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2011年05月12日

今週の感染症情報

 「季節外れ」の大流行になっていたインフルエンザですが、大型連休が終わってから発生数が少なくなってきています。このまま終息に向かうものと思いますが、もうしばらく注意をしていて下さい。
 感染性胃腸炎の流行もやや減少傾向です。秋の流行はノロウイルスが多く、今の季節は大半はロタウイルスが原因だと思われます。主な症状は嘔吐と下痢で、脱水に注意が必要です。ぐったりしているときには早めに受診して下さい。
 溶連菌感染症も少しずつ減少しています。溶連菌という細菌が喉についておきる咽頭炎で、強い喉の痛みと発熱が特徴です。抗生物質による治療を行います。
 水ぼうそう(水痘)の発生はまた多くなっています。伝染力が強く、園に始めた入った子どもたちを中心に流行しているようです。まだかかっていないお子さんはぜひワクチン接種を受けておいて下さい(任意接種)。
 おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)の発生は少数でした。こちらもワクチンで予防できる感染症です。
 
 腸管出血性大腸菌による食中毒が社会問題になっています。この他にもサルモネラ、カンピロバクタなど、細菌性腸炎をおこす菌はいろいろあります。牛肉だけではなく、鶏肉や鶏卵も問題になります。いずれの菌も75度、1分以上加熱すると死滅しますので、十分な加熱をしたり、衛生管理をしっかりと行うなど、注意をしていて下さい。

(本日のエフエム上越で放送したものです)

投稿者 tsukada : 2011年05月12日 14:07