2011年12月21日
美しすぎる配管
当院ボイラー棟の内部です。内部には温水を通す配管が縦横に設置されています。
図面を見た時には、これほどになるとは思いませんでした。図の中では一本の線ですが、実際にはがっちりした鉄管が薪ボイラーや蓄熱タンクの周りに作られています。
もし真上から眺めることができれば、これらの配管は図面のように単純に見えるかもしれません。しかし実際には配管は、お互いを避けながら上や下に逃げ、複雑に走っています。まさに3Dの世界です。
中は水なので、配管の高さも問題になります。配管がタンクなどから高すぎると水が流れなくなる可能性があります。温水にするので発生する蒸気を逃がす仕組みも必要です。
システムをさらに拡充するために仕様の変更も繰り返されました。そのたびに配管が新たに加わったり、付け直したりしてきました。複雑さを増すはずです。
実は今もまだ工事は続いています。現在は薪ボイラーの補助にするために灯油ボイラーを設置したり、水道水を温水にする熱交換機を加えたりしています。来春には太陽熱を利用する装置の設置も予定しています。
「美しすぎる配管」・・ボイラー棟に入るたびにそんなふうに感じます。その風景はまだまだ進化していくことでしょう。
それにしても配管工事をされている業者の方々には感心しています。複雑なシステムをきちんと組み立てていく技術力には、職人の巧みな技が隠されていることを知りました。
投稿者 tsukada : 2011年12月21日 16:09