2016年10月03日
病児・病後児保育の現状は?
先日の朝日新聞に、『子どもが病気!でも仕事が・・・病児・病後児の保育探し』というレポートが掲載されました。子育てをめぐる問題にしっかり向かい合った優れた記事になっていると思います。
その中にこんな一節があります。「病児・病後児保育施設の利用にあたっては事前登録が必要です。自分の地域にある病児・病後児保育施設の特徴や利用条件を調べたうえで、複数の施設に事前登録できる場合は、そうしておくのがよいでしょう。というのも1日の定員数が、4~10人と少ないため、利用したい施設に必ず空きがあるとはかぎらないからです。」
つまり、形は作られているけれど、定員が少ないので、必要な時に使えないこともあるから注意してね、ということです。
病児保育協議会は「小児科医にとって最高の子育て支援」と言っています。それなのに、定員の少なさから、実際には「いざ」という時に利用できない状況が日常化しています。このレポートの指摘の通りです。
行政的には形が作ってあれば、「子育て支援」をやっていますと議会答弁ができます・・内容は関係なく。それでいいのかな、って疑問に思っています。
当院が「断らない病児保育」をモットーにしていると、ある学会で発表したところ、病児保育協議会の重鎮から、女性の労働力確保に偏っているとの批判的なコメントをいただきました。必要な時に利用できない状況を、正当化するような主張には相容れないものがあります。
以来、当施設は独自の道を進んでいます。全国的には珍しい存在でしょう。同協議会の意向に従う必要はないと思っています。
当院の試みが、人口20万人の地方都市だからできるのかもしれません。東京などの大都市で、こんなモットーが通じないかもしれません。でも、もっと頑張って欲しいな。必要性は高いんだから。
同業者ではありますが(笑)、病児・病後児保育をやっている皆さんがどっちを向いているのか心配をしています。
これでいいのか病児・病後児保育!?
投稿者 tsukada : 2016年10月03日 19:25