院長ブログ
停電!
昨日夕方のこと。医院は数分間の停電がありました。
医院には患者さんがおらず、病児保育室のお子さんもすでにお迎えが来た後だったので、いたのは職員だけでした。
停電になっても、最低限の診療機能は使えるようにしてあります。まずは2台の中型発電機の起動!
1台は室内灯に直結してあり、稼働と同時に院内の明かりが確保されます。起動は自動ではなく、人が室内からスイッチ操作をします。
今回は私(院長)がそこに駆けつけて、操作しました。計ってはいませんが、おそらく30秒以内には点灯させることができたと思います。
次はもう1台。これは電子カルテの電源網に直結してあります。電子カルテはサーバー、端末PC、ルーター、プリンターなど、すべての電源は専用の電源を使っています。通常は商用電源を用い、いったん大型の無停電電源装置を通して配電しています。
停電時には直結してある発電機を起動させ、スイッチを切り替えて先の無停電電源装置に供給します。このことによって、電子カルテは何事もなかったかのように、普通に稼働できるという仕組みです。
2台目の発電機も動かして、電子カルテも心配なし。次は個々の電気製品を停電対応のために操作しようとしていたところ、停電が終わりになりました。
この間、数分でしょう。長くは感じましたが。
商用電源が安定していることが分かったので、発電機をオフにし、元に戻しました。
日ごろから停電対応の訓練をしているつもりですが、実際に停電になると、焦りますね。それも夕方で暗くなってきていたのでなおさらです。
いざという時を経験したので、私も含めて良い訓練にもなりました。
今回は短時間でしたので、暖房の確保は問題にはなりませんでした。もし長引いてきたら、大型発電機を動かしてエアコンを使えるようにします。また、薪ボイラーも多少の操作をすれば、停電時でも稼働できるようになっています。
冬場は落雷が原因の停電は起きるもの。送電網のトラブルは、今回のように短時間で回復するのでまだいいのですが、災害により長い時間の停電が起きることも想定しておかないといけないですね。
災害に強い診療所を目指して様々な対策をとっています。それが生きるように、日ごろからの備えをハード面もソフト面もしっかりとしておこう。そのことの大切さを改めて考えさせられた停電でした。
ところが、実はハードのトラブル、それもけっこう重要なトラブルがいくつか発覚しました。その内容は後日お話ししますが、気づいて良かったなと思っています。その点でも、「良い停電」だったと言えるでしょう。
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