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2011年07月09日
95%の恐怖
当地(新潟県)は東北電力管内にあります。東京電力よりも電力事情は逼迫しているそうです。
会社からは毎日「電力予測」が出されています。毎朝それをチェックし、院内にも掲示をしています。もしもかなり「やばい」状態になっているのであれば、当院では自家発電を稼働させるように、いつでも準備を整えています。
当院が商業電力の一部を自家発電に変えても、量的には多いとはいえません。でもみんなで節電を強力に行い、計画停電が実施されないように協力したいと思いますし、出来る限りのするのが努めだと考えています。
もう1つ目的があります。万一の停電に備えることです。急に計画停電が行われるかもしれませんし、停電事故がおきてしまうかもしれません。
電力を安定して供給するには、多少の余裕が必要だそうです。供給量に対して使用量が95%以上になるとそうとう逼迫した状態になり、100%以上になると、いつ停電事故がおきても不思議ではないようです。(瞬間的には105%くらいまでは耐えられるとも聞きましたが、とてに不安定であることにはかわりありません)
今朝チェックした電力予報は「87.8%」でした(供給力1010万kWに対して最大電力1150万kW)でした。昨日よりは余裕があるようですし、今日は土曜日。工場がお休みなるなど、電力事情は余裕があると思っていました。
でも先ほど使用状況を東北電力のHPでチェックしましたが、そうではありませんでした。11時37分に「95.3%」に更新されていました(1175万kWに対して1120万kW)。この数字はそうとうまずいことを意味しています。もう少し電気が使われたり、何かのトラブルで供給量が落ちてしまえば、大停電になる危険性があるということです。
実際には停電はおきていません。でも、実際の使用量のピークは1116万kW(95.0%、午後2時台)だったので、けっこう緊迫した状況になっていました。
でも、そんなこととは知らず、普通に仕事をしていました(午後は休診なので、医院としての電気使用量は多くはありませんが)。振り返って、何事もなくて良かったと思うと同時に、こういった情報が必要としているその時にすぐに伝えられていないことに対して不安を感じました。
さらに今はまだ夏の入り口。新潟県を含む北陸地方では今日梅雨明けしました。東北地方はしばらくしてから梅雨があけ、エアコンなどの電力使用量はさらに増えることが十分予想されます。
今日でさえ綱渡りなのに、この夏はいったいどうなってしまうのか。そう考えたら、ますます暑くなってきました。
投稿者 tsukada : 2011年07月09日 21:47