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院長ブログ

年数が経つと色んなことが起きます

☆停電事故!

今日の午後、医院は突然の停電に見舞われました。
診察途中でしたが、天井の照明が消え、あちこちから無停電装置の警報が鳴り出したのです。

マニュアル通り、直ちに2台の非常電源装置を稼働。
電子カルテに電源供給し、主だった部屋の非常灯をつけ、保冷庫などの電源も確保しました。

ここで停電についての情報が入ってきました。
停電したのは当院だけであり、さらにその一部だということです。
病児保育室も普通に電気がついているし、隔離棟(ワクチンセンター)で行っていたコロナワクチンにも支障が出ていないということでした。

ということは、院内のブレーカーが落ちたということ。
当院は1990年の開設時から増築を繰り返しています。
当初の「本館」も5年後に増築しています(第2診察室、薬局、処置室の半分)。
本館の配電盤を見たところ、メインのブレーカーが落ちていました。
そこでブレーカーをオンにしてみたところ、当初の本館部分は停電が解消。
でも、増築部分が停電のまま。

そこで増築部分のブレーカーを確認しようと思ったのですが・・
その配電盤が見つからず。
そうこうしているうちに業者さんが駆けつけてくれました。
みんなで配電盤の場所を探していたところ、10分ほどで発見。
フタを開けたところ、案の定ここのブレーカーが落ちていました。

それにつながっている配線に異常がないことを確認してもらったあと、そのブレーカーをオンにしてみたところ、全ての停電が解消しました。
この間30分ほど。
診療を続けながらの対応で、あたふたしてしまいましたが、繁忙期ではなく、また日中の明るい時だったので助かりました。
診察をお待たせしてしまった方もおられ、申し訳ありませんでした。

問題はなぜブレーカーが作動したのか?
電気の使い過ぎも、この時はなかったです。
漏電もないよう。
とすると、ブレーカー自体の誤作動、つまり故障である可能性が高いことになります。

下流のブレーカーが作動しただけではなく、上流のブレーカーも同時に作動したこと。
その理由が当初は思い付かなかったのですが、なるほど。
ブレーカーの誤作動であれば、そこから異常な信号が発出し、そのために上流のブレーカーも同時に作動したのでしょう。

ではどうしてブレーカーが誤作動したのか?
答えは使用期間にあるようです。
プレートをみると製造年は96年とあります。
25年もの。
故障しても仕方ないことかもしれません。
おそらく内部は劣化しているのでしょう。
再度のトラブルも十分予想されるので、新しい機器に交換してもらうことにしました。

一緒に、上流のブレーカーも交換を依頼。
こちらは開業当初から使用しているので、31年以上になります。
十分に古いでしょう。

急な停電事故ですが、大事に至らずに良かったです。
ブレーカーが誤作動にとどまらず本格的な故障であれば、業者さんに工事をしてもらわないと復旧しません。
診療に大きな影響を与えたことでしょう。

また、非常電源装置を稼働させることで、停電時の対応もほぼ完全に実行できました。
主だった電子機器に設置してある非常電源装置も、みな有効に働きました。
そんなことも確認できたのは、今回のトラブルの成果(?)とも言えそうです。

いやいや、色んなことが起きるものです。
施設、設備のトラブルも、きっとまだこれから続くことでしょうね。
それ以外にも・・
院長も同じ年数働いているので、劣化が始まっているかも。
覚悟しておかないといけないかも(苦笑)。