2012年04月24日
ポリオ予防接種が変わります!
ポリオ予防接種がこの秋に大きくかわります。これまでの「経口生ワクチン」は中止になり、かわって注射による「不活化ワクチン」を全面採用します。厚労省の専門部会で決定され、9月から順次実施されるようです。
不活化ワクチンは2種類あります。1つは国産品で、現在使っている三種混合(ジフテリア、破傷風、百日咳)に加えた四種混合ワクチンです。発売は11月くらいになりそうです。三種混合にかわって使用するので、ワクチン接種の回数はそのままですので、もっとも簡単な方法といえます。
もう1つは単独の不活化ワクチンです。フランスの会社が作っている「イモバックス・ポリオ」というワクチンを、正規の医薬品として国内で販売できるように準備をしています。8月中には医療機関に販売し、9月より使用できるようにするそうです。
単独の不活化ワクチンを使うのは、すでに三種混合がすんでいるお子さんなどが対象です。四種混合ワクチンが使えるまでは、三種混合と同時接種で使うこともできます(2つのワクチンを混在して使っていいかどうかは、これから検討するそうです)。
個人輸入で準備した不活化ワクチンを任意接種で受けていた方も多いと思います。そのようなお子さんには、残りの回数(全部で4回接種)を正規品で、法定接種として行うことになります。
さてそれまでの間ですが、まだ生ワクチンは続きます。みなさんが心配している「ワクチン関連まひ」が発症する危険性がゼロではありません(接種を受けた本人だけではなく、その周囲にいる免疫を持たない子どもや大人も)。
そんな副作用を確実に回避したいということでしたら、やはり不活化ワクチンを早めに受けておくことをおすすめします。今はまだ任意接種ですが、どうぞご理解下さい。
投稿者 tsukada : 2012年04月24日 09:13