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2020年07月08日

深刻な経営問題

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 今日の新潟日報紙面です。新潟市内の病児•病後児保育室が、利用者減になり、経営が立ち行かなくなっているという内容。同じ病児保育室の経営者として、身に迫る思いです。

 病気になった時だけ使う施設ですから、利用数は日によって違います。多い日があり、少ない日もある。そのことは織り込み済みでしたが、新型コロナが発生したあと、利用者が数分の一に激減することは、とても想像していませんでした。

 衛生習慣の徹底から、子どもたちの中で感染症の流行が起きなくなり、その結果病児保育の利用数が少くなったようです。それは子どもたちの健康状態が良くなっているわけですから、小児科医として喜ばしいことと思います。

 しかし、これでは病児保育室を健全に経営できません。このまま利用数の減少が固定するのであれば、保育体制を縮小していくことになります。はっきり言えば、保育士の削減です。

 でも、なかなかそれができません。それは、いずれまた普通の日常が戻ってくるから。そこでは、当たり前のように、子どもたちの中でいろいろな感染症が流行するからです。

 いざという時に備えるのが病児保育の役割。その病児保育室が「いざという時」になっています。

 委託をしている自治体に、これからの病児保育事業を、そして子育て支援をどうして行こうとしているのか、その姿勢が問われていると言えるでしょう。

 当地(上越市)では、議会の委員会で取り上げられ、市としても問題を認識していると答弁しています。その後、副市長からヒアリングを受け、当方からも要望書を提出しました。今後、市としてしっかり取り組んでいくとのお話もいただいています。大いに期待したいと思っているところです。

投稿者 tsukada : 2020年07月08日 14:36