2011年08月29日
印刷屋になりたかった私
先日、地元の新聞社から取材を受けました。当院が発行している「こども通信」についてです。開院の翌月に第1号を発行し、その年は2か月に1回ほどでしたが、翌年からは毎月発行し続けています。今月は248号を数えています。
でも号数からは中途半端ですよね。200号とか300号、あるいはせめて250号といったキリのいい時なら記事にしやすいのに。
実は取材のタイミングは、この新聞社の都合(?)なのです。現在『上越タイムス』として発行されている日刊紙は、その前身から数えて先日1万号に達したのです。それを記念して、同じ紙媒体を使った新聞作りをしている当院に「白羽の矢」があたった、という次第です。
1時間ほどの取材になりました。問われるままにお話をしていったのですが、「こども通信」発行のねらい、その苦労話など、実は私もふだんあまり気にしていないことを思い起こさせていただきました。
子どもたちの病気のことは健康作りなどについて、私なりの情報発信をしようと思ったのがそもそもの目的です。地域の子育てにお役にたてるだろうとも思っていました。またこういった情報発信を通じて、お互いの信頼関係もしっかりしたものになっていくといいなという思いもありました。
当初は苦労しました。開業当初は今とは比べものにならないくらいヒマ! 時間は十分にありましたが、通信をどのように作っていくか、その大きな方針が決まらず、時間がどんどん過ぎ去ってしまいました。それでも何号か作っていくうちに、次第に形が整い、内容も固まってきて、作りやすくなっていきました。
当初は印刷屋さんにお願いしてオフセット印刷で作っていましたが、院内に簡易印刷機を導入して印刷するようになり、それも5年前からはフルカラー印刷へと進化してきました。開院から21年が経ちますが、「こども通信」は医院の歴史とともに歩んできました。
形が決まると作りやすいものです。内容はその時々に大切だと思えることを話題にしています。その結果・・マンネリになっていることは、正直に認めます。どこかで思い切って紙面を変更したほうがいいのでしょうが、でもなかなかできません。
最近は居直っていて、これが「こども通信」なんだと思っています。生涯小児科臨床医をめざしていますが、小児科医をやめるまでは「こども通信」を続けていきたいなと願っています。それまでみなさんにお付き合いいただけるか心配ですが。
当院では他にも紙に印刷したものが多数用意されています。ヘルスレターのシリーズ、薬の説明書、検査の説明などなど。ITが発達し、紙以外のものも情報伝達のために多用されています(このHPやブログもそうです)が、でも基本はやっぱり紙です。
やっぱり紙が好き。印刷大好き。・・そんな院長のことが「上越タイムス」の紙面に載ることでしょう。ちょっと恥ずかしいけど。9月1日付けだそうです。どうぞご覧になってみて下さい。(このHPでも紹介させていただきます)
投稿者 tsukada : 2011年08月29日 21:41