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院長ブログ

セミの抜け殻から漢方薬

今朝、庭と畑の水やりをしようとしたら、セミの抜け殻を見つけました。玄関付近の杭に、並んで2匹分。いかにも夏!です。

きっと大地の中から仲良く顔を出し、ここから空に飛び出していったのでしょうね。仲の良いことです。

先日からセミの鳴き声がよく聞こえてきます。賑やかな鳴き声。夏らしい情景ですが、ちょっとうるさいかな(笑)。

ところで、セミの抜け殻が漢方の材料にも使われていることを知っていますか?

「蝉退(せんたい)」という名前がついています。使われている漢方薬は「消風散(しょうふうさん)」で、これは滲出液のある、ぐちょぐちょした湿疹に効果があります。

こういった湿疹は夏の暑い季節に悪化するのですが、セミが残していった抜け殻が熱をとり、湿疹の炎症を抑えてくれるのだそうです。

消風散は私も時々処方している漢方薬です。使ってみると、効果がしっかりしている印象です。

次は消風散を使うときは、この中にセミの抜け殻が入っていて・・と説明してみようかな。きっと興味を持ってくれることでしょうね。

でも、人によっては、気味悪がって飲んでくれなくなるかも(泣)。