2018年09月01日
子育て家庭に朗報
上越市の子育て支援が、さらにまた進歩しました。今日から、小学校入学前までの乳幼児の医療費負担が完全に無料になったのです。
これまでも上越市からは(県の予算を一部使いながら)高校卒業までの間、外来では1回の受診について530円を超える額を助成しています(5回目からは無料。入院も同様の制度があります)。保護者の所得制限はありません。子どもの数による差別もありません(他の自治体ではこれらが残っているところもあります)。
これまでも県内では比較的に進んだ内容なのですが、それがいっそう充実されることになった、というのが今日のニュースです(写真は上越タイムスの記事)。
子育て支援は単に医療費だけではありません。おそらく若い方々の収入の増大がもっとも大切だと思っています。それに加えて、保育園の充実、教育の保障、住環境の整備なども進めていかなければいけないでしょう。
医療費も切実な問題なのだと思います。健診や予防接種の大部分はすでに国や自治体の負担で無料化が整備されつつあります。でも、やっぱり子どもは必ず(!)病気をするもの。ときにはけがもします。
重症な病気にならなくても、かぜ、下痢、湿疹など、軽いものはみんなかかります。一回もかぜをひかないで子ども時代を過ごすことはありません。
子育ての中で病気をすることやけがすることは、当たり前のこととして織り込んでおく必要があります。いつ、どんなことが起きるかが分からないだけです。
病気になった時の受診が受けやすいように整備しておくことは、やはり子育て支援として重要なことになってきます。もちろん受け皿となる小児医療の病院がちゃんと機能していることが前提ですが。
今回のように、経済面でも心配がないということは、とても心強いことになるはずです。そして、市がしっかり子育てを応援してくれているというメッセージを感じ取れるのではないかと思います。
ちなみに、この乳幼児医療費無料化は市長さんが昨年秋の選挙で打ち立てた公約です。いずれそうなるのかな。もしかしたら打ち上げ花火かな・・そんなふうに思っていたら、1年以内に実行に移されました。そのスピード感にも、正直ビックリしています。
先日市長さんとお話する機会があり、小さなお子さんの子育て中の親御さんたちに代わって(?)感謝の言葉を申し述べておきました。市長さんからは、この程度の予算は大丈夫。しっかり子育て支援をしていきます、と心強いお言葉をいただきました。
次は小学生→中学生→高校生と順次拡大していってくれることもお願いしておきました。
当院も、子育て支援のための病児保育に取り組んでいますが、市長さんの熱意を受けて、さらにいっそう力を入れていくことにしましょう。頑張ります!
投稿者 tsukada : 2018年09月01日 14:00