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2013年03月03日
地吹雪の悲劇
この終末は北海道や東北で暴風雪に。その被害は甚大。北海道では8人が亡くなり、秋田新幹線は雪で脱線しました。
暦は3月なのですが、春はまだ遠いのでしょうか。
雪国の冬は、雪が降り積もるだけでも大変ですが、吹雪くとさらに大変なことになります。降り積もった雪が舞い上がり、地面近くを真っ白に覆います。「地吹雪(じふぶき)」です。
地面のすれすれを覆うので、歩行者は先が見えなくなります。自動車でも普通車は先が見えなくなります。
今回、北海道でおきた事故は、雪だまりに自動車が突っ込んで動けなくなったのがことの発端だったとのことです。
トラック程度の高さになれば、先が見えるようになるようです。これがまた悲劇を生みます。視界がゼロになった運転手はブレーキを踏みますが、トラックはそのまま走ろうとします。簡単に衝突事故が起きてしまします。
トラックから歩行者も見えなくなります。歩行者からも、近づく自動車が見えません。結果は・・悲惨な事故です。
以前勤務していた病院でも同じような事故を経験しました。男性の職員が地吹雪の中を帰宅する途中、国道を横断している時・・トラックに轢かれました。救急隊が病院に搬送してきましたが、すでに心肺停止の状態。
奥さんは病院に勤める看護師さんでした。急患室に呼ばれた彼女の慟哭が、今でも耳から離れません。
彼は走ってくるトラックが見えなかったのでしょう。トラックの運転手は、国道を横断している彼の姿が見えなかったのでしょう。そんな悲劇をもたらしたのは、猛烈な地吹雪でした。
今日は桃の節句。もう春というのに、真冬の猛吹雪がまだ吹き荒れていました。春はまだ遠いのでしょうか。
投稿者 tsukada : 2013年03月03日 19:14