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2011年05月13日
薪が地球を救う
暖かい季節になり、嬉しく思う一方で、薪ストーブを使えなくなるので、寂しくもあります。もうそんな季節だと思うと、多少無理をしてももう少し薪ストーブを楽しみたいですね。
今日も汗をかきながら、暖炉の前でこのブログを書いています。
薪は再生可能なエネルギーです。きちんと燃焼させると、そこから出てくる二酸化炭素は地球環境を悪化させません。それは、ここ数年間、あるいは数十年間で木が成長に伴って固定化していた大気の中の二酸化炭素を、再び大気中に放出するから。
石油などの化石燃料は、太古の昔に空気の中にあった二酸化炭素を、長い時を経てまた地球上に復活させてしまいます。数億年も前の二酸化炭素だということです。薪を燃やすことと石油を燃やすこととは、環境負荷が全く違うのです。
バイオマスという言葉があります。生物資源をエネルギーとして活用しようとの取り組みの中でよく使われます。例えばトウモロコシからエタノールを作り、石油の代わりにしようという代替エネルギーです。
多くのバイオマスは問題や課題を抱えています。トウモロコシを代替エネルギーとしてつかうことは、世界の食料事情を悪化させます。より高額になり、貧しい国ではトウモロコシを食べることができなくなる恐れもあります。
そのまま使えないのも問題です。トウモロコシを加工する過程で様々な装置や操作が必要です。その結果、作られたエタノールは値段が高くなります。またエネルギーへの変換率は低下することにもなります。
そういった問題を持たない資源があります・・薪です。木を切り、適当な大きさに切るだけで、そのまま使えます。性能の良い薪ストーブやボイラーはエネルギー変換率が80〜90%以上にもなります。
そしてさらに良いことに、日本は山林に囲まれ、薪となる原料はとても豊富です。石油などのように海外から輸入する必要はありません。エネルギー自給率100%かも。
薪という優れたバイオマスを使わない手はありません。燃やして発生する熱を使って暖房や温水にするのはもちろん、発電も可能です。
そんな夢のバイオマス・・古いようで、実は新しい薪という存在を、きちんと見直してみませんか?
昔、薪で走るバスがありました。もしかしたらまた薪エンジン(?)を積んだ自動車が街中を走り、ガソリンスタンドの代わりに薪スタンドが並ぶという未来がやってくるかも。
薪のことを考えていたら、楽しくなってきました。長生きして、薪活用の社会を見てみたいですよ。
投稿者 tsukada : 2011年05月13日 23:59