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2010年11月08日
インフルエンザ流行開始?
インフルエンザをめぐって気になるニュースを目にしました。秋田県のある病院で集団発生し、入院していた6名の高齢者の方が亡くなりました。A香港型が検出されたということです。
まだ真冬でもなく、本格的な流行シーズンではないのにどうして今頃に?と疑問にも思います。おそらくインフルエンザウイルスはひっそりと人から人に伝染し、確実に少しずつ市中に広がっているのだと思います。
北海道と沖縄ではインフルエンザの患者さんが増加しているというニュースもありました。流行の目安である1医療機関・1週あたり1.0人を越えて発生しているということです。本格的な流行ではありませんが、やはり心配です。検出されるウイルスは2/3ほどが新型だそうです、
北海道は平野部でもすでに雪が降ったりと、冬のような気候になっているようですので、もしかしたらいつ流行が始まっても不思議ではないかもしれません。
気候も位置も正反対の沖縄で発生が多くなったというのはどうしてなのでしょう。昨年の新型インフルエンザの流行も、本格的には夏に沖縄で流行したのがスタートでした。それを思うと、今後急速に日本中に拡がってはこないかと、やはり心配になります。
今シーズンのワクチンには、「A香港型」も「新型」も含まれています。現在はその接種を行っています。例年以上の体制を作り、できるだけ多くの方に接種を受けていただけるよう努力しているのは、どの医療機関でもいっしょでしょう。
当院でも12月終わりまで接種を行いますが、流行が年内に始まらないことを願っています。そして、今年のワクチンがちゃんと効果のあることも。
投稿者 tsukada : 2010年11月08日 22:52