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2011年09月09日
新しい子宮頸がん予防ワクチン
当院でも子宮頸がん予防のための予防接種を行っていますが、これまでの「サーバリックス」というワクチンだけでした。このたび新しく「ガーダシル」というワクチンも使うことができるようになりました。
子宮頸がんなどの原因がヒトパピローマウイルスの感染がきっかけになっているために、あらかじめワクチンを受けて免疫をつけておけば、子宮頸がんになる確率をぐんと減らすことができます。
このウイルスにはいくつものタイプがあり、「サーバリックス」にはそれらのうちでとくに子宮頸がんをおこすタイプに対するワクチンが含まれています。「ガーダシル」はそれらに加えて尖圭コンジローマなどをおこすタイプに対するワクチンも加えられています。
いずれも子宮頸がんの予防効果には差がないようです。どちらのワクチンを使うかは、親御さん、あるいはご本人の希望にそうことができます。
ただし、異なるワクチンを同じ方に使うことはできません(効果が定かではないため)。もしサーバリックスで1回目の接種を受けた方は、2回目、3回目は同じサーバリックスを使っていただきます。逆にガーダシルを使う際には、最初から最後までガーダシルを使います。
接種方法はいずれも3回行いますが、接種間隔が異なります。サーバリックスは1回目のあと、1か月後に2回目、6か月後に3回目を接種します。ガーダシルは1回目のあと、2回目は2か月後になります。3回目は同じ6か月後になります。2回目の接種日が異なりますので、ご注意下さい。
このガーダシルは今月(9月)15日より公費の対象になります。ご希望の方はそれ以降に接種を受けて下さい。
投稿者 tsukada : 2011年09月09日 23:59