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2011年08月09日
もう冬が心配
新潟は今日も猛暑。当然電力使用量は増加し、今日も危険な状況だったようです。当院では一番電気を使用する午後2時台を中心に大型自家発電装置を稼働させ、エアコンの大半を自家発電でまかないました。
この間は商用電力使用を節約。量とすれば数十kWくらいですが、当院の使用量の半分ほどを節電。政府が求める15%をはるかに上回るピークカットを達成したことになります。
さらに・・来院された方々や病児保育室の利用者にとっては通常と変わらない快適な室内環境を提供し続けることができました。私たち職員もいつも通りの職場環境です。なかなかステキなことでしょ。
過度の節電により体調を壊したり、熱中症になったりしないか心配です。「節電熱中症」などという言葉もあちこちで見かけるようになりました。
何かの対策を講じて自家発電を行うことで、多少なりとも節電に協力することができ、なおかつそれでも院内の環境をきちんと良い状態に維持することができる・・自分で言うのも何ですが、なかなかのものです。
猛暑はまだしばらく続くでしょう。でもお盆の期間に入ると事業所はお休みになることが多く危機的な状況は数日で脱出できるでしょう。
東京電力から融通されている電力量も、現在の140万kWから上乗せし200万kWになるそうです。もう少し辛抱すれば、何とかこの夏の電力危機は乗り越えられそうです。
でも冬はまた心配です。東北の冬は寒いので。夏の冷房と同じように暖房にもそうとう多くの電力が使われます。またもや厳しい冬を過ごすことになるかもしれません。
そんな事情も考慮して、当院の暖房システムを見直しているところです。できるだけ電気を使わなくてもいいように。どんな災害やトラブルが襲ってくるか分からないのでエネルギー源を一つに頼らず、多重化しようと。
その中心になるのは「薪」です。薪ボイラーを導入し、電気だけではなく、化石燃料である灯油も使用量を抑えることを計画しています。さらに一つの系統がダウンしても他の系統による暖房が使えるように設計しています。
中核となる薪ボイラーと蓄熱槽はチェコスロバキアの製造元から日本に送られていて、近々当院に納入されることになっています。
代理店を勤める方とも密に連絡を取り合い、当院が目指すものがより良い形で実現するように、そして新しい提案もしていただきながら、具体化を進めています。ちなみにこの代理店の責任者はドイツ人の方で、ヨーロッパでの自然エネルギーに対する先進的な取り組みにも精通しておられ、お話をしている中でいろんなアイディアを出していただいています。
まだ形になっていませんが、当院の節電への取り組みはまだまだ進化していきます! こうご期待。
投稿者 tsukada : 2011年08月09日 23:52