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2010年11月18日

政治家の資質を問う

 何と情けない政治家たち。自分の発言や行動がどんな意味合いを持ち、何をもたらすのか、分からずにいます。あとで慌てて修正しようとしても、インターネットの社会と同じように、それらを消し去ることはできません。

 法務大臣の発言もまた問題になりました。地元の政治集会で発した言葉です。国会の答弁は2つだけ知っていればできる・・「個別の事案については話せない」「法律に基づいて対処している」。

 野党はさっそく国会軽視だとして責任を追及していますし、おそらく辞任に追い込まれることでしょう。同情の余地もありません。

 もっとも軽視されるような国会のあり方そのものが問題なのかもしれません。そんな紋切り型で内容のない答弁しか引き出せない野党の力量のなさもまた問題でしょう。そして、そんな答弁は自民党が政権をとっていたころから脈々と続いていたように思います。野党になったからといって急に態度を変えて、攻撃しだすのは、天につばすることではないのかとも思いますが。

 支持者へのリップサービスで話したのでしょう。国会でおきていることをおもしろおかしく話したのかもしれません。その場の雰囲気を読んで、気を利かしたのでしょうか。優しい性格なのかもしれませんね。

 でも伝えるべきことを間違えています。政治集会で大臣という立場で話すのですから、政治の中でいったい何がおきているのか、民主党が何をしようとしているのか、自分は日本をどうしたいのか・・そういったことをしっかりと一般の方に伝えるのが役割でしょう。

 漫才師ではありません。パフォーマンスもいりません。マスコミ受けする必要はありません(今回の発言は、ある意味で「マスコミ受け」しましたが)。政治家として信念をもって活動している、その様子を丁寧に伝えるべきですし、現状を不安に思っている市民に対して、将来を見通せるメッセージをきちんと伝えるべきです。

 もっとも、そんな大志をもった政治家はいないといえばそれまでですが。

投稿者 tsukada : 2010年11月18日 23:59