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2011年07月31日
カモの親子
豪雨が去って行った日曜日・・大きな水害にあい悲嘆にくれている方々も多いことでしょう。
ここ上越市では幸い大きな被害はでず、私も普通の日曜日をおくっておます。普通であることが嬉しくもあり、申し訳ないとも感じています。
いつもと同じように愛犬と散歩に出かけました。この季節は高田公園にハスの花がたくさん咲いているので、気持ち良い一日を送ることができます。
散歩の途中で、時々意外な人やモノに出会います(薪になる丸太ばかり探しているわけではありません)。今日は・・
カモの親子です。近づいても二人?でじっと寄り添っていました。用心深いのが習性なのに、今日は逃げようとはしませんでした。
まるで私たち人間と犬を友だちと思っているかのようでした。信じてもらえてるようで、嬉しかったですよ。
投稿者 tsukada : 15:48
2011年07月30日
今週の感染症情報です
○マイコプラズマ
○ヘルパンギーナ↑
○手足口病↑
△胃腸炎
△溶連菌感染症
△水ぼうそう
×プール熱(咽頭結膜熱)
×りんご病
×おたふく
×麻疹
×風疹
-------------
猛暑の夏と思っていたら、県内では豪雨になり、大きな被害がでています。
自然はどんな振る舞いを見せるか、なかなか分かりません。
日ごろからの備えとともに、気象情報にも注意していて下さい。
夏かぜが多くなっています。
中でも「ヘルパンギーナ」が最多。
熱と喉の痛みが特徴ですが、今年は皮膚のブツブツも見られます。
「手足口病」も増加しました。
皮膚のブツブツが手の平や足の裏にでるものですが、今年は他の場所にも多く見られます。
いずれも今年のウイルスは少し変化しているようです。
もう1つの夏かぜである「プール熱」は当院では見られていません。
水ぼうそうとおたふくかぜは今週は少しずつ発生。
マイコプラズマによる気管支炎はまだ多く発生しています。
投稿者 tsukada : 18:38
2011年07月29日
大雨災害
新潟県と福島県では昨日から激しい大雨になり、大きな災害になっています。死者、行方不明などの人的な被害の他、土砂崩れ、河川の氾濫などの物理的な被害も大きいようです。
新潟県内で被害が出ているのは、今のところは中越(長岡市中心)、下越(新潟市中心)の地域です。当院のある上越地域では、時より強い雨が降っていますが、災害になるほどの大雨ではありません。
しかし、明日は大雨を降らせている前線が南下し、当地でも大雨になるようです。十分に注意しながら、週末を過ごしたいと思います。
投稿者 tsukada : 23:59
2011年07月28日
豪雨
新潟県では昨夜から激しい雨になっています。各地で浸水などの被害も出ているようです。
先日から始まっている上越まつりも雨が心配。お神輿屋台の引き回しが続いていますが、しっかりとビニールにくるまれていました。
高校野球の県大会決勝の予定でしたがやはり雨で延期。一部の高速道路も通行止めになっています。
今年は早々と梅雨が明けたのに、また季節が逆戻りしたかのようです。まだ数日は前線がとどまり、活発に活動するそうです。十分にお気をつけ下さい。
投稿者 tsukada : 23:59
2011年07月26日
祝 上越まつり
当地(新潟県上越市)では23日から夏祭りが始まっています。29日まで丸1週間。前半は高田地区で、後半は直江津地区で開かれます。
今日は高田から直江津へバトンタッチ。お神輿が関川を下り、夜になって到着すると直江津では花火大会が始まりました。
医院からも見えるところで花火があがります。やっぱりきれいですね。思わず記念写真?を撮っていました。
投稿者 tsukada : 20:34
何をしているのでしょう?
先日、印刷機の入れ替えを行いました。これまでカラー印刷機を5年ほど使っていましたが、しだいに故障が多くなってきたので、思い切って新しい印刷機に更新することにしたのです。
そうとう大きな機械なので、玄関から入れることができません。前回の搬入もそうしたのですが、クレーンで持ち上げ、「印刷室」のある2階に窓から直接入れるという荒技です。
聞くところでは普通の運送業者では難しいそうで、ピアノを専門に運搬する業者さんが請け負って来られました。作業の様子を見ていたのですが、その手際よさに感心しました。
新しい印刷機・・きれいですね。さっそく使い始めました。(あんまり機能がありすぎて、まだ使いこなすことができていませんが)
これは以前の印刷機のカウンターです。200万台になっているのが分かります。これは印刷のページ数。5年間で200万ページということは1年で40万ページを印刷したことになります。毎日1000ページ以上にもなるわけですから。ずいぶん頑張ってもらいました。
さていったい何をどれくらい印刷したのでしょう。今のデジタルの世の中で、紙への印刷といういわばアナログの情報提供がまだまだ生きているということでしょう。
また次の5年間、新しい印刷機でもっときれいに、もっと内容のある情報を、もっと広く拡げることができればいいなと思っています。頑張って下さいね、最新鋭印刷機さん!
投稿者 tsukada : 11:22
2011年07月25日
理解できない国?
昨日からニュースを見ていて、中国での高速列車(新幹線)の追突脱線事故にはビックリしました。死者39名も出した大事故。開業から間もないのに、そしてあれだけ国をあげて世界一を誇っていたのに。
おそらく日本など、他の国の高速鉄道ではまず起きない事故でしょう。何重にも安全策が盛り込まれたシステムがあり、中国当局が言っている雷による機器の故障があったとしても、安全に列車を停止させることができたはずです。
その事故からわずか1日半で現場を復旧させ、営業運転を再開したことも、驚きました。やはり中国が世界に見せつけたいと思っている「誇り」の象徴なのでしょう。
しかし事故処理が終わったわけではありません。それどころか、事故列車を砕いて土の中には埋めてしまいました。何を考えているのでしょう。
それだけ急いで隠したい事実があるからなのでしょう。自分たちの誇る技術には一点の誤りもなく、事故すらなかったことにしてしまいたい・・そんな意図が見えてきます。
事故はおきてしまいました。いくら強弁しても、その事実を隠すことはできません。世界中であの映像を見ているのですから。もっともそれすら、幻だとか、中国に敵意をもつ国や団体や人々の策略だとか言いかねませんが。
事故はおきてしまうもの。もちろん、起きてもいいと言うつもりはありません。しかし、人間の技術や知識には限界があり、間違うこともあるものです。そのことを前提として、次の事故を起こさないようにするには・・事故をしっかり検証し、そこから学ぶことに尽きます。
わずか1日半で復旧させるというパワーと技術を中国は持っていることは分かりました。それはそれで凄いことです。でもそのチカラを、事故処理にあててほしかった・・事故の原因を究明し、二度と重大な事故が行いよう万全の対策をたてるために。
世界は見ています。事故車両を砕いて埋めてしまっても、記憶から消し去ることはできません。こんなことしていれば、中国の高速鉄道に対する信用が回復することはないでしょう。そしてこんな幼稚なことをしでかしてしまう中国政府に対して、残念ながら信用できないと思ってしまいます。
残念なことです。
投稿者 tsukada : 23:59
2011年07月23日
今週の感染症情報です
○マイコプラズマ
○ヘルパンギーナ↑
△溶連菌感染症
△水ぼうそう
△プール熱(咽頭結膜熱)
△りんご病
×胃腸炎
×手足口病
×おたふく
×麻疹
×風疹
-------------
いよいよ子どもたちは夏休み。
楽しいことがたくさんあるでしょう。
暑さが厳しいので、体調に管理に気をつけて下さい。
また特に水の事故にはくれぐれもご用心下さい。
夏かぜの一つ「ヘルパンギーナ」が流行しています。
熱が2、3日でて、喉にしみるような痛みがおきるウイルス性感染症。
重症感はなく、自然に治ります。
今年は全国的にそうとう流行しているようです。
その他の夏かぜではプール熱(咽頭結膜熱)や手足口病はほとんど見かけていません。
こういった名前はついていませんが、熱ができるだけの夏かぜも多いです。
その他の感染症も少なめでした。
投稿者 tsukada : 16:41
2011年07月22日
一番勉強になったのは?
一昨日、看護大学でのいきいきサロンは無事終了しました。当院で行っている病児保育を紹介しながら、日本が抱えている様々な問題にも触れ、これからのあるべき姿を一緒に考えてみました。
多くの方にお集まりいただきました。年齢、職業、そしてもちろん性別も違う人たちが対象です。どこに焦点をあて、どんな切り口でお話しすべきか、悩んでいましたが、皆さん、とても興味をもって耳を傾けてもらったようです。
質問もたくさんいただきました。中には、資料などをきちんと作ってしゃべるべきものもあり、準備不足を痛感しました。また私が感じていることとは違った見かたをされる方もおられることを知り、とても参考になりました。
私の同級生も来場してくれました。私の話に感心してもらい、彼のブログに写真入りで取り上げてくれました。嬉しいですね。
こういった発表の機会を与えていただくと、実は本人が一番勉強になります。最近の資料をまとめ直したり、何冊かの参考書を読んだりもしました。どんなことを伝えるべきかをけっこう真剣に考えもしました。
よく言いますよね、牛乳配達で一番健康になるのは、配達される家庭の人たちではなく、配達をしている人たちだと。それと同んなじかな(^_−)−☆
(写真は私の同級生=滝沢いっせいさんのブログよりお借りしました)
投稿者 tsukada : 23:47
2011年07月19日
明日は講師
明日20日は私のセミナーがあります。市内の県立看護大学で毎月行われている市民向けの一般講演。いろんな方が講師となって、お話をしているのですが、今月はその役を私に任せられています。
お題は「子育て支援で子どもが増えるの?」。何だか訳が分からないかもしれませんね。今の日本は少子化社会。この先さらに子どもの数が減り、成り立たなくなってくる。その原因となっている産みづらさ、育てづらさを解消するために様々な子育て支援が取り組まれているというのに、それでも子どもが増えない??
そもそも子育て支援とは何? 少子化対策とはどう違うの? そんな疑問に対して、病児保育に関わってきた私の経験から、少し考えてみたいと思っています。
先ほどセミナーで使うスライドができあがりました。少子化とともに進んでいる高齢化、そして人口減少。日本人が感じている生きづらさのこと。それらの背景やこれからの見通し。そして解決策・・いろんなことに触れてみたいと思い、資料を作っていました。その結果・・スライドは60枚ほどに。
1時間の持ち時間(後半は質問に答えたりする交流会にしたいそうです)で、それらを全部お見せし、お話しするのは可能かな。消化不良にならないか、今から心配しています。
明日は夕方6時半から、県立看護大学で開催されます。お近くで、ご興味のある方はどうぞご参加下さい。入場は無料です。
投稿者 tsukada : 23:59
2011年07月18日
なでしこジャパン世界一!
女子サッカーワールドカップで、日本が強豪アメリカを下して優勝しました! これまで勝ったことのない相手。強豪どころか、絶対的な存在でした。
今朝早くからの試合・・やっぱり目が覚めて、途中からでしたがテレビで観戦しました。そして釘付け。
試合の経過と結果はほとんどの方がご存知でしょう。アメリカはやはり強かった。ずっと押されていたけれど、前半は何とか抑えていました。後半で相手に1点入れられると、ちゃんと取り返し、引き分けに持っていく。延長戦でも1点を奪われると、すぐにまた追いつく。
メンタルでは、格下の日本から思うように点を取ることができないアメリカこそ、次第に追い込まれ、焦りを感じていたかもしれません。
逆に日本は、過去の戦績からはとうてい勝ち目のないアメリカ相手にして、五分の戦いを貫いているという自負が生まれ、余裕を持っていく延長戦にも臨めたのかもしれません。
その証拠に、延長戦が終わったあとのなでしこジャパンには笑顔がありました。体力的にももう限界だったかもしれません。でも笑っている様子からは、平常心を失わず、最後までリラックスしていられるという、本当の意味でのしっかりした「精神力」が備わっていたのでしょう。
この結果から、頑張れば望むことが叶えられるという人がいますが、ちょっと違うと思います。明確な目標をもち、そのために何をしなければいけないかが分かり、それを着実に実行し、身につけるというプロセスがしっかりしていなければいけません。
そしてそれがきちんとできた時に、選手にも監督にも笑顔が生まれ、その笑顔が戦いの結果を生み出してくれる・・そんな気がします。
東北大震災で被災された方がたに、ただ頑張って下さいとしか言えない私がいます。そうではなく、何をどのように頑張ればいいのか、その先はどうなっているのか、などなど、中身のある話をしてあげたいですね。そうすれば被災者も自分の力で立ち上がり、前に進んでいけることでしょう。
どうでも良いことですが・・今日はサッカー日本代表のユニフォームをまねて、こんな靴したを履いて過ごしました。私からの感謝の気持ちが伝わりましたでしょうか。
投稿者 tsukada : 20:52
海の日
投稿者 tsukada : 12:29
2011年07月17日
かわいそうな人
菅総理は思いついたらすぐに行動しないと気が済まないようです。自分の気持ちや思いを自身の心の中で確かめたり、より良いものになるよう周囲と意見交換などしながら調整していくなどということができないようですね。
それは今日の毎日新聞の、海江田経産相へのインタビュー記事を読んでの感想です。
先日(13日)菅総理は突然記者会見をし、日本はこれから原発に頼らなくてもすむ社会を目指すと高らかに宣言?しました。その行為があまりに浅はかなので、論評にもあたいしないと思ってこの院長ブログにも取り上げていませんでした。
海江田氏はインタビューの中で、総理からは40〜50分前に電話連絡があったと話しています。日本のエネルギー政策を大転換しようという趣旨の記者会見です。それなりに内閣や政府の中で議論をし、作り上げた方針なのかとも思ったのですが・・そうではありませんでした。
似た光景を思い出しました。総理が浜岡原発を停止させると記者会見した時、それを中部電力社長に伝えたのが、やはり記者会見の数十分前だったことです。電話一本ということも同じでした。
困った方です。あなたは確かに今は総理大臣の肩書きを持っています。でも自分がこの国の全てを決められると思っているのなら、大いなる間違いと言わざるをえません。
日本は議員内閣制。国民が国会議員を選び、その議員たちが首相をえらびます。間接民主制と言われる日本の総理大臣は、最初から足かせをはいているのであり、何をしても許されるという訳ではありません。
自分の発する言葉は総理大臣としての発言。100%公人としてのものであり、個人として思うことを言っても全て公的なものになります。わざわざ記者を集めて会見するのですから、私的な発言ではありえません。
翌日になって事態の重大さに気づいたのか、あれは個人としての発言だとか、希望を話しただけだとか、本人も周りも火消しに走っている様は、見苦しいです。だったら最初から記者会見しなければいい。
それにしても、こんな大切な内容を重要な関係者へも電話連絡で済ませるということが、よく分かりません。もう誰も信用していないということなのでしょうか。
こんなことばかりしているから、ますます信用されなくなり、頼られなくなる・・総理大臣としても、個人としてもかわいそうな方です。
投稿者 tsukada : 23:59
2011年07月16日
今週の感染症情報
○マイコプラズマ
△水ぼうそう
△ヘルパンギーナ
△溶連菌感染症
△胃腸炎
△プール熱(咽頭結膜熱)
△りんご病
△手足口病
×おたふく↓
×麻疹
×風疹
-------------
梅雨明けから1週間ほどがたち、連日暑い日が続いています。
当院では経験していませんが、熱中症が各地で発生中。
引き続き十分にご注意下さい。
大きな流行を起こしている感染症は今はありません。
夏かぜが少しずつ増加中。
全国的にはヘルパンギーナが大きな流行のようで、今後当地でも増えてくることでしょう。
今週はおたふくかぜの新規発生は当院ではありませんでした。
暑い日が続くと食中毒の発生も心配です。
食品の衛生管理にも注意をしていて下さい。
投稿者 tsukada : 12:59
2011年07月15日
なでしこジャパン
いつの間にこんなに強くなったのでしょう。女子サッカーワールドカップで日本が決勝進出を決めました。
昨日のスウェーデンとの試合は3−1で勝利。たまたま(?)テレビの中継を見てしまいましたが、途中からは危な気なく、余裕をすらあるようにも見えました。
なでしこジャパンと呼ばれている日本女子チーム・・ずいぶんしっかりとした実力があるようです。何人かは海外のチームで活躍しているのだとか。幸運だけで勝ち進んできた訳ではないようです。
決勝はアメリカとの対戦。これまで日本は勝ったことがないそうですが、今のなでしこの実力と勢いからは、良い試合になることを期待してもいいかもしれません。
その決勝戦は来週月曜日の未明。この日は祝日なので、安心してテレビ観戦できそうです。
投稿者 tsukada : 23:59
2011年07月13日
高校で講義
今日も暑かったですね。各地で熱中症の患者さんが多数でていますし、命を落とされた方もおられるようです。どうぞ十分にお気をつけ下さい。
私は今日は高校で性教育の講義をしてきました。その内容はともかく、暑さに慣れていない私にとっては命がけ?の挑戦でしたm(._.)m
もちろん今こうしてブログを書いているわけですから、無事だったのですが・・思ったほどではありませんでした。
武道場がその会場でしたが、体育館の2階にあり、けっこう風が通り抜けていました。学校の周囲は田んぼ。入ってくる風も、やはり涼しかったようです。
それでも暑い会場で、生徒さんは1時間の講義をキチンと聞いてくれました。最後には私の弾き語りの歌にもお付き合いいただき、お疲れさまでした。
何で小児科医が歌い出すんだ、と思ったかも。そして、きっと体感温度を下げたことでしょう!(◎_◎;)
投稿者 tsukada : 23:59
2011年07月12日
明日は講義
明日は市内のある高校で「性教育」の講義が予定されています。昨年来、同様の講義をいくつかの高校で行っていますが、好評?なのか、また依頼を受けました。
頼まれるとイヤとはいえない性格。私でよければ、と二つ返事でOKしました。今日は以前の講義を見返しながら、明日のスライドを作成していました。(お尻に火がつかないと始めない性格なので)
でも受けて良かったかな、と思うことが一つあります。天候です。これまでの講義もだいたい体育館で行っていました。季節は夏。プロジェクターを使うために、暗幕で締め切りました。熱中症が心配になるほど。
冷房になれている私もそうですが、生徒さんたちも大丈夫でしょうか。きっと頑張って聞いて下さるのでしょうから。せめてきちんと内容のあるものにしたいと思っています。
明日は午後から出かけてきます。その前日に準備をしながら、少々緊張している院長です。明日はどうぞよろしく!
投稿者 tsukada : 22:56
2011年07月11日
原発新基準は何のため?
原発のストレス試験について、政府としての統一見解が今日きまりました。その内容を考える前に、手順がヘン! その目的、意味することも分からずに先にぶち上げるなんて、政治に責任ある人(人たち)のすることではないでしょう。
やっぱり菅首相の思いつき?ひらめき?だったですね。自分の発する言葉に責任を持たないなんて、先日やめた復興担当の大臣と同じレベルなのでは。
今日決まったという新基準も、その内容は全く決まっていません。どんな試験内容になるのか、それぞれがどの程度のストレスになるのか、といった内容はとても重要です。内容次第では「OK」か「NG」か、真逆の結果がでるわけです。
これまで日本の原子力行政は「原発は絶対に安全だ」「重大事故は起こりえない」を前提にものごとが進んできました。その結果、原発のもつ様々な問題が表面にでず、改善すべき事が改善されず、今回の重大事故をおこすに至っています。
そんな困った政治・行政・業者のあり方が変わっていない中で、形の上で新しくストレス試験を行おうとしても、その結果を恣意的にゆがめることも起こりうるのではないか。私を含めて多くの国民が、疑惑の目で見ています。
総理の発案したテストが、その内容や手順次第では、実は重大な問題をもつ原発であっても、そうではなく優良な原発だと結論づけることができてしまいそう。そうならないためには、新基準の内容は大きな問題であり、さらにそれを当事者に任せるのではなく、中立な専門機関(できれば国際的な専門機関・・例えばIAEA)に依頼して行うことが必要です。
今日は政府の統一見解がでたということですが、首相の意にそったものを政府内部で用意しただけのようです。内容はこれから作るというのですから、いったいどんなものができてくるか、心配です。
今日の統一見解にもおかしなことがあります。2段階に分けて行うのだそうです。報道によれば・・
安全評価は、〈1〉定期検査で停止中の原発の運転再開を判断する1次評価〈2〉運転中の原発の継続・中止を判断する総合的な2次評価―の2段階で行う。
時間的にはまず先に「1次評価」を行い、その後「2次評価」をする。ということは、原発の運転再開が優先されるということです。
政府は、これは国民がより安心できるようにするために行うものだと言っています。でも本当にそう? そうであれば、一番危険なのは、今稼働している原発でしょう。止まっている原発も全く問題がないわけではありませんが、巨大地震や大津波といった自然災害や、テロの攻撃、飛行機の衝突といった重大事故などに見舞われて、想定外のトラブルをおこしてしまう可能性があるのは、まさに今運転中の原発です。
国民の命を守るために、さらに新しい基準を作って試験をするというのであれば、それを緊急にやってほしい原発は、よりリスクの高いものから行わなければいけません。それなのに・・定期点検が終わった原発から行うってことは、やっぱり原発を使い続けることが大前提なのだと考えざるをえません。
こんな邪(よこしま)な考えが基本にあるのなら、これからどんな内容が作られようとも、やはり信用に値するものはできてこない・・そんな気がします。
やっぱり日本の全ての原発が止まる日は近いのかも。もしかしたら・・菅総理はそれを狙っている?? 意図してはいなくても、結果として脱原発に貢献した総理として歴史に名を刻むことになるかもしれません。
投稿者 tsukada : 22:33
2011年07月10日
梅雨明けの日曜
新潟県も昨日、梅雨が開けました。例年より15日も早いのだそうです。
今朝は早くに目が覚め、愛犬と散歩に出かけましたが・・まだ6時というのに、もう暑い日差しでした。もう夏なんだと、改めて実感したところです。
まだ地面は暑くなっていなかったと思います。もう少し時間がたつと、犬は肉球をやけどすることでしょう。短足のコーギーは、お腹が地面のすぐ上なので、余計に熱中症になりやすいようです。
今年の夏は、人間だけではなく、ペットにとっても生活しづらい環境になることでしょう。気をつけなくては。
高田公園のお堀は、もうハスの葉でおおわれていました。ハスにとっては、この暑さはさぞ嬉しいのでしょうね。気の早いハスが、もう花を開かせていました。それを見て、やっぱりもう夏何だと感じました。
今日も各地で熱中症の患者さんがでていらようです。秋になるまで、体調管理には十分気をつけていて下さい。
投稿者 tsukada : 14:52
2011年07月09日
95%の恐怖
当地(新潟県)は東北電力管内にあります。東京電力よりも電力事情は逼迫しているそうです。
会社からは毎日「電力予測」が出されています。毎朝それをチェックし、院内にも掲示をしています。もしもかなり「やばい」状態になっているのであれば、当院では自家発電を稼働させるように、いつでも準備を整えています。
当院が商業電力の一部を自家発電に変えても、量的には多いとはいえません。でもみんなで節電を強力に行い、計画停電が実施されないように協力したいと思いますし、出来る限りのするのが努めだと考えています。
もう1つ目的があります。万一の停電に備えることです。急に計画停電が行われるかもしれませんし、停電事故がおきてしまうかもしれません。
電力を安定して供給するには、多少の余裕が必要だそうです。供給量に対して使用量が95%以上になるとそうとう逼迫した状態になり、100%以上になると、いつ停電事故がおきても不思議ではないようです。(瞬間的には105%くらいまでは耐えられるとも聞きましたが、とてに不安定であることにはかわりありません)
今朝チェックした電力予報は「87.8%」でした(供給力1010万kWに対して最大電力1150万kW)でした。昨日よりは余裕があるようですし、今日は土曜日。工場がお休みなるなど、電力事情は余裕があると思っていました。
でも先ほど使用状況を東北電力のHPでチェックしましたが、そうではありませんでした。11時37分に「95.3%」に更新されていました(1175万kWに対して1120万kW)。この数字はそうとうまずいことを意味しています。もう少し電気が使われたり、何かのトラブルで供給量が落ちてしまえば、大停電になる危険性があるということです。
実際には停電はおきていません。でも、実際の使用量のピークは1116万kW(95.0%、午後2時台)だったので、けっこう緊迫した状況になっていました。
でも、そんなこととは知らず、普通に仕事をしていました(午後は休診なので、医院としての電気使用量は多くはありませんが)。振り返って、何事もなくて良かったと思うと同時に、こういった情報が必要としているその時にすぐに伝えられていないことに対して不安を感じました。
さらに今はまだ夏の入り口。新潟県を含む北陸地方では今日梅雨明けしました。東北地方はしばらくしてから梅雨があけ、エアコンなどの電力使用量はさらに増えることが十分予想されます。
今日でさえ綱渡りなのに、この夏はいったいどうなってしまうのか。そう考えたら、ますます暑くなってきました。
投稿者 tsukada : 21:47
今週の感染症情報
○マイコプラズマ
△おたふく↑
△溶連菌感染症
△胃腸炎↓
△水ぼうそう
△ヘルパンギーナ
△プール熱(咽頭結膜熱)
×りんご病
×手足口病
×インフルエンザ
×麻疹
×風疹
-------------
7月に入って、いわゆる「夏かぜ」が増加。
最も多いものは、単に熱がでるだけで、1~2日で治まっていく軽い感染症。
おそらく何らかの複数のウイルスがおこしているのでしょう。
原因ウイルスが明らかになっている「夏かぜ」が3つあります。
そのうち「ヘルパンギーナ」は全国でそうとう発生しているようで、当地でも少しずつ発生。
(熱と口の中の痛みがありますが、数日で自然に治ります)
「プール熱(咽頭結膜熱)」は高熱、強い咽頭痛、目やにがあり、重症感のある感染症です。
「手足口病」は当院では今週は見かけませんでした。
気温がとても高く、過ごしにくくなっています。
熱中症もずいぶんと発生しているとのこと。
十分に注意していて下さい。
投稿者 tsukada : 21:06
2011年07月08日
「夏かぜ」注意報
今日も暑い一日でした。当地の最高気温は35近く。ほとんど真夏日を超えて猛暑日になっていました。
子どもたちの感染症も暑さに伴って変化してきました。冬の感染症の代表であるインフルエンザはすでに先月末で終息。感染性胃腸炎もほとんど見かけなくなっています。
代わりに増えているのが、いわゆる夏風邪。各種ウイルスによる感染症ですが、中でもヘルパンギーナが目立ちます。
私自身の診療からもヘルパンギーナの増加は実感していますが、もう一つ「情報源」があります。それはこのホームページへのアクセスです。
HPのサーバをおいている会社から前日のアクセス数を毎朝集計して報告されるのですが、今週はこれまでの1.5倍ほどに急増(平日は1日に約2万ページが閲覧されますが、今週は3万を超える日もでています)。中でも「ヘルパンギーナ」をキーワードとしてこのHPにたどりつく方がとても多くなりました。
グーグルで「ヘルパンギーナ」を検索してみると、このHPが2番目にヒットします。1位は公的な機関のHPですので、民間としてはあまたたくさんあるHPの中ではトップになります。嬉しいですね。
それは別として、その時々に日本中でどんな感染症がはやっていたり、話題になっているかということも、日々のデータから感じ取っています。
他にも手足口病、プール熱(咽頭結膜熱)などの夏かぜもさらに増えていくことでしょう。いろんな所にアンテナを張って、注視続けていきたいと思います。
投稿者 tsukada : 23:59
2011年07月07日
七夕の朝の嬉しいできごと
当院に併設しているわたぼうし病児保育室は先月で開設10周年を迎えました。それを記念して開かれた「わたぼうし広場」の楽しい様子は、この院長ブログでも紹介させていただきました。
数社のメディアの方も取材に来られていて、広場が終わったあとも私や保育士たちにいろいろインタビューをされていました。ある新聞記者の方はその後も継続して取材されていましたが、今日それが記事となり、新聞紙面に掲載されました。
当地の地方新聞である「新潟日報」がそれ。「働く親支え続けて10年」というタイトルの記事です。保育の場面をカラー写真で紹介しながら、これまでの歴史や、そもそもの必要性、今の利用状況などにも簡潔に記しています。
先日、在宅医療を受けているお子さんを一時預かりしたエピソードにも触れていて、これからの新しい方向性について言及しています。
全文はこのHPのトップページからリンクしてあります。どうぞお読み下さい。
こんなふうに大きく取り上げていただくと、私たちのこれまでの歩みを意味あるものとして再確認することができます。そして、これからももっと子どもたちと親御さんのために頑張って行こうという意欲も湧いてきます。
保育士にとってもとても良い励ましになったと思います。ありがとうございました。
七夕の朝に目にした、とても嬉しい記事を紹介いたしました。
投稿者 tsukada : 23:59
七夕の夜
今日は七夕。いろんな願いごとの書かれた短冊が、日本中で飾られていることでしょう。
当院でも医院の玄関と、病児保育室の中に笹をおき、子どもたちの書いた短冊を下げてもらいました。みんなの願いが叶うといいですね。
でも今夜は雨。夜空に彦星と織姫が出会う様子は見れません。残念ですね。
そうしたら、願いごとは叶えてもらえない? 今年の夏は、子どもたちにはガッカリなのかな。
代わりに親御さんには頑張ってもらいましょう。子どもたちの願いが実現するようにしてあげて下さい。・・クリスマスの時のように(^_−)−☆
投稿者 tsukada : 23:50
2011年07月06日
これで脱原発は早くなりました
トンチンカンな大臣が辞めて行ったと思ったら、またまたトンチンカンな大臣が。それも総理大臣でした。
菅首相は、原発について新たなルールをこれから作る、まずはストレステスト(耐性試験)をして、合格したら再稼働させるのだと。
考え方としては間違いではないでしょう。これまでの安全基準では不完全、不十分だということはすでに共通認識になっています。でも・・国が新たな基準で安全対策を求め、それが満足されたから「安全宣言」が出されました。そして、担当大臣が現地に言って自治体の町に頭を下げて頼んでいたけど、あれは何だったの?
さっそく知事は、新基準で合格するまでは再稼働はないと明言。町長は「小馬鹿にされた」と不快感を表していました。担当大臣は徒労に終わったことをどう感じたことでしょう。
再稼働に積極的に賛成するつもりはありませんが、やめるにせよ、再稼働させるにせよ、きちんとしたルールがなければ混乱する一方です。今日の首相が本気で言っているのなら、何で今なの? もっと早い時期にその方針を示すべきでした。
やっぱり菅総理大臣は思いつきで動いているだけ。こんなことをしていると、ますます国民からの信頼を失います。そして確実に言えることは・・日本の「脱原発」が早く達成されることになるでしょう。首相が何を望んでいるのかとは関係なく。
投稿者 tsukada : 23:59
2011年07月05日
本当に辞任すべきは誰?
震災復興担当の大臣が辞任しました。地震の言動によって引き起こされた波紋があまりに大きかったことに気付いたのでしょう。
その言動については、私も昨日の「院長ブログ」で触れました。思うにまかせて書いたのですが、そのわずか半日後に辞任になりました。何だか肩すかしにあったような気持ちになります。それとも、もう少しおだやかに書いた方が良かったかな。(まさか私の拙文を読んで辞める気持ちになったというわけではないでしょうが)
震災復興の責任者が、震災復興に努力している人たちに冷水を浴びせかけるなんて、あってはならないこと。大臣で居続ける資格はなかったですし、もし居座っていても復興の妨げになるだけでした。辞任は当然でしょう。
でも、また新しい方が大臣になっても何をするかが問題です。基本的には実質的に辞任を表明している総理大臣のもとで、誰が大臣になっても被災地に希望をもたらすとは思えません。
辞任会見で大臣は「相変わらず嫌いな与野党だ」と言っていましたね。真意はよく分かりませんが、もし不毛の政局を批判しているのであれば、一国会議員、あるいは与党の政治家としてやれることをしっかりやってほしい。
もちろんその1つは菅首相の早期の辞任です。自分だけさっさと辞めないで、一緒に辞める方策を考えてくれれば、これほど復興に資することはなかったでしょう。歯に衣着せぬ物言いが彼の特徴のようですから、最後にその能力を十二分に発揮して欲しかったです。
投稿者 tsukada : 21:25
2011年07月04日
勘違い大臣
トンチンカンな大臣がまた出ました。人の気持ちが分からないのか、話をするたびに相手の神経を逆なでするようです。
菅内閣のもとで新たに作られた震災復興担当大臣です。震災の現地に行き、県知事や市町村長に会った席での言動が、昨日から大きな問題になっています。
ネットのニュースや新聞などを読む限りでは、ずいぶんと乱暴な言い回しです。普通の人格を持っている方だとはとても思えません。ただし、文字にするとことでニュアンスが変わったり、真意が伝わらないこともあります。
本人も言っていたように、ちゃんと映像で彼の言動を確認する必要があると思いました。テレビのニュースで映像とともに音声もできるだけ聞こうと思い、夕方からニュースを何本も見るようにしました。
しだいにこの大臣の顔を見たり、声を聞いたりすること自体に嫌悪感を覚えるようになりましたが、それもガマンして、できるだけ彼の真意を知るように努めましたが、やはり無理でした。
なんであんな失礼な口調になり、態度になってしまうのだろう。被災した県の知事に対して、日頃の苦労をねぎらう気持ちが全く感じられません。
知事は県民の代表です。県知事に向かっての言動は、すなわち県民への意思表示につながります。たとえ個人的に嫌だと思っても、それは公人としての知事に対してぶつけるのは筋違いです。
知事に対する不適切な言動は県民全体に不愉快な気持ちを起こさせてしまうでしょう。マスコミが取材し、地元が大いに関心を持っているわけですから、大臣の一挙手一投足が県民に、そして全国民に伝えられることに考えがいたらないのでしょうか。
大臣は、ある知事が応接室に数分待たせたことに不愉快な感情をいだき、握手も拒否。テレビのカメラも前にして、知事に説教を始めました。
「先にいるのが筋だろう。お迎えするのがね。分からん。俺、大臣室にいる時は立って(来客を)お迎えするよ。(中略)今、(知事が)後から入ってきたけど、お客さんが来る時は自分が入ってからお客さん呼べ。いいか、長幼の序が分かっている自衛隊なら、そんなことやるぞ。分かった?(報道陣に)今の最後の言葉オフレコです。いいですか?いいですか?はい。書いたら、もうその社は終わりだから」
自分で言ってしまいましたね、自分は「お客さん」だと。東京からわざわざ来てやった自分に対して礼を欠いていると怒っているわけです。
現地の御用聞きをすると言ったのは自身だったのでは。大臣就任のあいさつでは、震災復興よそ目に政局争いをしている政治に嫌気がさして「民主も自民も公明もみんな嫌いだ」と言ったけれど、あれはなんだったのでしょう。
九州の出身だから言葉が荒っぽいと記者には言い訳していたけれど、そんなのが通用するの? 次は九州の人を怒らせたんじゃない? 言うことこと欠いたのか、B型だからこんな人間なんだとか。B型がどうだっていうの? 私もB型なんだけど、一緒にされたら迷惑です!!
「長幼の序」って、こんな時に使うんですね。まあ年寄りなんだから、後先を考えず、配慮のない言動しても、許してやれってことなんでしょう。便利な言葉です。
長く生きてきたんだから、少しは人の心の痛みが分かるようになってくれなくちゃ。それができる方であるば、若い人たちも自然と「長幼の序」の気持ちで接することができるでしょう。
他人にきちんとしてもらいたかった自分からきちんとしましょう。模範を示すことが、人生の先輩のするべきことだと思います。
おっと・・辞めずにすむためなら、本心ではなくてもすぐにでも辞めるようなそぶりを見せることができる総理大臣が選んだ大臣なのだから、そんなモラルを求めてはいけないのでしょうね。
こんな人もいるのだということを教えてくれたという意味では、「世間知らず」の私たちにはいい勉強になったのかもしれません・・反面教師ですが。
投稿者 tsukada : 23:16
上越市議会の意見書
先日紹介した当市の原発縮小を求める意見書は、県内では初めてであり、全国でもほとんどトップのものでしょう。これだけ早くきちんとまとめることができたのは、中心になった市議の精力的な活動によるところが大きかったようです。
さらに、その内容もよく練り上げられています。原発のもつ問題点をきちんととらえ、最終的には縮小(実質的には廃止)を。そして代替可能なエネルギーの普及にも言及しています。
このたびその全文を読むことができました。なかなかしっかり書けています。地方自治体の議会が作ったとは思えないような内容です。
長くなりますが、ぜひご一読下さい。
『原子力発電所の段階的縮小と再生可能エネルギーへの転換・促進を求める意見書』
去る3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)は、国内最大のマグニチュード9.0という超巨大地震とそれに伴う巨大津波により2万数千人の人命が奪われるなど、東北地方の太平洋沿岸部を中心に壊滅的で甚大な災禍をもたらしました。
加えて、東京電力(株)の福島第一原子力発電所では、地震と津波の直撃を受け、原子炉が緊急停止したものの、絶対に有りえないとされた全交流電源喪失(ステーション・ブラックアウト)に陥り、炉心等の冷却システムが機能しなくなった結果、1号機から3号機で核燃料が溶け落ちる炉心溶融(メルトダウン)が起こりました。
そして、1号機から4号機までが次々と水素爆発を起こし、損傷した原子炉等から多量の放射性物質を外部へ放出し続けるという国際原子力事故評価尺度で最悪の「レベル7」の過酷事故に至りました。
その結果、原発周辺30km圏内をはじめとして陸海を問わず広範囲に放射能汚染が引き起こされ、多くの人々が避難を余儀なくされ生活や生産の場を根こそぎ奪われました。また、避難区域以外の人々にとっても、農水産物等に大きな被害がもたらされるとともに、子どもたちの健康をはじめ、不安な毎日が続いています。そして原発事故の現状や放射能の特性を考えると、いつになったら元の生活に戻れるのかわからず、希望の持てない状況にあります。
このように天災である地震や津波に加えて人災である原発事故が追い打ちをかける未曾有の複合大災害は、「原発震災」と言われ、専門家によって長らくその危険性が強く指摘されてきました。しかし、ついに国や電力会社はその指摘を安全対策に生かすことなく、破局的な大災害に突き進んでしまいました。これまでの原子力に対する安全神話は、それを作り出してきた体制とともに完全に崩壊したと言えます。
したがって、今回の原発事故を真に教訓化するとすれば、地震や津波が集中する地域特性の我が国にあって原発がある限り原発震災は常に隣り合わせの危険にあること、ひとたび過酷事故が起これば取り返しのつかない事態に陥る放射能特性を持つこと、また、解決策の見いだせない放射性廃棄物の処分問題やトータルとしての原子力発電のコスト高等、無限のリスクを抱えていることを改めて冷静に考えることであります。そして、省エネルギーの努力や再生可能エネルギーを飛躍的に増加させることを通して速やかにエネルギー政策の転換を図ること以外にありません。
また、上越市はこの間、世界最大の柏崎刈羽原子力発電所の立地隣接市として、国の原子力防災指針が示す原発から半径約8~10km圏の外側ではありますが、独自の「原子力災害対策」を策定して自主的、意識的に取り組んできました。今回の事故は、防災指針における国の認識の甘さを浮き彫りにしたものと言えますが、同時に当市の取組の意義を確認し更なる対策強化を促すものとなりました。このような立場から、改めて今回の原発事故及び既存の原子力災害対策に対する深い憂慮の念を覚えるものです。
よって、政府並びに国会におかれては、下記の事項を実現されるよう強く要望します。
記
1 国民の安全・安心を回復するために、福島第一原発事故に係る放射能汚染の徹底した調査・評価と正確で迅速な情報開示を行うとともに、一刻も早い原発事故の収束を図ること。
2 原子力発電に依存してきた従来のエネルギー政策を抜本的に見直し、効果的なエネルギー消費の削減策を立てるとともに、太陽光、風力、地熱などの再生可能エネルギーを基幹エネルギーとして位置付け、エネルギー源の速やかな転換を図ること。
3 原子力発電所の新たな建設計画は凍結し、既存の原子力発電所についても運転の計画的停止など段階的縮小を進めること。
4 原子力発電所の安全・安心を確保するために、「原子力安全神話」という虚構をもたらした推進体制・体質をはじめとする今回の事故原因の徹底した調査・検証を踏まえ、全面的な公開性の下に地震・津波対策などに関する抜本的な安全対策を講じること。
5 今回の事故対応の徹底した調査・検証を踏まえ、EPZの範囲拡大等を含む原子力防災指針等の抜本的な見直しを行い、危険な原子力災害から国民の命とくらしを守る対策の強化・充実を図ること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。
平成23年6月24日 上越市議会
投稿者 tsukada : 15:11
2011年07月02日
今週の感染症情報
○マイコプラズマ
△胃腸炎↓
△水ぼうそう
△溶連菌感染症↓
△おたふく
△手足口病
×インフルエンザ↓
×麻疹
×風疹
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インフルエンザの発生数は今週はやっとゼロ。
1月から始まっていた流行が、ほぼ半年ぶりに終息しました。
一年の半分も流行し続けていたと思うと、インフルエンザはやはり「風邪の王様」。
侮れません。
あと数か月すると予防接種が始まり、そしてまた次に流行シーズンに入っていきます。
しばしのお休みです。
胃腸炎も引き続き少数の発生に。
水ぼうそう(水痘)、溶連菌感染症、おたふくかぜも少なめでした。
暑くなり、いわゆる「夏かぜ」が目立つようになりました。
手足口病はその1つ。
これからヘルパンギーナやプール熱(咽頭結膜熱)も発生するかもしれません。
蒸し暑い日が続きます。
熱中症にはくれぐれもご注意下さい。
投稿者 tsukada : 17:14
クールに節電を
どこかの知事が「エアコン止めれば原発はいらない」とか、「家庭のエアコンで節電すれば中小企業は節電しなくていい」などと言っているようですが、どうなんでしょうか。
誰も好き好んで世界一高い電気をムダに使っているわけではないでしょう。節電は環境問題以上に、まず家計問題を助けることは承知しています。
電気の使い方にもっと工夫が必要だとは思いますが、必要があるからエアコンを使っています。エアコンを悪だと言わんばかりの主張には疑問を感じます。むしろ節電は必要ないと言い切ってしまうことの方が、はるかに問題が大きいのではないかと思います。
この知事はいつもこんな言い方をします。物事を単純に割り切り、一方を悪だとし、それを攻撃することにより、自分の考えの正統性をみんなに訴える。自分には正義があり、自分に反対するのはそれ自体が悪である、と。
でも物事にはいろんな側面があるものです。単純に白か黒かを決められないことは多いし、その意味するものも、立場や見方でずいぶんと変わってきます。
社会が進み、複雑になってくると余計に、その傾向は強くなるもの。一方だけが正しくて、他方が完全に間違っているということは、むしろ少数なのではないかと思います。
節電を強要されるのは面白いことではありません。でも電力事情が逼迫していることは事実です。これを機会に、これまでの電気使いたい放題の社会から、必要な電気を必要なだけ、停電などを心配することなく十分に使えるようになる社会への転換を果たすことができれば、この社会はより豊かになっていくのだと思います。
行政のトップにあるものには、そんな大きなメッセージを発信してもらいたいのですが・・日本の最高指導者?である総理大臣や、政権を担っているはずのあの党のていたらくを見れば、それはとても難しいことだと実感します。
こんな議論をしていると、もっと「体感温度」が上がりそう。もっとクールに行きましょう。
投稿者 tsukada : 14:44
2011年07月01日
後半スタート
今日から7月。2011年の後半が始まりました・・厳しい環境のもとで。
これから夏本番、暑さもさらに厳しくなっていきます。今は梅雨ですから、湿度も高い。蒸し暑い中では過ごしにくいですし、熱中症の発生も心配です。
すでに6月にもそうとう多くの熱中症患者が出ているそうです。くれぐれも体調管理には注意していて下さい。
加えて節電が強く求められています。エアコン使用も控えて節電に協力したいとは思いますが、「適度な節電」をお願いします。
投稿者 tsukada : 23:59