2015年10月19日
有森裕子語録(3) 応援の言葉かけ
前回は「応援に応える」でした。有森さんはその応援の仕方についても話されました。
マラソンをしていて嬉しいのは、多くの沿道の方から声をかけていただくことです。見知らぬ土地で、見知らぬ人たちから応援していただくと元気が出てきます。
日本では「頑張れ!」が多いですね。でも、時によって(人によって?)あまり良い気持ちで受け入れられないかも。「オレは(ワタシは)もう目一杯頑張ってるのに、これ以上頑張らせるのか!?」などと。まさか食ってかかるようなランナーもいないでしょうが。
有森さんは、声援を送っている人が悪いのではなく、そのランナーのコンディションが悪いのだと言っていましたが。
できればランナーの努力を讃える声援を送って欲しいと。「頑張れ」ではなく、「頑張ってる!」など。これならへそ曲がりランナーでも、怒り出すことはないでしょう。
実際にマウイで走っている時に、私にかけてくれた声援は「Nice Run!」が多かったですね。「Good Job!」もありました。英語では自然な表現なんですね。
こういった言葉かけをしてもらえると、自分の今の努力を評価してもらえてるように思います。それは自分という存在の肯定につながります。嬉しくならないはずはありません。
そんな経験は実生活の中ではなかなかありません。こんなところにも、多くの人がマラソンにはまる原因になっているのかもしれませんね。
付け足しですが、有森さんは海外で応援する時に「ファイト!」はNGとおっしゃていました。ファイトは文字通り戦う(闘う)こと。それは意味が違うということです。なるほど、勉強になりました。
写真はエイド近くの歩道です。チョークで楽しい絵などが描かれていますが、ここには「YOU CAN DO IT」という文が。「あなたはやり遂げられるよ」という意味なのでしょう。とっても嬉しくなり、思わず写真に撮りました(私の影が映っています)。
投稿者 tsukada : 2015年10月19日 22:13