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2011年02月11日

インフルエンザ診療の最前線

 東京や大阪などで雪が降っているそうです。雪がないのが当たり前の所ですから、少しの降雪でもさぞ大変なことでしょう。

 滑って転んだり、ブレーキがきかず交通事故になったりしがち。どうぞ注意をしていて下さい。

 インフルエンザはどうでしょう。当地ではまだまだ流行中。警報も出されています。

 今日は祝日で医院は休診ですが、休日診療所で終日勤務してきました。地域全体から急病の方などが来られますが、こんなに忙しかったのは、もしかしたら私にとって初めてだったかも。

 今日は医師3名の体制で、子どもの内科患者は私が一手に引き受けました(逆にいえば、大人の患者さんは他の先生が診てくれたということですが)。得意分野(というよりそれしかできないのですが)の診療ですからスムーズに進められましたが、それでも昼休みを除いてずっと診察室にいました。まるでいつもの自分の外来のよう。

 大半はインフルエンザか、インフルエンザを心配して来られた患者さん。昨夜や今朝から発熱し、急いで来院されました。

 迅速検査を行い、陽性の患者さんにはタミフルやリレンザといった抗インフルエンザ薬を処方。すぐに使用してもらいました。

 こんなふうに発症のごく初期に、そしてスムーズに必要な医療を受けられるのは、世界の中でも限られた国だけ。新型インフルエンザの被害が日本では極端に少なくてすんだのは、ちゃんとした理由のあることなのです。

 いろいろと批判のある日本の医療ですが(私もしょっちゅう文句を言っていますが)、世界に類を見ないほどの優れた分野もあります。そんなことも少し知っていてください。

 そして、国民の健康と命を守るためにオーバーワークになりながらも頑張っている医療者のことも、ぜひ知ってほしいと思います。

 明日は普通に外来診療です。飛び石連休の真ん中、そして半日のみ。何よりインフルエンザ大流行・・。

 明日もまた頑張ります!

投稿者 tsukada : 2011年02月11日 22:10