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2011年04月03日

歌のチカラ

 一週間前の話で恐縮です。フジテレビが大震災関連で音楽番組「上を向いて歩こう」を放送しました。有名な歌手やユニットが被災された方々を思いながら、それぞれの楽曲を歌い上げていました。

 皆さんの歌はもちろん、添えられる一言の中に、温かい心づかいを感じました。そして、サブタイトルの「うたでひとつになろう日本」にあるとおり、歌の持つ大きなチカラも感じました。

 歌は娯楽です。それを聞いたり歌ったりするだけで楽しくなります。音を楽しむから「音楽」と言う、その意味合いがよく分かりました。

 でもそれだけではありません。悲しさや虚しさ、あるいは絶望感や悲壮感に押しつぶされそうになっている人にとっては、心の中に染み入り、温かいもの感じさせてくれるのではないでしょうか。少なくとも私にとってはそうでした。

 東日本大震災から半月ほどたってからの企画でした。このタイミングはどうだったんでしょうか。むしろもっと早くに作られ、放送されていてもよかったんじゃないかな、とも思います。

 こういった特別番組でなくてもかまいません。普通の音楽番組でいい。例えばNHKで「日本のうた」という番組がありますが、その再放送でいいから放送してほしい。ご高齢の方々には特に喜ばれることでしょう。そしてきっと心が楽になることでしょう。

 その時期も被災直後からして欲しかったし、毎日続けて欲しかった。当時、どの放送局も独自の取材をしながら、でもみんな同じような内容で震災の情報を流し続けていました。それはそれで大切なことではあるのですが・・でも、子どもたちはくりかえし放送される大津波の映像を目にするたびにおびえていることに配慮しているとは思えません。

 あるチャンネルでは子どもたち向けにアニメを放送したり、別のチャンネルでは音楽番組(昼は高齢者向け、夜は若い人たち向け)を放送したりするって、不可能なのでしょうか。

 日本のテレビは多チャンネル。NHKしか映らないとか、民放の一つしか見れないなんてところはないでしょう。数多くある放送局が連携しあって、いろんなニーズにこたえることは難しいことではないように思うのですが。

 テレビ放送のことではもう一つ。CMがわりに繰り返し放送されるAC(公共広告機構)は何とかならないものでしょうか。あまりに少ない種類を、あまりに数多く使いすぎです。大切なメッセージなのでしょうが、目障り・耳障りと感じてしまうとそれは否定的に受け取られかねません。ちょうどお母さんの小言をいつも聞いている子どもたちのように(失礼)。

 文字だけのメッセージならすぐに作れるのだから、もっと数多く作って流せばいいのに。放送局に寄せられるFAXをそのまま映し、音は日本の童謡を使ったりすれば、とてもステキなメッセージになるはずなのに。

 そもそもACの広告(?)は何のため? 企業のコマーシャルが集まらないから? それならコマーシャルの時間をなくして番組を続ければいい、NHKがしているように(最近はNHKも番組宣伝が入るようになってウルサイですが)。

 話はそれましたが、歌の持つ可能性って大きいんだなと感じた夜でした。

 その放送から一週間がたち、きっと今日も音楽番組があると思っていたのですが・・期待は裏切られました。見たいテレビ放送がないので、ビデオに録画しておいた先週の放送を見ながら、この「院長ブログ」を書いています。

投稿者 tsukada : 2011年04月03日 22:15