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2019年04月09日

リプライ

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 先日、新潟日報投書欄「窓」に高校生からの投書が掲載されました。「病児保育充実と理解願う」と題された投書です。自らの体験から病児保育はとても大切。でも、それに対する社会の理解がまだ十分に進んでいないという内容です。

 ご自身は保育士を目指し、さらに病児保育を担うようになりたいと希望されています。いずれはそうしたいけれど、今出来ることは何かと考えた時、社会に広く訴えようと考え、投書するに至ったそうです。

 そんな高校生の気持ちが込められた投書を読み、心が温かくなりました。病児保育の必要性を強く訴えてくれていることも嬉しかったです。

 何よりも、若者の立場から、新聞という硬いメディアに能動的に関わっていただいたことがとても嬉しく感じました。

 現代の社会では、もっと簡単に社会に発信できるツールが色々とあります。アメリカの大統領も、ツイッターでチョコっと思ったことを発信しています。手軽ではありますが、深く物事に考えを巡らせることはしていません。

 それに比べても、高校生がしっかりとした考えをもち、きちんとした文章を書き記していることが、とても嬉しいし、頼もしく思えました。

 病児保育に携わっている小児科医として、彼女の気持ちに応えないといけないな。そんな気持ちで投稿しました。

 彼女の期待に添えるよう、これからも病児保育をしっかり担っていきたいと思っています。

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 「必要性の大きい病児保育」
     上越市 塚田次郎(62) 小児科医

 私は病児保育を運営する立場から「病児保育充実と理解願う」を読みました(1日付)。

 病児保育の必要性は高校生の井筒さんの指摘の通り。共働きや片親家庭にとっては、危機管理対策として大きな意味があります。

 残念ながら、そんな時は親が仕事を休んで看病すべきだという意見を聞きます。しかし、子どもの病気は急に始まることが多い一方、大人は急には休めません。そこに病児保育の役割があります。

 その病児保育施設はまだ不足。手軽に利用できる状況にはなっていません。

 高度成長期に「ポストの数ほど保育所を」という運動がありました。さしづめ、今では「小児科医院の数ほど病児保育を」でしょうか。かかりつけの小児科を受診し、必要であればそのまま病児保育を受けることができれば一番いいですね。

 高校生が自分の進路を見定め、さらに今できることは何かを真摯に考え、それを実行している姿に感銘を覚えました。

 ご自身の将来のために、そして社会のために頑張って下さい。

投稿者 tsukada : 2019年04月09日 13:21