2018年01月15日
地域医療貢献奨励賞
先日、私の母校である自治医大の同窓会新潟県人会から表彰を受けました。
そんなものをいただくほどのことはしていないので、まずは驚きました。病院長をしていたり、ドクターヘリに乗っていたり、学術的に優れた成果をだしていたりする卒業生が選ばれるものと思っていましたので、私にはまったく合わない。
そもそも何で私が選ばれたのかも、よく分からなかったので、とりあえずは辞退。でもすぐに誘惑にのり(笑)、ありがたくいただくことにしました。
そして実際にもらってみると・・素直に嬉しく思いました。形式的な(お役所的な?)表彰ではなかったからです。
最大の理由は、長年取り組んできた病児保育についての功績のようです。それなりに力をこめ、作り上げ、育てあげてきました。地域の子育て支援としては、そうとう強力なものができていると思います。
正直にいって、お金もずいぶん注ぎ込みました。行政からの補助がない約8年間は、年間で約2,000万円の赤字。補助がでるようになりましたが、利用者も増加していることから、未だ赤字経営です。(経営者としては失格かな)
でも、地域の子どもたちのために、強い思いをもって力を尽くしてきた病児保育事業・・その取り組みの姿勢は、自治医大建学の精神である「医療の谷間に火を灯す」そのものだという、とても嬉しい言葉も頂戴しました。
表彰を受けたから何か変わるわけではありませんが、でも形になることで、自分の歩んできた道が決して間違いではなかったとますます思えるようになります。これからもこの道をまっすぐに歩んでいこう、そんなふうに気持ちを奮い立たせることもできそうです。
主催者の新潟県人会あてに、とりあえず感謝のメールを書きましたので、紹介いたします。
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新潟県人会の皆さま
先日の県人会にて「地域医療貢献奨励賞」を頂戴いたしました。大変に嬉しく思っています。
義務年限終了後に上越市で小児科医院を開業し、地域の子どもたちのために走ってきました。途中より病児保育を立ち上げ、「断らない」をモットーに、必要な病児の全てを受け入れる方針を貫いてきました。
年間預かり数は3,000人台と、全国有数の病児施設に成長しました。そういったことを評価していただいたものと思います。光栄なことです。
まだまだ十分なことができているわけではないので、今後ともこの地域の小児医療と、病児保育による子育て支援に尽力していこうと、今回の受賞を通してまた新たな気持ちになったところです。
還暦ではありますが、まだ10年、20年と頑張れそうです。受賞していただき、本当にありがとうございました。
なお、当院での見学や研修をご希望の方はいつでも歓迎いたしますので、どうぞご連絡下さい。とくに病児保育の現場で、子育て支援の必要性やその方法を学んでいただくことはとても意味があると思います。
投稿者 tsukada : 2018年01月15日 18:44