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2013年09月17日

もう一つの台風被害

 昨日は台風18号が日本列島を縦断。各地に大きな被害をもたらしました。被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。また、一日も早い回復を願っています。

 今日の小児科外来は連休明けとあって、とても混み合っていました。9月はあまり感染症など流行は少なく、いわゆる「閑散期」のはずなのですが・・。

 手足口病やヘルパンギーナといった夏風邪も、ピークは過ぎたもののまだ流行中。RSウイルスによる急性細気管支炎は急に多くなりました(以前は冬の感染症だったはずなのですが、最近は夏でも流行がみられます)。

 こういった感染症の子どもたちが多い中で、今日は喘息発作の患者さんも目立っていました。昨日から咳や喘鳴が出て、夜間などに息苦しかったという訴えが主でした。

 喘息は「気象病」とも呼ばれています。気圧の変動や、急な天候の変化がおきるときに発作を起こしやすくなります。春先、梅雨時、そして今からの秋口が「発作をおこしやすい3大シーズン」とも言われています。

 昨日の台風18号の接近に伴う気圧の変化や、大雨・大風に敏感に反応し、気道収縮がおき、喘息発作を発症してしまったのでしょう。

 これは当院だけではないはず。全国で、喘息の子どもたちが発作に悩まされ、つらい夜を過ごしてことでしょう。

 そんな意味で、台風がもたらしてもう一つの被害に、ぜひ喘息発作の発生も加えてほしいと思う次第です。

投稿者 tsukada : 2013年09月17日 23:06