2011年08月02日
お役所仕事の顛末(てんまつ)
先週は新潟県内が豪雨に襲われ、甚大な被害が出ていました。今週からはまた猛暑です。しばらく厳しい季節が続きます。体調に気をつけてお過ごし下さい。
今回の災害対応をめぐって、あちこちでおかしなことがおきています。新潟県では県内の被害状況を把握するために各市町村から報告を求めて、それを集計しているそうです。上越市でも避難命令が出され、田の冠水や床上浸水なども起きていますが、県のHPには2日間も掲載されていなかったというのです。
報道では、上越市から電話では報告をしたそうです。しかし規定では書面で提出することになっているけれど、市からはFAX送信などをしていなかったために、県ではそのままにしていたそうです。
愚かな話です。一義的には市職員の作業手順の誤りです。定められた方法で・・などと、私たちは公務員の方には常日頃指導を受けていますが、自分でそれを忘れていてはいけません。
でも県の対応も不可解です。電話で報告は受けているし、報道などでも上越市で災害が起きていることは十分に承知しているはず。市町村からの情報だけではなく、県は自分の出先機関からの情報収集のルートも持っています。書面が届いていなければ、上越市に電話を入れて、書面提出を促すことができたはずですし、そうすべきでした。
するべきことをしていないという意味では「無作為の過失」がある、と思えてしまいます。もっともただ単に不親切なだけかもしれませんが。
上越市の担当者もどうしちゃったのでしょう。情報伝達の確認を、部内で確認しあい、共有することもできていなかったのでしょう。県のHPを見ることもしていなかったようですね。お粗末です。
お役所どうしの意思疎通がうまくいっていない様子をみると、やっぱりお役所仕事では心の通った仕事はできないんだな、って実感します。
さらに・・今回の災害対応をめぐって、上越市には重大な落ち度があることが報道されています。その内容はまた別の機会に。
投稿者 tsukada : 2011年08月02日 23:59