行い、全責任を一人で負うことになるのではないか・・今回の「事件」の結末が何となく見えてくるのですが、杞憂でしょうか。
もしそんな結果で終わってしまったら、検察というもの、あるいは国家権力に対してさらに不信感が拡がっていくことでしょう。
検察が検証すべきは、自らの組織としてのありようです。
それにしても、国家公務員を不法に逮捕し、彼女とご家族の生活や人生をメチャクチャにしてしまうようなことが、今の世の中でも起こりうることに改めて怖さを感じます。誰も信じることができないなんて、さみしい限りです。
投稿者 tsukada : 23:59
2010年09月20日
今日は何の日?
今週は祝日が重なっています。今日(月曜)と木曜。休めることは良いことなのですが、その頻度というかばらつきが問題かも。
9月がゼロだったのに、今月は2回。それも同じ週に。
大型連休があるというのは、観光などの面では良いのかもしれませんが、すべてがそうとは限りません。医療の面では、一定していた方がいいように思っています。
明日は連休明け。そして3日後にはまた休みが控えています。外来は混みそう・・
投稿者 tsukada : 23:59
2010年09月18日
今週の感染症情報
○マイコプラズマ
○おたふく↑
△胃腸炎
△ヘルパンギーナ↓
△手足口病↓
△溶連菌感染症
※インフルエンザ
×水ぼうそう
×プール熱(咽頭結膜熱)
×麻疹
×風疹
--------------
全般的に大きな感染症の流行はおきていません。
秋は一年で一番落ち着く季節です。
ただし喘息発作は起こしやすいので、注意をしていて下さい。
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)がやや増加。
園で流行している場合には注意を。
あらかじめワクチンを受けておくと予防できます(任意接種)。
今週も1名のインフルエンザA患者を確認しました。
その後続発はないようです。
いずれ流行は始まりますので、注意は必要です。
インフルエンザ予防接種が10月から始まります。
今年は「季節性」と「新型」が一緒になっています。
料金が決まり、新潟県では県内同一になりました。
助成がありますが、市町村によってかわります。
(上越市は12歳以下の2回目の接種を全額補助)
ぜひ接種を受けるようお願いします。
投稿者 tsukada : 12:55
2010年09月17日
されど爪切り
看護師が高齢者の爪を切り、その結果ケガをさせたことが罪にあたるのかどうかが争われた裁判で、昨日「無罪」判決がだされました。看護行為として適切であり、問題はないというものです。
老人の爪を切ったことがありますか? 経験のある方はわかると思いますが、なかなか難しいものがあります。硬く固まった爪はペンチが必要。切り過ぎれば出血させることもあります。もろくなってボロボロと崩れたり、ときにはそのまま剥がれることも。
私も父の爪を切ったことがあります。慣れない私には簡単にはできませんでした。長い期間そのままになっていて厚くなった爪を、恐る恐る削ぎ落としていきました。
それほどになっていたのには理由があります。介護ケアをお願いしていますが、爪切りはできないと断られ続けていたのです。爪を切るくらいで、どうしてそんなにナーバスになっているのか不思議なくらいです。
高齢者にとっては、爪ケアは単に美容上の意味だけではなく、病気を予防する意味でも大切。日頃から「きれいに」しておく必要があります。そんな行為が、あたかも医療行為あるいは看護行為であるかのように説明していた厚生労働省の責任は重いと思います。
そして看護師が爪をケアし、その結果ケガをさせてしまったことに対して厳しく刑法上の責任を追及してくる・・この国は私たちをいったいどうさせたいのでしょうか。何もしないのが一番いいのだと、暗に示しているかのようです。
今回の無罪判決は、リスクを負いながらも勇気と優しさをもって人々の健康や福祉のために頑張っている医療従事者をしっかり認め、後押ししてくれます。
故意や重大な過失によるものでなければ、結果だけで責任を追及されるのは社会正義に反するのだと思います。もしそんなことが正しいとされれば、誰もリスクを負うことはしなくなるでしょう。それはひいては、人々、そして社会に悪影響を与えることにもなるでしょう。
そんな意味で、この判決のもつ意味はとても大きなものがあります。
ところで・・私は今でも爪切りで困っています。我が家の愛犬が爪をなかなか切らせてくれないのです。ちょっと長めに切ると出血することもあります(深爪?)。嫌がるので押さえつけると、私の腕をその長い爪で引っかくこともあります。
まさか、こんど爪切りで血が出てしまったら「傷害罪」で捕まるなんてことはないでしょうね(犬なので「器物損壊罪」になるのかもしれませんが)
ほんとに爪切りはむずかしいというお話でした。
投稿者 tsukada : 23:45
2010年09月14日
敵失
民主党の代表選挙が終わりました。結果は現代表の菅直人さんが勝利。そのまま代表、そして日本の首相を続投することになりました。
ニュースでは「大差で勝利」とあります。小沢一郎さんは大敗北・・結果は確かにそのようですが、むしろ私には小沢さんへの支持が大きかったように見えます。とくに国会議員では菅さんと互角です。
「国民的不人気」の小沢さんが、まだ大きな政治的影響力を、少なくとも民主党内に持ち続けていることに驚きました。カネの問題から一度は幹事長を辞め、もしかしたらこのまま政界から姿を消すのではと思っていました。もう過去の人・・そんなイメージの強い方です。
そんな小沢さんが代表に選ばれなかったことは、当然と言えば当然のこと。ちゃんと「民意」が伝わったのでしょう。
一方で菅さんは選挙に勝ちましたが、小沢さんを嫌った票を取り込んだ、という面も大きいのではないかと思います。菅さんを積極的に支持したのではなく、小沢さんを「積極的に不支持」したことの結果です。
かつて自民党を嫌う票を大量に獲得したことで総選挙に勝利した民主党・・そんな「敵失に助けられた」民主党ですが、今度は「敵失に助けられて」代表の座を守ることができました。なんだか頼りのない政党とそのリーダーです・・。
投稿者 tsukada : 23:59
2010年09月13日
まるで自民党
明日は決戦の日・・民主党代表が選ばれます。政権党の代表ですから、日本の最高指導者 =総理大臣が決まることになります。
以前の「院長ブログ」にも書きましたが、私には釈然としません。なぜ国政選挙が終わったあとなのか。
形式的な点でも疑義がありますが、選挙線を通して伝えられる政治家として、あるいは政党としての資質があるのかも、はなはだ疑わしい。
派閥、出身政党、支持団体・・票を獲得するために動かし、蠢いているものは旧態依然としたものばかり。まるで自民党と同じではないのかと見間違うほど。
昨年の総選挙で自民党が大敗し、民主党が大躍進し、そして政権をとったのは、日本の中で自民党的な政治が続いたことで作られてきた悪弊に対して国民がノーを突きつけた結果でした。
しかし私たちは誤解をしていました。民主党に確固たる政策があるのでもなく、ましてそれを実行する能力があるのでもないことを忘れていました。自民党はもういいという意思が、民主党はちゃんとやってくれるはずという期待にいつのまにか変っていたのです。それは根拠のない期待でした。
でも一番勘違いしているのは、民主党の皆さんたち。アンチ自民党の票を受け取っただけなのに、自分たちこそが選ばれた、自分たちの全てを認められたと思い込んでしまっているのでは。
日本の将来はどうなるんだろう。暗澹たる気持ちで、民主党代表選挙を見ています。
投稿者 tsukada : 23:59
2010年09月12日
トロンボーン奏者の谷啓さん
コメディータレントの谷 啓さんが昨日亡くなりました。享年78歳。自宅で階段から転落し、不慮の事故死をされたそうです。
私くらいの世代には、谷さんの所属していたグループ=クレージーキャッツはとても懐かしいです。メンバーがそれぞれ楽器を奏で、歌います。ただのお笑いグループではありませんでした。
谷さんはトロンボーン。その腕は確かなもので、当時日本を代表するトロンボーン奏者だったそうです。
実は私もトロンボーンを吹いていました。中学生の三年間、吹奏楽部にいました。もう40年前のことで、今「吹いている」のはホラだけですが( ? _ ? )
コミカルな音楽ですが、でも基本の技術がしっかりしているので聴き応えがありました。できればこんなふうに楽しく音楽を続けていければいいな、って思っていましたが、叶いませんでした。
谷さんというと「ガチョーン」とか「谷だー」とかのギャグが有名です。でも私にとってはもう少し深い思いのある方でした。ご冥福をお祈りいたします。
投稿者 tsukada : 23:08
2010年09月11日
今週の感染症情報
○マイコプラズマ
△手足口病
△おたふく
△胃腸炎
△ヘルパンギーナ
△溶連菌感染症
※インフルエンザ
×水ぼうそう
×プール熱(咽頭結膜熱)
×麻疹
×風疹
--------------
秋になっているはずなのに厳しい残暑が続いています。
体調管理にご注意下さい。
感染症は全般に下火。
夏かぜも少なめ。
今週は近隣の保育園で感染性胃腸炎の集団発生があり「登園自粛」になりました。
しかし地域全体の流行にはなっていません。
1名のインフルエンザA患者を確認しましたが、その後の発生もなく、単発だったようです。
当院では昨日よりインフルエンザ予防接種の予約受付を行っています。
ぜひ多くの子どもたちに受けていただきたいと思っています。
接種料金は市町村が決めることになり、地域内は一律です。
補助もあるようですが、詳細はまだ決まっていません。
市町村からの案内をお待ち下さい。
投稿者 tsukada : 12:57
2010年09月10日
インフルエンザ予防接種の予約開始
今年もインフルエンザ予防接種が話題に上る季節になってきました。当院では10月5日より接種を開始する予定で、現在準備を進めています。
本日より予約の受付を開始しました。電話で受付を行っていますが、多くの方からさっそくご予約をいただきました。ありがとうございました。
係より予約数の報告がありましたが、例年の「季節性ワクチン」よりも多く、約1.4倍になっています。昨年の「新型」ではパニック状態になったので、その比ではありませんが、それでもやはり関心の高さを物語っているのだと思います。
すでにご承知と思いますが、今年はワクチンは1種類です。昨年までの「季節性ワクチン」が整理され、「新型」も中に加わりました。昨年は2種類のワクチンを受けていただいていましたが、今年は1種類です。負担も軽減されています。
「新型インフルエンザ」と言われていたものも、すでに世界的なパンデミックがおさまり、事実上「季節性インフルエンザ」の1つとなりました。しかしその凶暴な性格がおさまったというわけではありません。乳幼児にとって肺炎などの重い呼吸器合併症を起こしやすいのは同じです。
実は一昨日、当院で今シーズン初めてのインフルエンザAの患者さんを診療しました。これが「新型」なのかは分かりませんが、そろそろ警戒している必要があると痛感したところです(幸いその後、他に患者発生はなく、流行ではないようですが)
今シーズンもぜひ多くのお子さんにインフルエンザワクチンを受けていただき、インフルエンザにかからないように、そして流行が大きくならないよう願っています。
投稿者 tsukada : 23:59
2010年09月09日
民主党代表選挙のおかしさ
民主党代表の選挙運動が行われていますが、政治の門外漢である私にはその意味合いがちっとも分かりません。
菅直人氏と小沢一郎氏の一騎討ち。政策の違いがしだいにハッキリしてきました。どちらを代表に選ぶかで、日本の進路が変ってくる・・
でも、なぜいまこの時なのかが理解できません。昨年の総選挙ではすでに民主党に政権を担当させるという民意が示されています。さきの参議院議員選挙では破れていますが、民主党が政権党であることにはかわりありません。
もしここで民主党の代表が交代し、政策がかわってしまえば、それは私達が政権を担当させた民主党と同じなのでしょうか。
政策の違いは政党間で争われること。いまやっている民主党代表選挙は、総選挙の前に行っておくべきもの。政党として訴えるべき政策をきちんとつくり、それを国民に問うべきです。
とりあえず政権を獲得し、そのあとで政策を身内で変更していく・・全く身勝手で、民主党を支持した国民を愚弄するかの行為ではないのか。そんなふうに私には思えてきます。
それは言い過ぎなのかもしれませんが、そうだとしてもわずか数カ月前に菅直人氏を自らの代表に選んだ民主党の皆さんの真意(目的?)がますます不可解です。政権担当能力がないというのなら、そんな人を代表にし、そんな代表が率いる政党を国民に支持させようとしたのですから、詐欺的な行為ではありませんか。菅氏を代表に選んだ自分の責任はどうなっているのでしょう。
政策で政党を選べと訴えたのは民主党ですよね。だからマニフェストを大切にしたのですよね。そんなことをすっかり忘れてしまって、政権争いを繰り広げている民主党も、自分の言葉に責任を持たない普通の政治家の集団なんでしょうか。
今では、民主党が政権をとれば何かが変わると期待していた自分の甘い考えを恥じています。
投稿者 tsukada : 22:54
2010年09月08日
台風一過?
台風の進路は予想が難しいものなんですね。ここ新潟を直撃するかと思った台風9号は、福井県に上陸したあと、そのまま太平洋に抜けて行きました。
新潟は雨が多少降り、風がやや強かったものの、目立った被害はなし。むしろ恵みの雨になったようです。
しかしニュースでは各地で大雨の被害が出ているようです。新潟が近寄るなとばかりに力んだためなのかは分かりませんが、お陰で?台風被害にあわれた地域の方々に本当にお気の毒です。
気温も下がってきました。昨日までの猛暑はひと段落。クーラーを使わずに過ごせるなんて、本当に久しぶりです。私もこれで体がラクになるでしょう。
投稿者 tsukada : 23:44
2010年09月07日
嵐の前の静けさ?
台風9号が日本海を北上中。このまま進むと、明日は当地新潟を直撃することになるかも。
今日はときより雨が降っています。猛暑がつづき、乾ききった大地には恵みの雨になっていることでしょう。でも、度を超して洪水をおこしてしまわないか、心配です。
台風の接近が影響しているのでしょう、喘息の子どもたちが不調です。発作をおこして受診する子が増え、吸入や点滴も多くなりました。
明日はどんな天気になるでしょう。今はまだ穏やか・・「嵐の前の静けさ」なのでしょうか。怖いです。
投稿者 tsukada : 23:59
2010年09月06日
この暑さはいつまで?
9月というのにまだまだ暑い日が続いています。各地で猛暑日・・お願いだから早く涼しくなってほしい。
そして暑さのことを話題にするのもそろそろ終わりにしたいものです。書く方も飽きてきたけど、それを読んでいる皆さんもきっと飽き飽きされていることでしょう。
さて他に何か話題は・・そう考えるのですが、頭に浮かんできません。暑さで乾ききってしまった大地のように。
今日は恒例の夜間診療所勤務。思っていた以上に穏やかでした。こちらは応急の患者さんが少なかったことは、歓迎されていいと思いますが。
今週は大型の台風が直撃するかも。暑さは遠のくかもしれないけれど、台風の被害がでるのもごめんこうむりたいものです。
投稿者 tsukada : 23:59
2010年09月04日
今週の感染症情報
○マイコプラズマ
△おたふく
△ヘルパンギーナ
△溶連菌感染症
△手足口病
△胃腸炎
×水ぼうそう
×プール熱(咽頭結膜熱)
×麻疹
×風疹
--------------
猛暑が続く中、新学期が始まりました。
しばらくはまだ暑い日が続くとのこと。
体調の管理には十分にご注意下さい。
今週は目立った大きな流行はおきていません。
夏かぜではヘルパンギーナや手足口病が発生していますが、少なくなっています。
おたふくは今週はさほど多くはなく、特定の保育園などでの流行ですんでいるようです。
来月からインフルエンザ予防接種が始まります。
今年のワクチンは昨年の「季節性」と「新型」が1つに統合されました。
10月上旬から接種が始まります。
当院では来週10日より予約を開始します。
投稿者 tsukada : 13:37
2010年09月03日
もうすぐ秋、そして・・
まだ夏の真っ最中・・そんな気分でいますが、インフルエンザ予防接種もあと1か月ほどで始まります。この先、季節は急に変わっていくのかも。
当院でもインフルエンザ予防接種の日程を決めました。10月5日より接種開始。平日に専用の時間帯を設けるとともに、土曜午後にも専門外来を設置します。これは当院の恒例になりました。
来週金曜(10日)からは予約受付を行います。昨年の新型インフルエンザ予防接種の時のような混乱はないとは思いますが・・
投稿者 tsukada : 23:59
2010年09月02日
事故は突然やってくる
電気の通じていないパソコンはただの箱・・。そんなことを実感した今日の出来事でした。
夕方、診療があともう1時間ほどになったとき、それは突然に起きました。電子カルテのシステムが突然ダウンしたのです。停電です。
といっても院内は明るいまま。電子カルテの端末の中でもノートパソコンはそのまま画面が映っています(伝声カルテのシステムは動いていませんが)。デスクトップ型の電子カルテが全て真っ黒な画面になっています。
別室にあるホストコンピューターも完全停止。電子カルテの電源はすべてを1つのラインでまかなっています。大型の無停電装置を通して、さらに自家発電装置に切り替えられるようにして、瞬停も含めて停電事故からは完全に逃れられる設計です。
しかしそのラインがダウン。どうも無停電装置が勝手に電気の供給をストップしてしまったようです。その後スイッチを入れ直したら、何事もなかったように普通に運転している様子は、憎らしく見えました(こんなことを言うとまたご機嫌を悪くしてしまう?)。
2年前に電子カルテに完全移行してから起きた初めてのトラブル。当たり前のように電子カルテを使っていましたが、システムがダウンしてしまうと、電気がなければ何もできなことを改めて実感しました。
そして、絶対に停電事故を起こさないという設計をしたはずなのに、それが命取りになった・・そんな意味では、気持ちの上でもショックでした。
電子カルテが使えない間、とりあえず紙カルテを代用しましたが、やはり不便。患者さんにもお待たせしたりして、ご迷惑をおかけしました。お詫び申し上げます。
システムが復旧するまで1時間、あとで電子カルテに入力して診療を終わらせるまでさらに1時間。お疲れ様でした。
投稿者 tsukada : 20:51
2010年09月01日
今日から9月
月が変わり、9月に入りました。それにしても暑いです。猛暑のまま、秋とはとても呼べない季節になっています。
学校や幼稚園なども夏休みがあけ、新学期になっています。この暑さの中ではさぞ大変だと思います。冷房のない学校が大半でしょう。教室内でも熱中症になってしなうことがないよう、十分に気をつけて下さい。
それにしても学校の施設設備はお粗末です。冷暖房は今の社会では当然だと思うのですが、それすら準備できていない。
学校の先生方もさぞ大変ですね。法が定める労働条件を満たしていないことは明白。いっそ訴訟でも起こしてみてはいかがでしょう。
医療や教育にお金をかけないのがこの国の姿。最近「子ども手当」が作られ、現金が支給されるようになったけれど、具体的な生活や教育などの環境整備に十分にお金をかけたらどうだろう。「現物支給」も必要であり、バランスのとれた、そして強力な政策が必要だと思います。
7月にある高校で講演をさせていただきました。全校生徒と教職員の方々が体育館に集合。スライドを使うので窓には厚いカーテン。もちろんエアコンはないので、中は風も通らず蒸し風呂状態。
講演の中で宮沢賢治の「雨にもまけず・・」を紹介しましたが、その一部をもじって「この体育館の暑さにもまけず・・そんな人になりたい」と呼んでみました。けっこう受けましたよ(^^)/
次は(もし2回目の講演があれば)冷房のはいったところでお願いします、と冗談でお話をしておきました。
もしも日本中の学校で、体育館に冷暖房を設置したり、エアコンを完備した講堂を建設することになれば、日本の経済に与える影響は少なからずあるでしょう。建設業界をはじめ、設備機器などの業界には大きな恩恵になるにちがいありません。
教育にお金をかけるというのは、施設設備を充実させることも含まれているはずです。民主党が「コンクリートから人へ」というキャッチフレーズを掲げているそうですが、「コンクリートも、人も」ともにきちんとお金をかけるべきでしょう。
その民主党代表の選挙が今日から始まりました。菅直人氏対小沢一郎氏。事実上、日本の総理大臣を決めることになりますが、正直に言って、なぜ今党のトップを選び治さなくてはいけないのか、理解できません。
わずか2か月前に鳩山氏が辞任し、菅氏が選ばれたばかり。その時に、わずか2か月の任期しかないことを、私は知りませんでした。おそらく多くの国民の方もそうでしょう。
参議院選挙が終わり、結果はともあれ、とりあえずは腰をすえて政治に取り組んでもらえると思っていたのに。自民党との間での激しい政権争いがひとまずお休みになったかと思ったら、今度は党の中で派閥争いなのか政争を行っている・・よっぽど政治家は争うことが好きなのでしょうね。
代表選挙はどうぞ勝手にやって下さい。国民を巻き込まないで下さい。そしてきちんと決まったら、その方を中心にちゃんと政治をやって下さい。一人の国民として、お願いをしておきます。
※今月の「こども通信」「わたぼうし通信」をHP内にアップしました。どうぞお読み下さい。
投稿者 tsukada : 21:36